星野リゾートの新施設「奈良監獄ミュージアム」を満喫!「OMO7大阪」から行く“ゆったり関西トリップ”
東京ウォーカー(全国版)
2026年4月27日、奈良県奈良市にて「奈良監獄ミュージアム by 星野リゾート」(以下、奈良監獄ミュージアム)が開館。「美しき監獄からの問いかけ」をコンセプトに、重要文化財「旧奈良監獄」が生まれ変わった。
旧奈良監獄は、日本の近代化の象徴として築かれた「明治五大監獄」の一つで、そのうち唯一全貌が現存する貴重な施設。今回、保存活用事業の一環として整備され、誕生した。その建築美と心揺さぶる展示をひと目見ようと、連日多くの人が来館。奈良の新たな名物スポットとして注目を集めている。
今回は、そんな「奈良監獄ミュージアム」へのおでかけを考えている人に、“ゆったり関西トリップ”を提案。大阪のディープスポット・新世界を満喫できる「OMO7大阪 by 星野リゾート」(以下、OMO7大阪)に宿泊して奈良に向かう、週末やシルバーウィークにぴったりなモデルコースを紹介する。
奈良へのアクセスも抜群!「OMO7大阪」って?
ホテルブランド「OMO」(おも)は、星野リゾートが全国で運営している「テンションあがる『街ナカ』ホテル」。街をこよなく愛するスタッフが地域の人々と仕掛ける新感覚のホテルで、“思いもよらない魅力”に出合わせてくれる場所だ。
「OMO」は、それぞれ施設名に数字が入っているのも特徴の一つ。この数字やアイコンは、施設のサービスの幅を表している。「OMO3」がベーシックなホテルで、数字が大きくなればなるほど施設の設備が充実。「OMO7」であれば、「レストラン」や施設により異なる「スペシャルファシリティ」を備えているフルサービスホテルだ。
今回紹介する「OMO7大阪」は、JR新今宮駅から徒歩約5分、大阪を代表する繫華街・新世界からほど近いところに位置。船の帆で覆われたような外観と、広大なガーデンエリア「みやぐりん」が目印になっている。コンセプトは「ほれてまうわ、なにわ」で、観光地として名高い梅田やなんばとはまた違った、知っているようで知らないディープな大阪の魅力を感じられるホテルだ。
ホテルのゲート付近では、壁一面の巨大な“ご近所マップ”がお出迎え。新世界エリアのイチオシ店や大阪市内の観光スポットがわかりやすく描かれている。
「OMO7大阪」の最寄り駅であるJR新今宮駅は環状線と大和路線が通っているため、「奈良監獄ミュージアム」だけでなく、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)や海遊館といった有名施設へのアクセスも良好。梅田やなんばを含む、東西南北あちこちに行きやすいのがポイントだ。USJには無料シャトルバス(要予約)で行くことができる。
2026年5月には授乳室がパワーアップし、小さな子ども連れでの宿泊がさらに快適に。おむつとおしり拭きの無料提供に加え、離乳食、ベビー用おやつなどがラインナップされた自動販売機も登場している。ホテルの滞在中はもちろん、翌日の観光の身支度にもぴったりだ。
客室は、ビジネスシーンでも利用しやすいコーナーツインルームや、最大6人まで宿泊できる「いどばたスイート」などさまざま。部屋によってはライトアップされた通天閣が佇む美しい夜景を望むことができる。
各部屋には株式会社クラブコスメチックスが製造している「wacoco」のスキンケア商品と、関西人のおもてなし文化の一つである“あめちゃん”、たこ焼き柄のマグカップ、オリジナルコーヒー「ナニワブレンド」、「つぼ市製茶本舗」のお茶を完備。室内にいながら、とことん大阪気分を味わえる工夫が満載だ。
客室にもバスタブ付きの浴室が備えられているが、ホテルのテラスの並びに大浴場付きの湯屋があるのでこちらの利用がおすすめ。大阪の銭湯文化を感じられる造りで、男女ともにあつ湯、ぬく湯、寝湯の3種類が楽しめる。天窓から心地よい風が入るのもうれしい。
「OMO7大阪」が誇る“大阪満喫!アクティビティ”
「OMO7大阪」に宿泊する際に注目したいのが、宿泊者限定で参加できる「ご近所アクティビティ」、や「OSAKA PIKAPIKA NIGHT」というソウルフルなコンテンツだ。
