ヒロインと未来の夫が運命の出会い！ NHK朝ドラ「まんぷく」第1週試写会が大阪で開催

9月4日(火)、NHK大阪放送局で平成30年後期連続テレビ小説「まんぷく」第1週放送分の試写会がマスコミ関係者向けに実施された。大阪は台風21号の影響で当初予定されていたヒロインの安藤サクラとその夫役の長谷川博己の来場はかなわなかったが、明るく笑いにあふれたドラマは台風を吹き飛ばすような内容だった。

ドラマは1938(昭和13)年の大阪から始まる。ヒロインの今井福子(安藤サクラ)は3人姉妹の末っ子。父の死後、貧しいながらも愛情を注がれて育ち、大阪の大きなホテルに就職。一番上の姉・咲(内田有紀)の結婚が間近に迫っていた。そんな折、母・鈴（松坂慶子）が突然腹痛を訴え、福子たちは振り回されるが、なんとか咲の結婚式にこぎつけた。結婚式で特別な出し物を考えていた福子は、幻灯機を作る立花萬平(長谷川博己)と出合う。

今回の連続テレビ小説では、ヒロインの子供時代がなく18歳からスタートするため、初回から安藤サクラが出演する。夫役の長谷川博己も第1回から登場し、この二人の絡みが見所の一つ。さらに、母・鈴役の松坂慶子や姉の内田有紀、松下奈緒、萬平のビジネスパートナーとなる片岡愛之助、姉たちの夫の大谷亮平や要潤など、第1週から豪華メンバーが続々登場する。

そのほか芦田愛菜が語りを担当。主題歌はDREAMS COME TRUEの｢あなたとトゥラッタッタ♪｣。

NHK大阪制作部の城谷厚司専任部長によると、現在撮影は6週目まで進んでいるそう。ドラマの出来栄えについては「第1週は福子と萬平の出会いから告白までを放送する。彼の人を喜ばせることが喜びという所や相手の優しさを覚えている誠実さを出せた。出演者も出来栄えには満足していると思う」と感想を述べた。

第1週放送分はロケが多く愛知県犬山市の明治村や関西エリアの大学などがロケ地として登場している。ヒロインが務めるホテルは武庫川女子大学の甲子園会館が使われている。ほかにも身近な場所がロケ地になっている可能性があるので、そのあたりも見逃せない点だ。

4日17時から東京で行われた試写会では安藤サクラと長谷川博己が登場、それぞれの思いや感想を語った。

安藤は試写について「福子の過去を振り返るような気がしちゃって、見るのがずっと怖くて見たくないって言ってたんですけど、できあがったものをいただいて、タイトルバックだけみようと思ってたら1話全部見てしまって。結局そのとき1週分全部見ちゃって、めっちゃおもしろいと思いました」

長谷川も「僕も1話目だけ見て寝ようと思ったんですけど、同じように1話見たらドンドンはまってしまって」とふたりとも一視聴者に戻って、ドラマを楽しんだと語る。

真鍋斎チーフ・プロデューサーは「この物語はインスタントラーメンを開発した安藤百福さんとその妻・仁子さんをモデルにしつつ、ドラマとしてお楽しみいただけるよう脚本も福田靖さんがオリジナルのドラマとして創作した物語。資料を読み込み、いまさらながら昭和がいかに激動の時代だったか、安藤夫妻の人生がいかに波乱に富んだものだったかを痛感しています。その分脚本も非常に密度の濃いものになっていて、必ず満足感を得ていただけるのではないかと自負していますが、1週間まとめて見ると、人によっては胃もたれするかもしれないので1日朝に1本ずつご覧いただくのがおすすめでございます」とドラマの「使用上の注意」をユーモラスに語った。

NHK連続テレビ小説「まんぷく」は10月1日(月)～来年3月30日(土)までの全151回放送。