なぜロックマンはレッドブルと出会い、翼をさずかったのか。カプコン担当者に聞いた

アイスホッケー、ダウンヒルスキー、そしてスノーボードクロスの要素を取り入れた、いわゆるエクストリームスポーツと呼ばれる「アイスクロス・ダウンヒル」のシーズン開幕戦が先日、横浜の臨港パークにて開催された。日本での開催は初。

メディアなどでは「Red Bull Crashed Ice」という名前でも紹介されていた本大会は、その名前の通りあの“レッドブル、翼をさずける。”というキャッチコピーでお馴染みのエナジードリンク「レッドブル」のイベント。

この大会のプロモーションとしてコラボレーションをしたのが、カプコンの人気ゲーム「ロックマン」。

事前の特設サイトでは、ブラウザで遊べるミニゲーム「ロックマン　レッドブル・クラッシュドアイスの戦い!!」が公開され、ロックマンが実際の会場である横浜の氷上をタイムトライアルするというゲームを楽しむことができ、その結果をSNSでシェアすることで限定のアイテムなどが当たるキャンペーンが実施されていた。

ミニゲームでは、「ロックマン」シリーズではおなじみの、エネルギー回復アイテム「E缶」 に加え、本ゲーム中には「R缶」としてレッドブルが登場。取得すると「E缶」 同様に体力が回復するのはもちろん、ロックマンが翼をさずかり無敵モードとなるという、コラボレーションならではな演出も用意されている。

また、コラボレーションはインターネットに留まらず、リアルの世界でも実現。「Red Bull Crashed Ice」の決勝戦では、実際にロックマンをイメージしたコスチュームを着た選手がエキシビジョンランに登場し、会場を沸かせていた。

なぜ両者はコラボレーションをし、ロックマンは翼をさずかったのか。カプコンの本コラボレーション担当者に話を聞いた。

――なぜ今回、レッドブル社とコラボレーションを行ったのでしょうか。最初はどちらからのお声がけだったのでしょうか。

担当者：エナジードリンクという缶と、E缶という「缶」でつながりがありますし、「Red Bull Crashed Ice」とロックマンに出てくる氷のステージは相性も良さそうなので、何か面白い取り組みが出来るんじゃないかな？ということで、代理店さんを通じてこちらからレッドブルさんへ打診させて頂きました。その代理店さんはストリートファイターII×佐賀県のコラボ企画を手掛けてくれたチームで、この手の一風変わったコラボを実現するのが非常にうまい人たちなんです。面白いコラボとして実現できたと思います。

――ネットでの反応はいかがでしたか？

担当者：コラボの柱として作って頂いたブラウザゲームは、ロックマンらしい歯ごたえのある難易度も含めクオリティの高さもあり、多くの方から非常に好意的に受け取って頂けたと思います。

――担当者として、今回初の日本開催となった「Red Bull Crashed Ice」を見た感想は？

担当者：まずは、雨が降らなくて良かったなと思います(笑)。というのは置いておいて、非常に多くの方が来場していましたし、スポーツ観戦というよりはフェスに来ているような感覚でみなさん楽しんでいらっしゃったなと感じました。間近で見たその迫力はやっぱりすごかったです。

――では、ロックマンの活躍はいかがでしたか？ちゃんと翼をさずかっていましたか？

担当者：さずかっていたのではないでしょうか(笑)！

――コスチュームにもこだわり、ヘッドギアも特注で作ったそうですが、出来栄えは？

担当者：スケーターさんの安全を最優先して頂いたので完全再現というわけではありませんでしたが、その中でも「お、ロックマンがいる！」という声を耳にしたのはうれしかったですし、世界中のアスリートがしのぎを削る場にロックマンがいたのは新鮮でした。なかなか出来ない試みだったのでテンションが上がりましたね！

――最後に、なにか一言あればお願いします。

担当者：中野の「Red Bull Gaming Sphere Tokyo」でロックマンのゲーム大会が行われます。入場は無料で、誰でも観戦ができるということですので、ロックマンがお好きな方はもちろん、ロックマンはそんなに知らないけど大会には興味ある、という方もぜひ足を運んで頂けたらと思います。

コメント通り、両社のコラボレーションは継続。12月17日は、毎週月曜夜開催の賞金制ゲームイベント「Red Bull Monday Night Streaks」で、ロックマンの新作「ロックマン11 運命の歯車!!」を1 vs 1形式タイムアタックにて競う企画も予定されている。ロックマンとともに翼をさずかり優勝するのは誰か。こちらも注目だ。

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大原絵理香