なかでもイチオシは、「ご近所アクティビティ」の「ほないこか、ツウな新世界さんぽ」(毎日16時~17時/参加費無料)。各ツアーを引率するのは「OMOレンジャー」なるスタッフ(「OMO」に所属する、地元の魅力を熟知したガイドスタッフ)で、「ほないこか、ツウな新世界さんぽ」では、ジャンジャン横丁をはじめとした新世界の見どころをクイズを交えながらたっぷり案内してくれる。
続けて「めっちゃ串カツどっぷりツアー」(毎日17時~19時/参加費1000円)に参加すれば、串カツ大好きOMOレンジャーが厳選した串カツ店2軒に連れて行ってもらえる。店舗では自由に注文が可能だが、お得に食べられる「OMOセット」が用意されているのでぜひ利用しよう。食事中はOMOレンジャーとの会話も楽しめるので、一人での参加も大歓迎。
なお、「ご近所アクティビティ」のツアーは宿泊時に予約が必要だが、空きがあれば直前でも予約OKとのこと。参加したい人はフロントスタッフに声を掛けてみよう。
「OSAKA PIKAPIKA NIGHT」が9月にリニューアル
人気イベント「OSAKA PIKAPIKA NIGHT」(毎日19時15分~22時/参加費無料)は、ホテルにいながら大阪の夜の活気を満喫できるのが魅力。毎晩、みやぐりんに大阪の“食”と“遊び”が凝縮された「PIKAPIKA横丁」が登場する。独自のアレンジを加えた大阪の名物グルメに加え、射的やスマートボールといったレトロな屋台で思いきりはしゃげる、お祭りのような空間だ。
そんな「OSAKA PIKAPIKA NIGHT」だが、2026年9月25日(金)には「コテコテ・マツリ・ナイト」へとリニューアル!横丁スタイルはそのままに、メインを「盆踊り」(通年)へと変更。グルメはたこ焼きをはじめ、ワンハンドで手軽に食べられる屋台フードを展開予定だ。ホテルの外装膜に映像を投影するなど、ダイナミックなしかけも満載で子どもから大人まで宿泊者全員で楽しめるイベントになっている。
また、「OMO カフェ&バル」は22時まで開いており、「OSAKA PIKAPIKA NIGHT」の最中にも利用可能。ビリケンさんの足型クッキーがのった「ビリケンさんソフトクリーム」(20時まで販売)、カラフルに光るカップがかわいい「PIKAPIKAビー玉ソーダ」、スパイスカレー味とパイン味の2種を味わえる「NANIWA MIX POPCORN」など、こだわりが詰まったメニューが用意されている。
「OMO カフェ&バル」のショーケースにあるお酒やおつまみ、スイーツは24時間販売されているので、小腹がすいたときにもありがたい。
大阪名物が盛りだくさんの朝食ブッフェ
「奈良監獄ミュージアム」への出発前は、朝食ブッフェ「Morning Specialties~だし香るなにわの逸品~」で腹ごしらえを。ライブキッチンでは、鉄板で仕上げるだし巻き玉子と大阪名物の肉吸いがアツアツで提供される。そのほか、自分だけのお気に入りのサラダが作れるサラダコーナーや、バリエーション豊富なパンコーナー、削りたての鰹節をご飯の上にのせられる和食コーナーと、複数回往復必至のラインナップだ。
「OMO カフェ&バル」でも、4種の朝食プレートセットやパン、おにぎりが購入でき、特に素泊まり利用の宿泊客から人気なのだとか。なかでも、プレートセットの「クロックおかん」に注目。チーズとハムをサンドしたサクサクのトーストの上に、ふんわり卵とソース、青のり、マヨネーズをのせ、お好み焼きのような味わいに仕上げている。
ホテル内にあるお土産コーナーも見逃せない。1933年創業の豆菓子店「松福堂」のオリジナルブランド「OJIGI N STYLE」とパッケージをコラボレーションした「TAKOYAKI NUTS」をはじめ、「ビリケンさん人形焼カステラ」や「くまおかき」など、見た目もキュートなものがそろう。客室にある「パインアメ」やマグカップ、コーヒーも購入が可能。
ホテルから「奈良監獄ミュージアム」へのアクセス
「OMO7大阪」から「奈良監獄ミュージアム」までの所要時間だが、JRを利用した場合は約1時間10分。JR新今宮駅からJR奈良駅に移動し、「JR奈良駅西口」バス停から直通バスに乗り換え、「奈良監獄ミュージアム前」バス停まで約25分乗車する。なお、JR奈良駅からタクシーを利用した場合は約15分で到着。
