逆襲のホンダ!SUPER GT開幕戦で昨年の悪夢を払拭

東京ウォーカー(全国版)

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国内屈指の人気を誇るSUPER GT。その2018年シリーズの開幕を飾る「岡山300kmRACE」の予選が4月7日、決勝が4月8日、岡山国際サーキットで行われ、GT500クラスはKEIHIN NSX-GTがポール・トゥ・ウイン! RAIBRIG NSX-GTが2位に入り、昨年の開幕戦岡山のオープニングラップから次々とマシンがストップするという悪夢のような出来事を見事払拭した。

決勝日のKEIHIN NSX-GT撮影:栗原祥光


目まぐるしく変わる寒い岡山


午前中に公式練習、午後から予選が行われた4月7日は、朝から厚い雲に覆われ肌寒い陽気。冷たい風がサーキットに吹いていた。

9時から10時45分まで行われた予選走行では、元F1ドライバーのジェンソン・バトンと2010年からSUPER GTでステアリングを握る山本尚貴がドライブするRAYBRIG NSX-GTがミッション付近からのオイルが漏れるトラブルが発生。

ヘアピンカーブを攻めるRAYBRIG NSX-GT撮影:栗原祥光


同じトランスミッションを使うEPSON Modulo NSX-GTもミッション不調により周回をこなすことができなかった。

練習走行中のEPSON Modulo NSX-GT撮影:栗原祥光


セッション中に「雹」まじりの冷たい雨が降り出す空模様に各チームがレインタイヤでのテストを行っていた。その中で、3月24日と25日に富士スピードウェイで行われたプレシーズンテストでトップタイムをたたき出したWedsSport ADVAN LC500(国本雄資/山下健太組)が、ここでも速さを発揮。

予選アタック中のWedsSport ADVAN LC500撮影:栗原祥光


2番手にKEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史組)、3番手にMOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)と、LEXUS、Honda、NISSANが綺麗に入った形で終わり、各陣営とも拮抗した争いになるのではと思わせた。

しかし12時頃に行われたファンサービス「サーキットサファリ」中、au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛組)が大クラッシュ。

公式練習後のサーキットサファリ中にクラッシュしたau TOM'S LC500撮影:栗原祥光


予選に向けて修理すべくピットは慌ただしく作業することに。

15時05分から始まった15台から8台へと絞り込まれるノックアウト予選のQ1は、ブリジストンタイヤ勢が真っ先にコースイン。その後ヨコハマ、ミシュラン、ダンロップがアタックを開始する。ここでLEXUS+ブリジストン勢のうち、WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/F.ローゼンクヴィスト組)を除く3台が足切りされてしまう。その中には、昨年のシリーズチャンピオン、KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ組)も。

昨年のシリーズチャンピオンを獲得したKeeper TOM'S LC500撮影:栗原祥光


その他、有力チームが続々と脱落。Q1が終わってみれば、15台が1秒以内にひしめく大接戦であった。Q2開始前に、空からは大粒の雨が降り始め路面は完全にウエット。その中で、KEIHIN NSX-GTをドライブする塚越が唯一の1分26秒台に入れてポールを獲得。フロントローに今年からチームロゴを変更したARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也組)が入り、NSX-GTがワンツー体制を確立。

ARTA NSX-GT撮影:栗原祥光


その後列に、今年GT500クラス初参戦となるチームB-MAXのCRAFTSPORTS MOTUL GT-R(本山哲/千代勝正組)、WAKO'S 4CR LC500、そしてRAYBRIG NSX-GTが続いた。

タイヤ戦略で大きく勝敗が分かれる


決勝レースは、午前中に粉雪が舞ったものの、午後からは時折日差しが差し込むコンディション。しかし前日同様に冷たい風が吹いていた。路面温度も11度と低い。

ポールポジションのKEIHIN NSX-GT撮影:栗原祥光


前日ポールポジションを獲得したKEIHIN NSX-GTを先頭にスタートが切られると、11番手スタートのMOTUL AUTECH GT-Rが2番手まで一気にジャンプアップ。

