餃子好きはお試しあれ！凄腕店主のアイデア満載「10種の餃子コース」

馬喰町の人気店「中華料理 帆」の2号店として、2018年4月に誕生した「中華料理 帆 自由が丘店」。オシャレな街に溶け込む、白と赤を基調にシックな内装の店内には、家族連れや女性客の姿も多い。

そんな同店の餃子を作るのは、店主の許建明(キョ ケンミン)さん。中国浙江省湖州(こしゅう)市の出身、18歳で料理の道に進み、上海の老舗中国料理店で料理の腕を磨いた。

「お客さんに斬新な餃子を楽しんで欲しい」。店主の思いから生まれた餃子コース

「湖州料理の特徴は塩分と油が控えめでヘルシーなこと。当店の餃子は化学調味料を一切使わず、お客さんの健康を第一に考えながら作っています。日本では肉餃子がメジャーですが、中国には魚や野菜を入れた餃子もあるんですよ。餃子をいろんな角度から楽しんでいただきたくて、10種類の餃子が味わえるコースを始めました」(許建明さん)。

「餃子コース」(4860円)の内容は、胡桃、豆腐のあんかけ、パクチー、黒ごまなど、個性豊か。自由が丘店のコース限定で、高級食材の北京ダックとウナギ、ナマコの餃子も味わえる。

「餃子はすべて私が考案したもの。お客さんが飽きないように定期的に新しいメニューも取り入れます。1番人気は豆腐のあんかけ餃子。豆腐を皮に見立てて、中の具材にはカニの身と白身魚、隠し味にバターを入れて味に深みを出しています。とろみのある塩味のあんがかかっているので、そのまま召し上がれますよ」(許建明さん)。

「コースは水餃子、蒸し餃子、揚げ餃子で構成しています。餃子によって皮の包み方も変えているので、目でも餃子を楽しんでくださいね」(許建明さん)。

「餃子コース」は、餃子の仕込みに時間を要するため2日前までに予約が必要(4名〜)。許さんのアイデアがつまった個性派餃子コースをぜひ味わってみてほしい。

取材・文＝秋山ももこ(mogShore)、撮影＝榊原亮佑、齋藤ジン