近鉄電車を利用する場合は、「OMO7大阪」から約6分歩いて大阪メトロ動物園前駅に行き、大阪メトロ日本橋駅まで乗車。近鉄日本橋駅から近鉄奈良駅に移動し、「近鉄奈良駅」バス停から直通バスで「奈良監獄ミュージアム前」バス停へ。所要時間は約1時間15分となる。直通バスの時刻表は「奈良監獄ミュージアム」公式サイトを要確認。
開館時間の9時に間に合わせたい場合や、直通バスがない時間帯は、「JR奈良駅西口」バス停または「近鉄奈良駅」バス停から路線バスに乗り、「般若寺」バス停での下車がおすすめ。バス停からは徒歩約10分で到着する。
「自由とは何か」を問いかけるミュージアム
旧奈良監獄は、近代化を目指した国の一大プロジェクトとして1908年に誕生。数多くの監獄の建築に関わった山下啓次郎氏が設計し、その美しい建築から、2017年に国の重要文化財に指定された。
中央看守所から放射状に分房監(収容棟)が伸びる「ハヴィランド・システム」や、イギリス積みの赤レンガ壁と日本の伝統的な瓦屋根を組み合わせた建造物など、当時から残る意匠と機能性を兼ね備えた建築美は一見の価値あり。
※独居房・雑居房といった居室の総称。
そんな旧奈良監獄の美しさを活かしながら、来館者が自らの生き方や価値観を考えるきっかけを提供する「奈良監獄ミュージアム」。コンセプトは「美しき監獄からの問いかけ」。赤レンガ建築とともに紡がれてきた歴史と対峙し、この特異な空間や時間から“問い”を受けることができる。日々の生活と重ねながら「自由」について捉え直す、当たり前の日常を揺さぶるミュージアムだ。
同施設の監修を務めるのは、数々の有名企業のコーポレートアイデンティティや『デザインあ』(NHK Eテレ)の総合指導を担当する佐藤卓氏と、ルーヴル美術館ランス別館の常設展示デザインなどを手掛けるアドリアン・ガルデール氏。佐藤氏がデザインしたシンボルマークは「心の扉を開ける鍵」がモチーフになっている。
同施設は、保存棟「第三寮」と3つの展示棟、カフェ&ショップで構成。ここからは、入館後の経路通りに各エリアを紹介する。
独居房が連なる保存棟「第三寮」
保存棟「第三寮」には、全96室の独居房が連なる。一部の独居房は中に入ることができ、重厚なドアや頑丈な鍵、高い天井から、そこがいかに厳しい環境であったかを思い知らされる。
独居房の室内や廊下には自然光を取り入れ、人権に配慮した設計が一番の特長。
旧奈良監獄と行刑の歴史を学ぶ「A棟」
続いて、A棟、B棟、C棟という3つの展示棟から成る展示エリアへ。A棟は、もともとは接見所として使われていた場所だったという。
A棟では「歴史と建築」をテーマに、8つの展示室を展開。旧奈良監獄の成り立ちや「奈良少年刑務所」の活動、行刑制度の変遷について紹介しており、旧奈良監獄の全体図がわかる模型や元刑務官のインタビュー映像なども見られる。
不自由の中にある「自由」を体感する「B棟」
B棟のテーマは「規律とくらし」。“刑務所”という特殊な社会での生活を、「規律」「食事」「衛生」「作」「更生」「お金」「自由」という7つの部屋で解説している。受刑者が何を食べているのか、何時間働いて何円もらっているのかなど、興味深い展示が続く。
最後にある「自由」の部屋では、刑務所の中での自由時間について、模型を通して知ることができる。受刑者の視点を体験できるのもポイントだ。
感性を揺さぶるアート作品が並ぶ「C棟」
かつての医務所を改装したC棟では、「監獄とアート」をテーマに、5組のアーティスト作品と受刑者による「刑務所アート」を展示。アートが投げかける鋭い問いに触れることで感性が揺さぶられ、日常を捉える視点をアップデートできる。
展示には、受刑者が残した「詩」を約200人の手で刺しゅうへと紡ぎ出した作品や、“人間の業”や“罪と罰”への思索を深め、心を遠くへと誘う空間作品などがそろう。
2023年から続く「刑務所アート展」の応募作から選出された作品も必見。画材や道具に厳しい制限がある刑務所で受刑者が制作した作品は、創意工夫が凝らされたものばかりだ。最後には、刑務所で過ごす人や身近にいる大切な人など、誰かに伝えたい想いをカードに記して特別なポストに託す「むすびの部屋」が設けられている。
カフェの名物は「レンガカレーパン」!
