【実話】「まさか、うちの子が虫垂炎に?」家族に経験者ゼロ、盲点だった「急性虫垂炎」の衝撃【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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年に一度熱を出すか出さないか。そんな健康そのものだった中学生の娘が、ある日突然、激しい腹痛に襲われた。診断の結果は「急性虫垂炎」。そのまま緊急入院へ――。

2026年4月現在、ブログやSNSで注目を集めているのが、母親のりんりん(@Rinrin2404fufu)さんによる実録漫画『娘が入院になりました』だ。誰にでも起こりうる子育て中のアクシデントを、親としての「後悔」や「迷い」も隠さず描き切った本作。当時の切迫した状況と、制作に込めた想いをインタビューした。

『娘が入院になりました』1-1画像提供:りんりんさん

1-2画像提供:りんりんさん

1-3画像提供:りんりんさん


「思い込み」と「葛藤」を隠さない。完璧ではない親の姿を描く理由


本作の誕生のきっかけは、備忘録としての意味に加え、「子育て中の誰かの情報のひとつになれば」という切実な願いだった。

「娘は普段とても健康なので、まさか入院するなんて想像もしていませんでした。漫画を描くうえでは、親としての私の思い込みや、受診までの迷いなど、非難されるかもしれないような正直な感情もあえて残すようにしています。親も完璧な判断ができるわけではない、というリアルな部分を伝えたかったんです」

読者を飽きさせないよう、各話の終わりに「引き」を作る工夫を凝らしながらも、綴られているのはすべて実体験に基づいた物語だ。

腹痛から病院出発まで3時間半。夜間救急の壁と、幸運な出会い


娘が「お腹が痛い」と言い出したのは夕方の17時ごろ。そこから事態が急変し、病院探しを始めたのが20時。実際に家を出たのは20時半だった。

「夜間救急は自宅から遠いイメージがあり、1時間半は覚悟していました。しかし、幸いにも車で20分ほどの距離で夜間診療を行っている病院が見つかり、すぐに向かうことができました」

「急性虫垂炎」という診断名を聞いた瞬間、りんりんさんは虚を突かれたような衝撃を受けたという。家族に経験者がおらず、選択肢から完全に抜け落ちていた病名だったからだ。

「痛みだけでも治まってほしい」。夫に託した診察と、離れた場所での祈り


コロナ禍や病院のルールの影響もあり、診察室でのやり取りは夫に託すしかなかった。

「娘の正確な状態がわからず、とにかく痛みだけでも治まってほしいと祈るような気持ちでした。でも、病院に辿り着いたことで『適切な処置をしてもらえる』という最低限の安心感は得られました。そこからは入院や手術の可能性について、頭をフル回転させて考え始めましたね」

「汚部屋」から「HCU搬送」まで。弱さを隠さない実録エッセイのこれから


りんりんさんは今後も、誰にでも起こりうる出来事を「自分の弱さや葛藤」を隠さずに描き続けていく予定だ。

「結婚前の夫と付き合っていた頃の汚部屋のエピソードや、私自身がHCU(高度治療室)へ運び込まれた話、野良猫を家族に迎えるまでの事件簿など、予定は盛りだくさんです。日常の中の小さな、あるいは大きな変化を、ありのままの目線で届けていきたいです」

不測の事態に直面したとき、私たちはどう動くべきか。りんりんさんの漫画は、同じように子育てに奮闘する親たちへ、実体験に基づいた「知恵」と「共感」というバトンを繋いでいる。


取材協力:りんりん(@Rinrin2404fufu)
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