ロス効果とゲイン効果、お見合い結婚の幸福度が恋愛結婚より高い理由

東京ウォーカー(全国版)

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理想の男子と出会える確率は上げることができる


既婚ママ:私は夫がまさに理想の男子で、もちろんひと目ボレでしたし、フラれ続けていましたけれど、それでもあきらめませんでした。

池上:あなたは努力をしたのですね。しかし、ただ何もしないで普通に生活していては、理想の男子と出会うことはほぼあり得ないということです。

しかし、安心してください。日本の「男女の出会いの歴史」をたどると、あなたたち女子の力で、この確率は上げることができると言えそうです。

奈良時代には“合コン”がすでに存在していました


池上:まず、今から1300年前の奈良時代には、今で言うところの”合コン”がすでに存在していました。当時は「歌垣(うたがき)」と言って、本来は豊作を願う行事でしたが、若い男女がたくさん集まる行事でもあったことから、いつしか即興の和歌の掛け合いなどが行われ、出会いの場になっていったそうです。

40代独女:和歌は、今で言うところのラブレターですもんね。

池上:さらに室町時代以降には、今で言う”盆踊り”が行われるようになりました。実はこの盆踊りも、若い男女が集まるので、自然と出会いの場になっていったのです。夕闇の中で、若い男女が一緒に踊りながら交流し、いい人がいれば結ばれるという具合でした。

既婚ママ:日本女子は大和撫子のイメージがあるので、特に昔の女子がこういう場に積極的に出かけていたとは知りませんでした。

江戸時代、男女混浴の銭湯が出会いの場になっていました


池上:さらに積極的になるのが、江戸時代。盆踊りもより盛んに行われるようになりましたが、加えてなんと、銭湯が出会いの場になっていました。江戸時代の銭湯は男女混浴だったので、そこに若者たちが出会いを求めて通ったそうです。

江戸時代、男女混浴の銭湯が出会いの場に


キラキラ:当時の資料を見ると、着物を着ている女子もいますが、裸の男女が大半ですね!男子はまだわかるけれど、女子がこんなに積極的というのは驚きです。

池上:しかも文献によると、気合いの入った女子は、顔に塗るおしろいを内腿にも塗って入浴したということです。そして理想の男子を見つけると、女子は相手のおしりをつねってアプローチをしたのだそうです。

バツイチ:出会いが裸なら、その後の話はスムーズかもしれませんね。女子も恥ずかしさを押し切って、理想の相手を探すために積極的に動いていたということですね。

池上:銭湯が今で言う”婚活”の場になっていたのかもしれませんね。

新聞広告をチェックして自ら応募


池上:そして、明治時代になって新聞が普及すると、男女は新聞の中に出会いを求めに行くようになりました。当時の新聞広告を見てみると、例えば25歳の中尾藤三郎さんという男性が載せた広告は、「離婚した独身です。家事が行き届かず困っているので、ご希望の方は貧乏でもお金持ちでも構いません。年齢は17~25歳でお願いします」という内容です。

明治時代は新聞で婚活


キラキラ:今で言う”出会い系アプリ”や”婚活サイト”みたいですね。

バツイチ:再婚相手は見つかったのでしょうか。

池上:はい、19歳の若い女子と再婚できたそうです。相手が見つかったということは、女子はしっかり新聞広告をチェックして、自ら応募したということですよね。

婚活パーティーの先駆け!?戦後の「日高パーティー」


そして戦後になると、出征により若い男子の数が少なくなっていたため、出会いがないと嘆く女子が多かったそうです。そこで昭和21年、当時の東京大学教授であった日高孝次氏が、自宅を開放して若い男女交際の仲介を目的とするパーティーを開きました。これは昭和53年まで続き、後の”婚活パーティー”につながっていったと言われています。

婚活パーティーの先駆け!?戦後の「日高パーティー」


私が大学生の頃は”合ハイ”というのもありましたね


池上:ちなみに”合コン”、いわゆる”合同コンパ”という言葉は、東京大学の学生が作り出したとも言われています。”仲間同士”という意味の「company」が派生して「コンパニー」となり、「コンパ」に落ち着いたようです。

「合コン」の語源とは?


そう言えば、私が大学生の頃は”合ハイ”、いわゆる”合同ハイキング”というのもありましたね。独身の男女が一緒に、近場にハイキングへ行くのです。終日共に過ごすので、相手の人間性を見るのには絶好の催しでした。

40代独女:池上さんも合ハイに参加なさったのですか?

池上:私は合ハイの幹事を引き受けたのに、直前になって就職試験が入ってしまい、私だけ参加できなかったという苦い思い出があります。結局カップルは一つも成立しなかったので「ざまあみろ」でしたが(笑)。

積極的になりさえすれば、出会いの確率は各段に上がるはず


池上:このように、昔の日本女子はその時代の波に乗りながら、積極的に相手を見つけるべく自ら行動していたのです。現代の日本女子にはインターネットがあり、移動手段も充実しています。積極的になりさえすれば、出会いの確率は各段に上がるはずでしょう。

キラキラ:私たち女子はつい待ってしまうけれど、告白もプロポーズも男子からしなければいけないというルールはないですもんね。

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