「日本のインド」高円寺にカレー店がますます集中! 新星を実食レポ

2018年6月6日 11:26更新

東京ウォーカー 取材・文=中山秀明/撮影=三佐和隆士

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昔からエスニックな飲食店や雑貨店が多く、“日本のインド”とも称される高円寺。グルメシーンではここ最近、実力派のカレー店が増えていることをご存じだろうか。そのなかで、オープン1年未満ながら大人気を博しているのが「スパイスカレー青藍」(せいらん)だ。

「カレー定食2種盛」(1100円)。「スパイシーチキンカレー定食」がベースとなり、ターメリックライスの上にポークジンジャーキーマがのる

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店内にあふれる魅惑的なスパイスの香り

コンセプトは“香りを食べる”。確かに、店内に足を踏み入れた瞬間から魅惑的なスパイスの香りが鼻孔をくすぐる。期待を胸に、定番の「スパイシーチキンカレー定食」(900円)を注文してみることに。

【写真を見る】「スパイシーチキンカレー定食」(900円)。定食になると、カレーとターメリックライスのほかに野菜の総菜が約5種類付く。定食でない単品は800円だ

総菜は季節で変わる。この日はアンチョビキャベツ黒胡椒、キャロットクルミクミンラペ、白菜の柚子と切こんぶマリネ、生パクチー、紫キャベツ塩こんぶ

調理工程を見ると、同店がウリにしている香りの秘密が明らかに。カルダモン、クミン、花椒(ホアジャオ。四川山椒)、コリアンダー、フェンネルなどをカレーとは別にホールのままフライパンで炒め、提供直前にソースとブレンドする。だから決して辛くはないがスパイスのフレーバーが立ち、香りを食べているかのような芳醇なカレーを楽しめるのだ。ただ、あえてこの作業をしないマイルドな香りの「チキンカレー」(750円)も用意されている。

油でスパイスを熱することを「テンパリング」という。一般的にこの作業はカレー作りの初期段階で行われるが、青藍では最初だけでなく“追いテンパリング”で香りをより立たせる

同店のカレーソースには、ポークジンジャーキーマも存在。これは平日限定となり、前記のスパイシーチキンカレーとの合いがけとなる「カレー定食2種盛」(1100円)や、「カレー2種盛」(1000円)をオーダーできる。

オープンは2017年11月20日。場所は高円寺駅の北口を出て、商店街をさらに北方面へ歩いて約5分でたどり着く

油を控えて小麦粉は使わないヘルシーなカレー

ヘルシーである事も同店のカレーの特徴。バターはもちろん油は最小限に抑え、小麦粉や化学調味料も一切使わない。一方で動物系の旨味は鶏ガラや、素材で用いる肉で補い、そのほか野菜や魚介系のダシで味に奥行きを加えていく。たとえばスパイシーチキンカレーは鶏のモモ肉を使って濃いコクを、ポークジンジャーキーマは豚の生姜焼きをイメージして、醤油とみりんで甘くまろやかな風味をスパイスの刺激へと調和させていくのだ。

梶田健一店主(手前)は生粋のカレー好き。これまでイベント「西早稲田サンデーカレーライス」の主催や、高田馬場のバルでの間借りカレー店を経て、満を持して青藍をオープンした

なお、店名に冠している“スパイスカレー”とは、大阪が発祥といわれる新世代のカレームーブメントだ。近年東京にもその名店がオープンして話題になっているが、店主の梶田健一さんは関西カルチャーからの直接的な影響は受けていない。東京を中心に食べ歩きをしながら自作で提供していたカレーが同店のルーツで、スパイスカレーの文化は後から知ったという。才能あふれる梶田さんのカレーを、ぜひ食べに行こう!

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