「生姜は文化だ!」。生姜ラーメンの名手の新たな挑戦

東京ウォーカー

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

東京・巣鴨にある「らぁめん 生姜は文化。」。その名からわかるとおり、生姜ラーメンの専門店で、「塩生姜らー麺専門店 MANNISH」(神田)の店主・柴田和さんがプロデュースした。柴田さんに店のコンセプトや生姜に懸ける思いを聞いた。

「塩生姜つけめん」(850円)。塩生姜スープに山椒や砂糖などで辛さと甘さをプラス。麺にのったカツオジュレを溶かすと和テイストに


修業先の師匠に請われ、新たな生姜ラーメンを創作


「らぁめん 生姜は文化。」は、「塩生姜らーめん専門店 MANNISH」と「塩そば 桑ばら」(池袋)のコラボレーションによって誕生した。

柴田さんはかつて「桑ばら」での修業経験があり、同店店主の桑原雅紀さんに請われ、今回プロデュースを担当することになった。

「『桑ばら』を退職してから7~8年になるんですが、桑原さんとは今でも交流が続いています。以前から『2人で何かおもしろいことをやりましょう』と話していて、それが形になったのが今回の店です」(柴田さん)

柴田さんが得意とする生姜を使った塩ラーメン専門店だが、「MANNISH」とはまったく異なる一杯を考案した。

「『MANNISH』がスープ・チャーシューともに鶏を使ったラーメンなので、今回は豚を使いました。同じ清湯(チンタン)ですが、鶏よりも豚のほうがスープに厚みが出ます。チャーシューも豚バラロールです。そして一番の違いは塩ダレ。『桑ばら』で使っているアンデスとモンゴルの2種の岩塩を用い、2店のコラボ感を出しました」(柴田さん)

【写真を見る】「らぁめん 生姜は文化。」をプロデュースした柴田和さん。「今後は生姜以外の食材を使い、“文化シリーズ”の店を出したい」と意欲を見せる


味が変化する「塩生姜つけ麺」もおすすめ!


こうして出来上がったのが「塩生姜らぁめん」(750円)。主役となる生姜は高知産で、香りが飛ばないように毎日おろしたてを使っている。生姜の香りが立ち昇る塩スープは、スッキリとした飲み口でまろやかな味わい。食べ進めると、丼の底に沈んでいる生姜の風味が増していき、食べ終わる頃には体がポカポカになる。

もう一つの看板メニューが「塩生姜つけ麺」(850円)。こちらは同じ塩スープに生姜のほか、山椒や唐辛子、砂糖などを加え、ほんのりとした辛味と甘味を出している。麺は稲庭うどんをイメージした中太平打ち。柔らかめの茹で上がりで、ツルっ、モチっとした食感が心地よい。麺の上に添えられたカツオジュレをスープに溶かすと和テイストに変化し、また違った味わいになるのもおもしろい。

「生姜は体によく、主役にも脇役にもなれる万能食材。その奥の深さをもっと知ってもらいたく「生姜は文化。」という店名を付けました。『MANNISH』とは違ったアプローチの塩生姜ラーメンをお楽しみください」(柴田さん)

「塩生姜つけめん」には、稲庭うどんをイメージした中太平打ち麺を使用。表面がなめらかでツルツルと喉を通っていく


「塩生姜らぁめん(チャーシュー入り)」(1,150円)。大判の豚バラロールが丼を覆い尽くし、食べ応え十分。トロトロの食感がたまらない


チャーシューを短冊切りにし、醤油漬けのおろし生姜とネギをトッピングした「生姜の豚めし」(350円)。ラーメンのお供にぜひ


店内はL字型のカウンターのみ。以前、別のラーメン店だった物件を居抜きのままで利用。新しくはないが、手入れが行き届いていて清潔


取材・文=河合哲治郎/撮影=岩堀和彦

この記事の画像一覧(全7枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!全国の花火大会ランキング

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る