「タイパ家電」のはずが…約7割が「半乾き絶望」?ドラム式洗濯機ユーザーを悩ませる「隠れ電気代」と「維持パ」の罠
東京ウォーカー(全国版)
仕事や育児に追われる現代人にとって、時間を生み出す「タイパ(タイムパフォーマンス)家電」の筆頭格であるドラム式洗濯乾燥機。しかし、導入したユーザーが今、思わぬ“落とし穴”に直面している。
パナソニックが実施した最新調査(ヒートポンプ式のドラム式洗濯乾燥機ユーザー800人対象)によると、タイパを求めて購入したにもかかわらず、ユーザーの約6割が「買った当初より乾きにくくなった」と性能低下を実感。さらに約7割が「半乾き絶望」による乾燥のやり直しを経験しているという。
「終わらない乾燥」が招く、1時間以上の損失と「隠れ電気代」
調査では、乾燥のやり直しによるロス時間が「1時間以上」に及ぶと答えた人が半数以上(57.2%)。共働き世帯や多忙な30代を中心に「夜間に洗濯を済ませたい」というニーズが高いなか、このロスは日々のスケジュールを直撃している。
さらに、ユーザーにとって最大のストレスとなっているのが「隠れ電気代」だ。
物価高や電気代高騰が続くなか、約8割(84.2%)のユーザーが「乾燥延長による無駄な電気代」に不安や罪悪感を抱いている。「時間を買う」ために高価な家電に投資したはずが、かえって時間もお金も奪われるという本末転倒な事態が生じているのだ。
お手入れの限界。原因は「自力で掃除できない奥のホコリ」
なぜ、買ったばかり(約半数が購入から3年未満)で乾燥性能が落ちてしまうのか。
その根本原因は、フィルターをすり抜けたホコリや髪の毛が、本体内部の「熱交換器」に堆積し、目詰まりを起こすことにある。しかし、この事実を知らないユーザーは約3人に1人(33.8%)。多くの人が自力でフィルター掃除に奮闘するものの、構造上「奥のホコリ」までは除去できず、手詰まりに陥っているのが現状だ。
消費生活アドバイザーの和田由貴さんは、今後の家電選びについて次のように指摘する。
「これからは初期価格やタイパだけでなく、買ったときの性能がどれだけ長続きするかという『維持パ(維持パフォーマンス)』の視点が重要になります」
「維持パ」市場の開拓へ。メーカー側の新たなアプローチ
こうした「お手入れの限界」という消費者の悩みに応えるべく、メーカー側も動きを見せている。パナソニックが発表した新製品「NA-LX129FL」などは、業界初(※)となるサイクロン方式の「乾燥長もちユニット」を搭載。熱交換器への髪の毛の侵入を99.9%以上防ぐことで、構造自体から「性能低下を防ぐ」アプローチに踏み出した。
※発売国内家庭用洗濯機において(パナソニック社調べ)。
「買って後悔したくない家電」第1位(62.7%)に挙げられる洗濯機。これからの家電市場では、購入時のスペック比較だけでなく、長く快適に使い続けられる「維持パ」という概念が、消費者の購買決定を左右する新たな鍵となりそうだ。
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