京都発 地域ドラマ「ワンダーウォール」カーネーションの渡辺あやが描く、伝統の学生寮の恋と人間模様

関西ウォーカー

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向かって左から成海璃子(香役)、若葉竜也(ドレッド役)、三村和敬(マサラ役)、須藤蓮(キューピー役)、岡山天音(志村役)、中崎敏(三船役)


NHKの連続テレビ小説「カーネーション」や「火の魚」(イタリア賞)などの脚本を手がけた脚本家 渡辺あや 4年ぶりのテレビドラマ「ワンダーウォール」が5月11日(金)にクランクインした。19日(土)にはドラマのロケ地である、京都府庁の旧本館2階正庁でロケ取材会と記者会見が行われた。

物語の舞台は、10人に1人が学生という学生の街 京都の歴史ある学生寮。寮の老朽化による建て替えをめぐり、新しく建て替えたい大学側と、現在の建物を補修しながら残したい寮側の対立を描く。大学と寮の間に立つ、窓口担当の大学学生課職員 香を成海璃子が演じ、寮生たちそれぞれの葛藤や、美しい女性、香に心乱される姿などが描かれる。

キャストに関して語る、制作統括のNHK京都放送局 放送部 寺岡環氏


キャストは、地方ドラマとしては異例のオーディションで1,500人もの参加者から選ばれた。その選定基準は「実際に学生寮に住んでいそうかどうか」。制作統括のNHK京都放送局 放送部 寺岡環氏は「自然と彼ら自身と役が、どこかリンクしたようなキャストになった。」と語る。

そして、演出を担当するNHK京都放送局 放送部の前田悠希氏は25歳。これが初のドラマ担当となる。「社会に出たばかりの前田氏は、物語の登場人物たちと近い目線。みずみずしく繊細な感性がドラマのトーンに合っている。」と寺岡氏。普段はドキュメンタリーや議会中継などの分野で活躍する寺岡、前田の両氏。寺岡氏は「ドラマは畑違いだが、いつも通りプロセスを大事に、リアルを感じられるようなものにできれば。」と語った。

京都府庁 旧本館内セットでの大学への抗議シーン、リハーサルの様子。本番さながらに真剣な様子


この日は、前半の山場となる大学へ抗議のシーンを撮影。会見ではキャスト6名の挨拶、自分の役や学生寮への印象などがそれぞれの言葉で語られた。学生寮への印象として、成海璃子(香役)は「あこがれがある(寮の)セットを見て感動した。」須藤蓮(キューピー役)は「日常ではありえない人間の距離、感覚。社会に出て離れた人間が近く感じられる。」と語った。

渡辺氏からのメッセージを読み上げる、志村役の岡山天音


脚本を担当した渡辺氏からもメッセージが寄せられ、岡山天音(志村役)が読み上げた。「壁とは本来、弱い自分を守るために建てる。壁に守られることによって、外の人たちとの交流が絶たれ、失ってしまうものもある。壁を乗り越え、再び向こう側の誰かと喜びを取り戻せたら。このドラマが最も良い形で皆様に届けられることを祈っています。」

若さゆえの不器用さ、そしてその純粋さ。個性的な寮生たちの輝きと葛藤の物語「ワンダーウォール」は、NHK BSプレミアムで2018年7月25日(水)午後9時から放送予定。

二木繁美

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