【実話】「ただの鼻づまり」がまさかのがん宣告。眼球摘出の恐れもある鼻腔がん闘病のリアル【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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鼻腔がんになった体験を実話コミックエッセイとして描いた主婦のやよいかめ。その漫画をまとめた『鼻腔ガンになった話』を紹介する。果たしてどんな思いを込めて描かれたのか、漫画を作ることになったきっかけや闘病を通して感じたこととは。


著者は夫と子ども2人の4人家族だ。鼻の不調を感じ始め精密検査を受けたところ、まさかのがん宣告を受けた。突然の診断に焦るものの家族はその事実を受け入れ前向きに対応し、つらいときには励まし合うなど一家で闘病生活を共にしていくというエピソードである。鼻腔がんは肺がんや胃がんなどと比べればあまり知られていないが、部位が繊細な場所だけに進行状況によっては眼球を摘出するおそれもあるという。

著者ががんの体験漫画を描き始めたきっかけは、闘病を終えたあとの心境の変化だった。元々芸術大学を出て作家を目指して活動していたが、育児や夫の転勤が多い環境のせいにして本格的な活動が延び延びになっていた。しかしがん治療が終わったあと、人間いつ死ぬかわからないのだからもっと好きなことをやろうと決意したのだ。デジタルで絵を描く方法を学び、せっかく描くなら誰かの役に立つものをと模索するなかで闘病体験を投稿している人を見かけた。自分の経験を漫画にすることでがん検診に行く人が少しでも増え、親を亡くす子どもも減るのではないかと考え筆を執ったという。

入院中もっとも不安に思ったのはやはり治療のことだった。治療がうまくいかずがんが進行してしまうことが一番怖く、抗がん剤や放射線は本当に効果があるのだろうかと思い悩んだそうだ。本やインターネットで治療に否定的な記事も見ていたため余計に不安だったが、結果的に抗がん剤も放射線もとても効果があり腫瘍が小さくなったことで安堵したと振り返る。そんな闘病中の不安な心の描写は著者の主治医からも、ぜひ医療関係者も読んで参考にしてほしいと絶賛された。


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