占星術先進国・イギリスのスゴイ“占い事情”とは!?
東京ウォーカー(全国版)
女性に人気の“占星術”。天体の配置図“ホロスコープ”や出生時などの年月日・時刻を用いて、星の位置や角度から対象を解釈する占いのことだが、先日、人気の占星術研究家・鏡リュウジ氏が、トークイベントを開催。そこで西洋占星術が根付くイギリスの“占い事情”を教えてくれた。
まず、面白いのは、ロンドンの中心部に“占星術専門店”があることだ。
「僕はイギリスを訪れると、ロンドンに数店舗ある“アストロロジーショップ”に行きます。非常に精密なコンピュータ占いや、占星術の専門書があり、観光客から専門家まで幅広く訪れる場所になっているんですよ」と鏡氏。店構えはかわいい雑貨屋のような雰囲気で、占いの相談ではなく、ヒーリンググッズや占い本を手に入れる“癒し系スポット”として、現地の人も気軽に訪れているとか。中でも100年の歴史がある“アトランティスブックショップ”は土地に深く根付いた存在で、オカルトや魔術書を扱う鏡氏お気に入りのスポットだという。
また、日本でよく見かける“路上の占い師”は、イギリスにはいないそう。占いの方法も、日本のように「あの人の今日の気持ち」や「あの人との相性」など細かく聞くのではなく、「今年の運勢」や「愛について」などザックリと質問するのが一般的。カウンセリングのような雰囲気で、長い時間をかけて占星術師に運勢を占ってもらうのだそうだ。
さらにスゴイのは、イギリス占星術の深〜い歴史。あの大英博物館には、なんと“占星術アイテム”が飾られているのだ!
「僕がよく行く大英博物館の一番目立つところに、水晶球や金のディスク、黒曜石でできた鏡などが展示されています。このディスクなどにはペンタグラムや七芒星、マジカルな文字がいっぱい書かれていて、これらは400年以上前に、天使を呼び出すために使われていたものなんです」。なにやら怪しげだが、実はコレ、数学・魔術・占星術に精通し、エリザベス1世に仕えていた魔術師ジョン・ディー博士が使っていたもの。当時、魔術師は第一級の知識人とされ、占星術は高度な学問として流通。王族・貴族のもので、例えばエリザベス女王の載冠式の日取りなども、占星術を使って決められていたそう。
このように長い歴史を持った英国占星術には、“フォーチュンテリング”と呼ばれるエンタメ性のあるものと、大学の授業でも学べる“学術的”なものの、2つのジャンルがある。今回教えてくれた鏡氏は、占いと心理学を融合させた“ユング・タロット”を開発するなど、斬新なアプローチで、アカデミックな占星術を日本に紹介中。PCサイトやモバイルサイトで、占星術のエキスパート集団の情報を発信中とのことで、興味のある方はぜひ覗いてみてはいかが?【東京ウォーカー】
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