胸キュン×ホラームービー「NECK ネック」で相武×溝端×栗山×平岡が語る恐怖の裏側とは？

人気作家・舞城王太郎の原案をベースに、妄想したおばけが形となって現れるという箱型のおばけ製造マシーンを巡って、男女4人が味わう恐怖と恋のドキドキを描いた映画「NECK ネック」。“胸キュン”な新感覚ホラーとなっている本作のメインキャストでありヒロイン・杉奈役の相武紗季を始め、溝端淳平、栗山千明、平岡祐太がにぎやかに“恐怖の裏側”をたっぷりと語ってくれた！

─新感覚のホラーとなっている本作の脚本を読んだ時の印象は？

相武「舞城さんの原案が映像化された時にどうなるのか、想像できない部分がありました。おもしろいセリフの掛け合いとかは想像がつくんですけど、私が演じる好奇心旺盛なヒロインが生み出したおばけ“緑目人形”ってどんな人形なんだろうとか現場に行くまでわからないことが多かったので、ワクワクしていました」

平岡「100人読んだら、100人違うふうに感じる台本だなと思いました。イメージしたお化けが目の前に現れるという設定なので、読む人によっては全然違う印象だろうなと」

─“胸キュンホラー”というまさに両極端にある要素を一緒にした作品。演じる際のさじ加減は難しくはなかったですか？

栗山「“つり橋理論”というのがあるくらいなので、恐怖から恋が生まれるという展開もありえなくないんじゃないかなと思っていて。本当に怖い時に助けてくれたりしたら、（助けられた方も）助けようと思う存在の大切さに気づくというか…。なので、私は意識をしてなかったです」

相武「本当に怖いシーンに私はほとんど出ていないので、完全に物語と役を楽しんでいましたね（笑）」

溝端「僕はガッツリ、相武さん演じるヒロインにキュンキュンしている役だったので、おばけが怖いという気持ちよりも恋のときめきのほうを意識していました」

平岡「僕が演じた魔太郎は一番損な役回りなんです（苦笑）。おばけにいっぱい遭遇したり、それに対して誰も助けてくれなかったりで、もうちょっと胸キュンな役割もほしかった…だから、僕を見て“かわいそう”と思った観客の方が魔太郎を抱きしめてくれたらいいなと（笑）」

─みなさんは実際におばけは苦手ですか？

相武「杉奈みたいに“お風呂が怖い”とかはあります。ホラー映画を怖いもの見たさで観た後は、怖さでシャワーの時間が長く感じて“早く終われ！”と思ってしまったりすることはあります。でも、実際におばけにビビるのは男性陣（笑）。女性は意外と落ち着いていると思いますね」

─撮影中に怖かったシーンは？

栗山「自分たちの撮影シーンは意外と思い出すと笑えることが多くて（笑）。なので、物語前半にある杉奈の子供時代のシーンが怖いんです」

溝端「僕とか相武さんはワーって驚いた演技をしても、ただの“びっくり顔”になるんだけど、でも、栗山さんがやると“本物だ！”って思う（笑）」

─杉奈は自由奔放で人を振り回すところがありますが、相武さんとの共通点はありますか？

相武「私も実際に杉奈みたいによく食べるし、人の話を聞いているようで別のことを考えていたりします（笑）。だから今回の役は、自分のそういうところをさらに膨らませていくのが楽しかったですね」

─みなさんは同世代ですが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか？

平岡「すごくよかったです。淳平君がウィンナーとか焼き鳥を現場で焼いてくれたりして」

相武「淳平君の行動をすべて受け止めてくれるのが、栗山さんなんですよ」

溝端「祐太君もちゃんと僕の話を聞いてくれていて、僕が話したことをちゃんと覚えてくれているんです。皆さんに気を使うことなく現場にいられて、演じやすかったですね」

相武「私は杉奈みたいに気ままに、その場に参加したりしなかったりで（笑）。男性陣のほうがコミュニケーションを大切にするタイプで、女子はサバサバしているんです」

平岡「そんななかでも、栗山さんには癒されることが多かったですね」

栗山「ぬいぐるみに埋もれるシーンの撮影は、スタッフさんがぬいぐるみを操作していたんです。その中に手で操れるゾウのぬいぐるみがあって、誰かが動かしていたんで“ゾウさん、大丈夫？”とかって話しかけていたら、スタッフさんがゾウを動かして答えてくれて」

溝端「その時の栗山さんはちょっとメルヘンチックな感じで、見た目はクールビューティなんだけど、中身はすごく癒し系だなと思います」

─では、最後に本作の見どころをお願いします！

平岡「予想を裏切る展開の連続に、乗り終えたジェットコースターのようなさわやかさが残ると思います！」

溝端「カップルや若い人にぴったりな映画です」

栗山「エンタテインメントとして、幅広い世代の方に楽しんでほしいですね」

相武「恐怖だけじゃなく、恋のドキドキを体感してほしいですね。あと、私が話す福井弁にも注目です！」

【取材・文＝リワークス】