白石聖「あまり感情を表に出さない役なので、演じるのが結構難しかったです」

ドラマ「PRINCE OF LEGEND」に成瀬果音役で出演する白石聖さん

10月3日(水)からスタートする連続ドラマ「PRINCE OF LEGEND」(日本テレビ系)。「HIGH＆LOW」のTeam HI-AXによる新プロジェクト「PRINCE OF LEGEND」は、王子の中の王子を決めるため、ハイレベルな争いを繰り広げる“祭”エンターテインメント作品で、来年には劇場版の公開も決定している。セレブ王子、下克上王子、メガネ王子、ヤンキー王子兄、ヤンキー王子弟、生徒会長王子、金髪SP王子、ダンス王子レッド、ダンス王子ゴールド、ダンス王子ブラック、先生王子、美容師王子、バーテンダー王子、バンドマン王子という14人の王子が登場する本作に、ヒロイン・成瀬果音役で出演する白石聖さん。撮影中のエピソードを交えて、この作品の見どころを語ってもらった。

―王子がたくさん登場するという個性的な作品ですが、「PRINCE OF LEGEND」への出演が決まった時、どんな気持ちでしたか？

「14人の王子が登場するドラマで、そのヒロイン役という立ち位置で出演させていただけることに最初はビックリしました」

―白石さんから見て、演じる「成瀬果音」という女の子はどういう人物ですか？

「予告編の映像で見ると、おとなしそうな女の子という印象ですが、それは彼女の持つ一面であって、本当の彼女というか、素の彼女はもっとSっ気のある、強気でクールなキャラだったりするんです。そういう二面性があるところが面白いなと思いました。基本的には、あまり感情を表に出さない役なので、演じるのが結構難しかったですね」

―では、いろいろ試しながら役作りを行って、キャラを固めていったという感じでしょうか。

「このドラマには監督が二人(河合勇人、千村利光)いますが、リハーサルを撮影に入るまでに何度か行いましたが、なかなかイメージが掴めなくて。いろいろ試してはいたんですが、結局自分の中でイメージがまとまらないうちに撮影当日になってしまいました。撮影が始まってからも、お昼休みに監督に時間を作ってもらって、相談しながら進めていったんです。河合監督は頭の中にイメージが固まっている方で、私が『こっちの方がいいのかな？』と迷わせないくらい決まった演出をしてくださるので、原作のない作品の中で、私にとって道しるべみたいになっていました」

―撮影はいつごろ行われたんですか？

「今年の1月から4月にかけて撮影しました。ロケ先の一つの那須では雪が降っていて、すごく寒かったという印象ですね。かなり過酷な撮影もありました。寒い中での撮影も多かったので、ケータリングが毎回温かいゴハンだったので、おいしかったですし、すごくうれしかったです(笑)」

―10月3日(水)から放送が始まりますが、観る方にどんなふうに楽しんでもらいたいですか？

「SNSでハッシュタグ(＃)を付けると感想をリアルタイムで見られますよね。一人で観ても楽しい作品ですけど、SNSと並行して観ると、みんなで一緒に観ている感じになれるので楽しいんじゃないかなって。内容的には、登場人物が個性的なので、人によって好きなキャラクターが違うと思うんです。いろんな見方ができるドラマでもあると思うので、楽しみにしていてください」

―白石さんもこれまでの作品とは違う雰囲気の役を演じられているので、また違った演技や表情が見られそうですね。

「そうですね。最初、踊って登場します(笑)。すごく楽しかったんですけど、そういう、これまでとは違うところも多いので、楽しんでいただけたらうれしいです」

撮影＝石塚雅人　取材・文＝田中隆信

ウォーカープラス/週刊東京ウォーカー+編集長 野木原晃一