展示を堪能したあとは、ミュージアムカフェで休憩を。名物は、赤レンガをモチーフにした「レンガカレーパン」。カレーは奈良少年刑務所時代の人気メニューだそうで、ザクザクの生地とスパイシーなカレーの味わいがクセになる。ほかにも、ご当地ソーダや「星野ラテ」(600円)、「チーズケーキ 1908」(600円)など、バリエーション豊富にラインナップ。
ミュージアムショップのおすすめアイテム
カフェの奥にはミュージアムショップがあり、記念品の購入が可能。同施設のテーマカラーであるグレーやブルー、オレンジを施したキャッチーなデザインのものが多く、お土産にもうってつけだ。
なかでもイチオシは、オリジナルパッケージがかわいい「奈良祥樂」の和スイーツ「大和し美し(やまとしうるわし)」、シンボルマークをイメージした「KISSO×奈良監獄ミュージアム ルーペ」、全15種類ある「ステッカー」。そのほか、アパレルをはじめとしたオリジナルアイテムが100点ほど並んでいる。
さらに、全国の刑務所作業製品を紹介するギャラリーも併設。佐藤氏がデザインの視点で選りすぐった逸品が集まり、それぞれ購入もできる。
なお、「奈良監獄ミュージアム」は公式サイトからの事前予約を推奨しており、料金は大人2500円(日本在住者)。詳細は公式サイトを要確認。かつてない非日常感を体験し、「自由」について考えてみてはいかがだろうか。
まだまだある!星野リゾートの宿泊施設
今回は「奈良監獄ミュージアム」と「OMO7大阪」を組み合わせての提案だったが、奈良へは京都からも行きやすいため、京都にある「OMO」に宿泊するのもいいだろう。古都である奈良と京都を巡る、風情あふれる旅になるはずだ。
1200年の歴史を持つ東寺エリアに位置する「OMO3京都東寺 by 星野リゾート」は、「心の時空トリップ」 をコンセプトに、「心をちょっと休めたい」「お寺に出かけて癒やされたい」という人の旅をサポート。「ご近所アクティビティ」には「東寺まんだらさんぽ」がある。「奈良監獄ミュージアム」までの所要時間は約1時間15分。
京都の繁華街・河原町にほど近い「OMO5京都三条 by 星野リゾート」は、「京町らんまん川歩き」をコンセプトに、「街歩きを満喫したい」という人に向けて、見る・買う・食べるの“楽しい”がギュッと詰まった滞在を提供。朝食には生湯葉と3種の漬物を使った、京都ならではのオリジナルメニュー「生湯葉漬物リゾット」などがラインナップする。「奈良監獄ミュージアム」までの所要時間は約1時間30分。
周辺に花街の華やかな街並みが広がる「OMO5京都祇園 by 星野リゾート」は、「今日は祇園ぐらし」をコンセプトに、街の芸術・文化をどっぷり楽しむ旅を提案。パン文化が盛んな京都らしく、客室で焼き立てパンを食べられるホームベーカリー付きの朝食セットが用意されている。「奈良監獄ミュージアム」までの所要時間は約1時間30分。
話題の新施設「奈良監獄ミュージアム」に訪れる際は、「OMO」のユニークなサービスやこだわり満点の空間を活用して、大阪や京都も堪能しよう!
取材・文=ウォーカープラス編集部
撮影=山田絵理
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