GT500クラスのスタート直後1コーナーの様子撮影:栗原祥光


6番手スタートのフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(J.P.デ・オリベイラ/高星明誠組)も後ろに続く。

MOTUL AUTECH (写真手前)とフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(写真奥の青い車)が2−3体制を構築撮影:栗原祥光


しかしMOTUL AUTECH GT-R、フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rともに「ジャンプスタート」の裁定が下りドライブスルーペナルティ。優勝戦線から脱落する。

後方からは、昨日9番手に沈んだKeeper TOM'S LC500のペースが良く、じりじりと上にあがってくる。注目の元F1チャンピオンのジェンソン・バトンがステアリングを握るRAIBRIG NSX-GTは、5番手スタートから一旦8番手に順位を下げてしまうものの、落ち着きを取り戻し、タイヤをいたわりながらの走行を続けていく。

決勝レース中のRAYBRIG NSX-GT撮影:栗原祥光


レースが大きく動いたのは折返しの少し手前、Keeper TOM'S LC500がKEIHIN NSX-GTのうしろについて、首位争いが勃発。Keeperが先頭に立つと一気に離していく。

レース中盤、先頭に立つKeeper TOM'S LC500撮影:栗原祥光


たまらずKEIHIN NSX-GTはピットイン。小暮は塚越にステアリングを託す。ここでタイヤ無交換作戦のRAIBIRG NSX-GTがジャンプアップ。Keeper TOM'S LC500 、RAIBRIG NSX-GT、KEIHIN NSX-GTのオーダーでレースが進む。ここでKEIHIN NSX-GTが、RAIBRIG NSX-GTのインを強引に攻めてパス。Keeper TOM'S LC500がピットアウト頃には順位が逆転。1位KEIHIN、2位RAIBRIG、3位Keeperとなり、KEIHINがトップに返り咲いた。

しかし残り10周でそのKEIHIN NSX-GTに不幸が襲う。フロントに他車のパーツが引っかかりフロントバンパーが破損したのだ。

フロントバンパー中央下部に他車のパーツが突き刺さってしまったKEIHIN NSX-GT撮影:栗原祥光


RAIBIRG NSX-GTとの差は1.5秒。緊迫したバトルが始まる。しかし塚越は冷静に対応しKEIHIN NSX-GTが優勝。KEIHINに7年ぶりとなる勝利となった。

フロントバンパーにダメージを負いながらも後方のRAYBIRGに対して逃げを図るKEIHIN撮影:栗原祥光


岡山国際に2万5000人が来場!


開幕戦ということもあり、岡山国際サーキットには2日間で2万8400人のモータースポーツファンがサーキットに来場。寒風吹く中、お気に入りのチームに熱い声援を送っていた。両日とも昼頃には恒例となっているピットウォークが開催。ドライバーやチーム関係者との交流や、ノベルティ配布にピットは大勢の人で賑わいをみせていた。

予選日のピットウォークの様子撮影:栗原祥光


その中でも特に人気だったのが、ジェンソン・バトンのいるRAYBRIG。彼のサインを求める人や、その姿を一目見ようとする人々で立錐の余地もないほどの賑わいであった。

予選日のピットウォークの様子撮影:栗原祥光


メインスタンド裏には出展ブースが多数並び、レーシングカーの試座体験やグッズ販売に人気が集中した。

ファンの帽子にサインをするジェンソン・バトン撮影:栗原祥光


次回のSUPER GTシリーズ第2戦は、5月3日(土)・4日(日)の二日間、富士スピードウェイにて行われる。昨年はホームコースであるレクサス勢が上位を占めたこの第2戦。Hondaがそのまま好調を維持できるのか。それともLEXUSが昨年同様の強さを見せるのか? NISSAN勢のまき直しなるか。ゴールデン・ウィークの大勝負、ぜひ足を運んでみてはいかが。

栗原祥光

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