横浜DeNAベイスターズ2018年期待の若手! 飯塚投手&綾部投手インタビュー
横浜ウォーカー
昨年プロ初勝利を上げ、今シーズンも活躍が期待される横浜DeNAベイスターズの飯塚悟史投手と綾部翔投手。フレッシュな2人に独占インタビュー!

お互いの第一印象は「自分より大きい選手が入ってきた」、(飯塚)「1歳しか違わないのに大人っぽい」(綾部)
―お互いの第一印象って覚えていますか?
綾部 僕の方が、学年が1つ下ということもあって、飯塚さんのことは高校生のころから見ていました。1歳違いとは思えない落ち着きで、すごく大人っぽい人だなって思っていました。実際チームメイトになってからも印象は変わらないんですけど、オンとオフのスイッチの切り替えができる人なので、ものすごく真面目かと思えば、抜く時は意外と抜いてる。寮でもみんなとワイワイやってますよね。
飯塚 綾部は「デカッ!」というのが最初の印象でした(笑)。僕も背が高い方(188cm)なんですけれど、僕よりも大きい(189cm)。身長は1cmしか変わらないのに、とにかく体が大きいというのが第一印象。僕はいま86kgだけど、綾部は今、何kgくらいあるの?
綾部 92~93kgです。
飯塚 ええっ、そんなにあるの? 案外、体重があってビックリした。
綾部 よく言われるんですよ、見かけよりも体重があるって。でも太ってるわけじゃないですよ(笑)。
飯塚 その割にはあんまり食事の量は多くないよね?
綾部 そうなんです。もちろん普通の人に比べたら食べるとは思うんですけれど、野球選手としては、そこまで食べる方ではないと思います。

飯塚投手は初勝利まで6試合、綾部投手はプロ初登板で初勝利
―昨年は2人ともプロ初勝利を挙げました。特に飯塚投手は初登板から6試合かかりました。どんな気持ちでしたか?
飯塚 うれしいというよりホッとしたというのが正直な感想です。なかなか勝利の巡り合わせが自分に回ってこなかったので、“やっと勝てた”というのが一番でしたね。とにかく一軍で投げることの大変さを、身をもって知った一年でした。
綾部 僕は、シーズン序盤は全然調子が上がらなかったんですが、最後の最後(10/3)に初登板のチャンスをいただき、初勝利を挙げることができました。実は2日前の夜に(先発を)言われたんですけれど、それから試合直前までものすごく緊張してしまったんです。
飯塚 確かにすごく緊張してたよね。なんか、ずっとため息をついてた記憶がある(笑)。
綾部 ただでさえ食が細いのに、食べ物が喉を通らなくて。でも試合前のキャッチボールでグラウンドに出て、スタンドにたくさんの人がいるのを見た時に、「あ、なんか今日いけそうな気がする」って思ったんですよ。そこからスイッチが入りました。

2人とも、プロ初登板は横浜スタジアム。ファンのあと押しがなによりもうれしかった
―綾部さんの初登板・初勝利は横浜スタジアムでしたね。ハマスタの雰囲気はいかがでしたか?
綾部 ファームとは全然違いますね。実は僕、人前に出るのが苦手なタイプなんですけれど、ハマスタは別でした。ワクワクしている自分がいる。例えば、ボールが続いてカウントを悪くしてしまった時、「がんばれ!」っていう拍手が聞こえてきたんです。こんなにたくさんの人が応援してくれている。やっぱりハマスタで投げるのっていいなって思いました。
飯塚 ああ、それってわかる。僕の初登板も横浜スタジアム(6/19)だったけれど、1球1球、ストライクが入るたびに拍手が沸いて、球場全体が自分をあと押ししてくれているのがわかるんです。おかげで気持ちよく投げることができて、自分に勝ち星は付かず、チームは負けてしまいましたが、5回を2安打無失点に抑えることができました。横浜スタジアムの雰囲気というか、一体感は、僕たちグラウンドにいる選手をすごくあと押ししてくれる存在なんだと実感しましたね。

―初先発の時は誰かにアドバイスをもらったりしましたか?
綾部 その日は砂田(毅樹)さんのクルマに乗せてもらって球場入りしたんですが、「そんなに緊張しないで、自分のできることだけやれば大丈夫」って言ってもらいました。でも心の中では「それは砂田さんだからできることで、自分には絶対ムリ」って思ってました(笑)。
―飯塚さんからのアドバイスはなかったのですか?
飯塚 その日は僕も中継ぎで入っていたので、それどころじゃなかったです。人の心配してる場合じゃない、自分もいっぱいいっぱいでした(笑)。
―飯塚さんは先輩からアドバイスされたことはありますか?
飯塚 今永(昇太)さんですね。昨シーズンは、今永さんのクルマで球場入りすることが多かったんです。マウンドでの心構えを教えてもらったり、緊張している時にほぐしていただいたり。何気ない会話の中に、多くのヒントがあるんです。本当にたくさんのアドバイスをいただきました。でも今年から寮を出られてしまったので、ちょっと寂しいです…。
共通する理想の投手像は番長・三浦大輔氏。周囲から愛される、息の長い選手になりたい
―今シーズンを楽しみにしているファンへ、ご自身のアピールポイントを教えてください。
綾部 リリースのタイミングがほかの人とはちょっと違うフォームと、ストレートも変化球も同じ腕の振りから投げることができるのが、自分の最大のアピールポイントです。
飯塚 僕は、どんなバッターに対しても、インコースをどんどん突く自信があることです。あとマウンドではなるべく気持ちの浮き沈みを表わさないように、平常心を保つことを意識しています。
―最後に、目標とする選手像は?
飯塚 目標とするのは、三浦(大輔)さんのように長く野球を続けられる選手。実際に現役時代に一緒にやらせていただきましたが、野球への取り組み方などを目の当たりにして、ものすごく大きな刺激になりました。三浦さんのように、ファンからも選手からも愛される選手が目標です。
綾部 僕もやっぱり三浦さん。周囲に愛されながら、長く野球ができる選手になりたいです。あと、井納さんのように真っ直ぐで押していけるピッチャーにあこがれているので、もっともっと練習してストレートを磨いて、お2人のいいところを合わせ持ったピッチャーになりたいです。
■飯塚悟史(いいづか さとし)[投手]背番号30
1996年新潟県生まれ。右投げ左打ち。日本文理高から2014年ドラフト7位で入団。昨年8/30の中日戦、6度目の先発で5回2/3を1失点に抑え、プロ初勝利を飾る
■綾部 翔(あやべ かける)[投手]背番号45
1997年茨城県生まれ。右投げ右打ち。霞ヶ浦高から2015年ドラフト5位で入団。身長189cm、体重90kg。昨年10/3の中日戦でプロ初登板、初先発。5回を4安打5奪三振の無失点に抑えプロ初勝利
【取材・文/小貫正貴、撮影/福岡諒祠】
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