琉球の時代から続く「ショチョガマ・平瀬マンカイ」
東京ウォーカー(全国版)
奄美大島の龍郷町の秋名集落で9月11日(火)、五穀豊穣を祈願する祭り「ショチョガマ・平瀬マンカイ」が行われる。
ショチョガマ・平瀬マンカイは琉球時代から行われている祭りで、アラセツ(新節)と呼ばれる旧暦の8月最初の丙の日に行われる行事。

「ショチョガマ」は、アラセツの日早朝に集落南西部の田袋が見下ろせる、山の中腹に築いた片屋根のき(わらぶき)小屋の上で行われる。
屋根の上でグージ(宮司)が豊作祈願の祝詞を唱え、若者達が豊年歌を歌い、歌い終わるたびに「ヨラメラ」の掛け声とともに激しく小屋を揺らし始め、太陽が東の山上に昇る直前に、完全に小屋を揺り倒す。その後倒れた小屋の上で、アラシャゲ踊りと今の踊りを踊って解散となる。

「平瀬マンカイ」は、アラセツの日夕刻に秋名湾西岸の水辺にある「神平瀬(かみひらせ)」「女童平瀬(めらべひらせ)」と呼ばれる2つの岩で行われる。
「神平瀬」には、ノロ役5人が上がり、同時に集落民は新米でできた赤飯を平たいサンゴ石に乗せて、「神平瀬」に供えて家内安泰と豊作を祈る。また、「女童平瀬」ではグージ(宮司)役など男女合わせて7人が太鼓を持って登り、「マンカイ」と呼ばれる所作(両手を水平に上げて左右に流して掌を返す)を祭り歌に合わせて行う。
その後両方の岩からそれぞれ降りて、浜辺でスス玉踊りを踊り、踊り終えると浜辺に来ている集落民等に混じって、重箱の料理を囲み、酒を交わして宴が始まる。

国指定重要無形民俗文化財にも指定されている、伝統の祭り「ショチョガマ・平瀬マンカイ」に注目だ。
ウォーカープラス編集部
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