磯村勇斗「剛さんがショーン・ペンに見えた」尊敬する先輩・綾野剛&役所広司の存在、そして自身が挑戦する理由
東京ウォーカー(全国版)
磯村勇斗が最近刺激を受けた作品を語る
――「第1回しずおか映画祭」では、子どもたちが映画作りを体験できるワークショップを開催されていましたが、子どもたちの姿を見て、または映画祭をとおして何か発見できたことがあれば教えていただけますか?
【磯村勇斗】ワークショップを開催した時に、“もしかしたら彼らの人生を大きく変えてしまうかもしれない”と責任を感じたので、慎重に行なっていました。そんななかで、子どもたちが楽しそうにカメラなどの撮影機材に触れる姿や、お芝居しているのを見ると、自分が幼いころにできなかったことを疑似体験しているような気持ちになりましたし、すごくワクワクしました。
――磯村さんがこの世界に入った当初の気持ちを思い出すことも?
【磯村勇斗】ありました。それに生き生きとした子どもたちの顔を見ていると、“僕ら大人が彼らのためにできることってなんだろう?”といった考えが浮かびました。ワークショップでは、子どもたちからの素朴な質問にたじろいでしまうこともあって(笑)、こんな風に動揺したってことは、自分自身がまだ答えを見つけられていないからなんだろうなと、大事なことを気付かされたりもしました。
とてもいい経験になったので、今後も子どもたちと一緒に何かおもしろいことができたらいいなと思っています。
――俳優以外のお仕事にも精力的にチャレンジされている磯村さんが、最近刺激を受けた映画やドラマがあれば教えていただけますか?
【磯村勇斗】石井裕也監督の『開戦前夜』がすごくよかったです。主演の池松壮亮さんのお芝居は昔から好きでしたが、この作品を拝見して、改めて素敵な俳優だなぁと感じました。
真珠湾攻撃の8カ月前に集められた若きエリートたちの姿を描いている作品で、池松さんはあの時代だからこその体作りをされていたのか、すごく痩せてらっしゃったんです。その姿に“説得力がある”と感じましたし、お芝居にも圧倒されました。
――石井裕也監督とは映画『月』(2023年)でご一緒されていましたね。
【磯村勇斗】ご一緒しているからこそ、『開戦前夜』で描きたかったことの狙いがなんとなく見えたといいますか、石井監督らしい伝え方をしているなと勝手に感じました。アメリカとの戦争が始まる前の日本の歴史を深く知らなかったので、事前に調べてから劇場に行ったのですが、鑑賞後はとても大事なことを知ることができてよかったと思いました。
――そういった史実をわかりやすく届ける力が映画やドラマにはありますよね。
【磯村勇斗】そうですね。僕も俳優として、作品をとおして大切なことを世の中に伝えていけたらいいなと思っています。
取材・文=奥村百恵
◆スタイリスト:笠井時夢(Tom Kasai)
◆ヘアメイク:佐藤友勝
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