コーヒーってどうやって作られているの?「ブレンディ」などを製造する「AGF鈴鹿」で、コーヒー豆の栽培から製品包装までまるっと見学してきた!

東京ウォーカー(全国版)

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コーヒーブレイクという言葉があるように、「ふぅ。」と一息入れたいときに飲みたくなるコーヒー。私たちの日常にすっかり溶け込んでいるが、爆発的に普及したのは1960年代に入ってからだ。お湯を注ぐだけで手軽に飲めるインスタントコーヒーがブームになり、各家庭に広まった。それから現在にいたるまで、さらにおいしく、さらに手軽に進化。インスタントコーヒーのほかドリップパック、スティックコーヒーなどさまざまなスタイルが生まれ、カフェオレや抹茶オレなど味わいも多様化している。

インスタントコーヒー、ドリップパック、スティックコーヒーなど、さまざまなスタイルのコーヒー製品が誕生

「ブレンディ」や「ちょっと贅沢な珈琲店」などの製造を担う「AGF鈴鹿株式会社」(以下、「AGF鈴鹿」)は、鈴鹿山脈の豊かな自然やおいしい水を活かしてコーヒーを焙煎・抽出し、製品として包装するまでを一貫して行う貴重な工場だ。「普段何気なく飲んでいるコーヒーの製造工程を知り、コーヒーやものづくりの魅力に触れ、より親しみを感じてもらいたい」という思いから、無料で工場見学を受け入れている。生豆(なままめ)と焙煎したコーヒー豆の香りの比較、コーヒーノキの実物や製造ラインの見学からフレーバーの飲み比べまで、充実した工場見学に参加してきた。

自然豊かな環境でコーヒー製品を作っている「AGF鈴鹿」

コーヒー豆が採れるコーヒーノキって?

コーヒーはコーヒー豆から抽出されているが、“豆”といっても大豆や小豆のような豆類ではない。コーヒーチェリーという果実の種子だ。コーヒーノキという植物に花が咲くと、やがて緑色の実をつける。これが真っ赤に熟したら摘み取り、果肉や内果皮などを取り除いてようやくコーヒーの生豆になる。「AGF鈴鹿」では敷地内の温室で見学用のコーヒーノキを育てていて、実物を見学できる。花が咲いているときは、温室中にジャスミンのようなさわやかな香りが充満する。

コーヒーノキを栽培している温室

【写真】コーヒーノキの花。2日ほどで散ってしまうので、見れたらラッキー!

コーヒーチェリー。完熟になると、緑色の実が真っ赤に染まる

生豆を焙煎すると、見慣れたこげ茶色のコーヒー豆になる。生豆の状態で香りを嗅いでみると、青っぽいフレッシュな穀物臭がした。焙煎したコーヒー豆の香ばしさとはまったく異なり、比較してみるとよくわかる。

焙煎前の生豆(左)と、焙煎したコーヒー豆(右)

工場見学前のお楽しみ♪「ビーン太くん」のかわいさに悶絶!?

実際の製造ラインを見学する前に、まずはコーヒーについての勉強からスタート。会場には、コーヒーやAGFの歴史を紹介する展示コーナーが設けられている。AGF製品の飲み比べができるドリンクコレクションも用意。

AGFの歴史を、世の中の動きと連動させて紹介している展示パネル

気になるドリンクをいろいろ試せるドリンクコレクション

ユニークなフォトスポットも発見!巨大なコーヒースティックを持って、スプーンの上に乗ったり、コーヒーカップの上に座ったり、という錯覚を利用したトリックアートを楽しめる。

スプーンの上に乗っているように見える!

コーヒーカップに腰かけて「ふぅ。」とひと休み!?

ちなみに、AGFのコーヒースティックには全180種類からランダムに選ばれたメッセージが記載されている。多様なシーンで一人ひとりに寄り添い、心のゆとりが生まれる「ふう。」を届けたいと考える企業の思いが表現されたものだ。

全180種類のメッセージが一覧に!

公式キャラクター「ビーン太くん」との撮影タイムも大人気!ちょっと眠そうな表情は、みんなの眠気をコーヒーのパワーで吸い取っているからなんだとか。

立派な「コーヒーの精」を目指す「ビーン太くん」

冷たい水にもサッと溶ける!「ブレンディ」水溶性実験

続いて、冷たいミルクにパッと溶け、おいしいカフェオレが簡単にできあがる「ブレンディ」が、どれだけ溶けやすいのか実演してもらった。冷たい水に入れるだけで、混ぜなくてもサッと溶けた。

左が一般的なインスタントコーヒー、右が「ブレンディ」。同時に冷たい水の中へ!

