壇蜜、”銅像好き”を告白!日本美術への思いを語る
東京ウォーカー(全国版)
日本美術史上「名作」と呼ばれる作品が集結した特別展「名作誕生-つながる日本美術」が、東京国立博物館で4月13日(金)から5月27日(日)まで開催される。今回、その音声ガイドでナビゲーターを務める壇蜜に、音声ガイド収録でのエピソードや日本美術への思いなどについて語ってもらった。


――音声ガイドを担当した感想はいかがでしたか。
難しかったです。ナレーションの経験はあるので、同じようにお勤めできるかなと思っていたのですが、慢心でした。ガイドの音入れは抑揚を付けながら正確に発音する必要があるのですが、感情をあまり入れてはいけないので、熱を入れないまま伝わりやすく話すことに難しさを感じました。スピードにおいてもゆっくりやれば間延びしてしまうし、速めてしまえば詳しい部分が伝わらなくなってしまうので。

私自身は音声ガイド利用派で、音声ガイドそのものは知りたいという気持ちに答えてくれる大事なアイテムだと思っています。私と同じように音声ガイドを使われる方は、探究心のある方やもっと詳しく作品を見たいという前向きな気持ちがある方だし、一つの作品の前にとどまる時間が音声ガイドを持っていない人に比べて絶対に長いので、その熱心さをより引き出したいと思いながら臨みました。でも、体温を声に入れてはいけないというのは、ジレンマをすごく感じましたね。
――美術鑑賞されるということですが、どんなジャンルに関心をお持ちですか。
私は銅像や陶芸が好きです。特に銅像は本当は生きているのではと思っていて、命はないのに命のあるように見える存在だと捉えています。
昔、銅像が何を考えているのかを想像している人の漫画があって、私も同じことを考えていると共感したことがあるんです。絵とか彫り物とは違う、人が人を作るというある種の究極の表現みたいな感じがして、すごいなって。だから、銅像を見ると何を考えているのか想像してしまうんです。

――そんなに興味があるのでしたら、銅像を作ってみたいと思ったことがあるのでは?
はい。確か和歌山県の近くに、注文すると銅像を作ってくれるところがあるそうなんです。そこで私も銅像づくりに参加させていただけないかなと思っていて。もし、作れるなら肉感的な女性に壺を持たせてその下に池を作ってみて、壺から水も出るようにして、それを「じょんじょろの池」と名付けて愛でてみたいと思います(笑)。
――制作への関心が強いんですね。学生時代の美術の授業ではどのような作品を作られましたか。
高校生の時にオルゴールを作る授業で、オルゴールの表面を彫刻刀で彫って浮き彫りにしていく作業がありまして、私は小さな鳥を彫ったんですが、やっているうちにすごく気合が入ってしまって、鳥が3Dみたいになってしまったんです。それで、先生から彫り過ぎだよと言われたことがあります(笑)。
他にも、デッサンで水彩画なのに下書きの鉛筆で陰影を付け過ぎてしまって色を塗れなくなってしまったり。なぜかやっているうちに夢中になってしまうんですよね。ただ、趣旨が変わってしまうから成績はあまり良くなかったですけど(笑)。
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