「日本のインド」高円寺にカレー店がますます集中! 新星を実食レポ
東京ウォーカー
昔からエスニックな飲食店や雑貨店が多く、“日本のインド”とも称される高円寺。グルメシーンではここ最近、実力派のカレー店が増えていることをご存じだろうか。そのなかで、オープン1年未満ながら大人気を博しているのが「スパイスカレー青藍」(せいらん)だ。

店内にあふれる魅惑的なスパイスの香り
コンセプトは“香りを食べる”。確かに、店内に足を踏み入れた瞬間から魅惑的なスパイスの香りが鼻孔をくすぐる。期待を胸に、定番の「スパイシーチキンカレー定食」(900円)を注文してみることに。


調理工程を見ると、同店がウリにしている香りの秘密が明らかに。カルダモン、クミン、花椒(ホアジャオ。四川山椒)、コリアンダー、フェンネルなどをカレーとは別にホールのままフライパンで炒め、提供直前にソースとブレンドする。だから決して辛くはないがスパイスのフレーバーが立ち、香りを食べているかのような芳醇なカレーを楽しめるのだ。ただ、あえてこの作業をしないマイルドな香りの「チキンカレー」(750円)も用意されている。

同店のカレーソースには、ポークジンジャーキーマも存在。これは平日限定となり、前記のスパイシーチキンカレーとの合いがけとなる「カレー定食2種盛」(1100円)や、「カレー2種盛」(1000円)をオーダーできる。

油を控えて小麦粉は使わないヘルシーなカレー
ヘルシーである事も同店のカレーの特徴。バターはもちろん油は最小限に抑え、小麦粉や化学調味料も一切使わない。一方で動物系の旨味は鶏ガラや、素材で用いる肉で補い、そのほか野菜や魚介系のダシで味に奥行きを加えていく。たとえばスパイシーチキンカレーは鶏のモモ肉を使って濃いコクを、ポークジンジャーキーマは豚の生姜焼きをイメージして、醤油とみりんで甘くまろやかな風味をスパイスの刺激へと調和させていくのだ。

なお、店名に冠している“スパイスカレー”とは、大阪が発祥といわれる新世代のカレームーブメントだ。近年東京にもその名店がオープンして話題になっているが、店主の梶田健一さんは関西カルチャーからの直接的な影響は受けていない。東京を中心に食べ歩きをしながら自作で提供していたカレーが同店のルーツで、スパイスカレーの文化は後から知ったという。才能あふれる梶田さんのカレーを、ぜひ食べに行こう!
取材・文=中山秀明/撮影=三佐和隆士
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