「ブレンディ」は、入れるだけですぐ水に溶けた

スプーンで撹拌。「ブレンディ」はスプーンに粉がつかず、すべてきれいに溶けていることがわかる

冷たいミルクに入れてみると、スプーンで軽くかき混ぜるだけであっという間にカフェオレが完成。この圧倒的な溶けやすさの秘密は、インスタントコーヒーの製法にある。「ブレンディ」は、濃縮したコーヒー液をマイナス40度の冷凍室で凍らせてから細かく砕くフリーズドライ方式ではなく、スプレーのように噴き出したコーヒー液を熱風で乾かして粉にするスプレードライ方式を採用。さらに、ここからもうひと手間。粉末を砕いて顆粒状に仕上げるアグロマート製法によってパウダー内の空気が抜け、驚くほどすぐ溶けるのだ。

ミルクの場合も、スプーンで混ぜるとあっという間に溶けた

人がほとんどいない!?機械が活躍する製造ラインへ!

いよいよ、実際に製品が作られている工場内へ。帽子と白衣を着用し、製造スタッフと同じ徹底した衛生チェックを経て製造現場へ向かう。

白衣、帽子、ヘルメット、ワイヤレスイヤホンを装備

エアシャワーで細かいホコリを吹き飛ばす

運搬用の機械と同じ空間を歩くため、見学者が歩いていいのは緑色のラインが敷かれた場所のみ。一列になって進んでいく。ガラス越しの製造現場にほとんど人の姿はなく、たくさんの機械が動いていた。

見学スタッフの案内に従い、工場内を見学

工場の稼働状況によって見学コースは異なるが、スティックコーヒーの製造を見学する際に注目したいポイントが2つある。1つは、日本で最初に導入されたというリニア搬送システム。急カーブにも対応できるため、搬送距離を短縮できる。

リニア搬送システム。搬送スピードもけっこう速い!

リニア搬送の上に架けられた透明な床の通路を進む

もう1つはパラレルロボット。決められた本数に素早く振り分け、カートナーでスティックを箱に詰めていく。ほかにもたくさんの精密機械が活躍しており、この日見学したスティックコーヒー製造ラインでは1分間に最大1020本の生産を可能にしている。

決められた本数のスティックコーヒーを素早くまとめる

次にやってきたのは、レギュラーコーヒーの製造ライン。「AGF鈴鹿」では、特別な器具がなくてもドリップコーヒーのおいしさを堪能できる手軽さが好評なドリップパックのうち、浸漬タイプと、AGF独自の横置きタイプを製造。製品によって使い分けており、濃厚でコクのある味わいになる浸漬タイプは「ブレンディ」のドリップパックなど、コーヒーの香り高さを堪能できる横置きタイプは「ちょっと贅沢な珈琲店」のプレミアムドリップなどに採用。浸漬タイプは1日最大36万袋、横置きタイプは1日最大26万袋の製造が可能だ。

巨大焙煎機を設置した焙煎室。入口にはレギュラーコーヒーの商品を展示

新商品も選べる、うれしいお土産付き

工場見学の締めくくりは、10種類の「ブレンディ」スティックと「ブレンディカフェラトリー」スティックから好きな5本を選べるお土産選び。この日は、2026年9月に発売したばかりの新商品もラインナップ!

10種類から5種類を選べる

「ブレンディ」スティック やさしいはちみつルイボスティーオレと、「ブレンディカフェラトリー」スティック 濃厚マカダミアホワイトショコララテは新商品。オリジナルボールペンももらえる

小学生の参加者には、「ビーン太くん」のノートとシールもプレゼント

充実した体験と興味深い学びに大満足!工場見学は完全予約制で、毎月1日に2カ月後の予約枠が開放される。コーヒー好きはもちろん、普段あまりコーヒーを飲まない人も、いろいろなAGF製品を試せる絶好の機会をお見逃しなく。

AGF鈴鹿 工場見学
所要時間:約100分
開催時刻:10時~11時40分、13時30分~15時10分
休み:日曜日・祝日、12月下旬~1月下旬※見学実施日は公式サイト参照
対象:小学生以上※未就学児は不可※10人以上は団体申し込み
料金:無料(お土産付き)
予約:Web予約フォームから要事前予約

AGF鈴鹿
住所:三重県鈴鹿市南玉垣町6410
電話:059-382-3181(代表)
駐車場:あり
アクセス:伊勢鉄道玉垣駅より徒歩約15分

取材・文=大川真由美

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