『ペンギン・ハイウェイ』主演・北香那インタビュー「アオヤマ君のかわいさは垣間見える子供っぽさ」

作品の魅力は「自分自身の過去に戻れるような部分」

――完成した作品を見て、どんな感想を抱きましたか。

「感動も冒険も恋も全部が詰まっていると思いました。宇多田ヒカルさんの『Good Night』で締めくくられるエンディングですごく泣いてしまって。自分自身が声をあてているびっくりも大きかったんですけど、過去を思い出したし、元気ももらえたし、帰る時には新しい気持ちになっていました」

――観客として見た時に好きなキャラクターは誰でしたか？

「みんな魅力的なんですけど、やっぱりお姉さんですね。紅一点みたいなところがあって目立つし、スタイルもいいし、くすぐられるものがあります(笑)。ハマモトさんは妹にしたい！ちょっと生意気で『わたし、正しいのよ』みたいな感じで、妹だったらかわいいなと思っちゃいます」

――夏を舞台にした作品ですが、北さんには忘れられない夏の思い出はありますか？

「昔から高速道路が好きなんです。家族のおでかけで高速のサービスエリアに寄って、おいしいご飯を食べたり、水遊びできる噴水でびしょぬれになったりした思い出があります。今でもおでかけする時には、友達に『高速道路行こう！』ってドライブに誘います(笑)」

――北さんから見たこの作品の魅力を教えてください。

「本当にたくさんあるんですけど、この映画を見ていると、小学校の雰囲気や、家に帰ってきた時のお母さんのご飯の匂いを思い出して、『私にも小学生の頃があったなあ』って、ジーンとくるんです。自由で、自分の好きなことだけたくさんやれるあの時が恋しくなるような、自分自身の過去に戻れるような部分は魅力だと感じます。

子どもが見れば、ペンギンのかわいさや『こんな夏休み楽しそう』って部分をポジティブに楽しめると思うんですけど、大人にとっては考えるところがある作品じゃないかなと思います」

――読者の方へメッセージをお願いします。

「『ペンギン・ハイウェイ』は、見たらきっと大事な何かを得ることができる作品だと思います。ぜひ劇場に足を運んでいただいて、あったかい気持ちになってもらえたらうれしいです！」

アニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』は8月17日(金)から全国ロードショー。

国分洋平