絶賛公開中! 「おにいちゃんのハナビ」高良健吾×谷村美月 インタビュー

関西ウォーカー

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「いままでで一番居心地がよかった兄妹役でした」(谷村)

 実話をもとに、家族にも心を閉ざす兄・太郎が白血病ながらも明るく生きる妹・華のために、花火を打ち上げるという兄妹の絆を描く本作。太郎役を「ソラニン」('10)などの若き実力派・高良健吾が演じた。「引きこもりの兄と病気の妹との距離感がつかめなかったんです」と、役作りに悩んだという彼の大きな助けとなったのは華役の谷村美月だ。「つらくても、つねに明るくしていたいという華ちゃんの気持ちがわかるんです」と役に共感する彼女は、演技においても周囲に決して迷いを見せず、華として堂々と現場にいたとか。高良もそのおかげで自然な芝居ができたと語る。

「太郎は妹に対してこんな気持ちかなって、美月ちゃんを前にして気付くことが多くて。いいシーンはお客さんに決めてほしいから“このシーンは泣けるでしょ”って意識した芝居をしたくなかったんです」

 それに対し「私は演技で疑問に思ったことも自分の中で飲みこんで消化するんですけど、高良君は口にしていましたね」(谷村)と、役者として正反対にも見える2人。それでも、現場はとても居心地がよかったと谷村は振り返る。

「お芝居で“それはできません”と言わず、高良君は一度やってみるというアプローチなので、やりやすかったです。すごくナチュラルなお芝居だし、いままで兄妹を演じてきたなかでも高良君とが一番しっくりきました」

 まさに芝居で“会話”をし、信頼し合う高良と谷村。そんな2人が体現する、余命わずかながらも兄に生きる勇気を与える妹と、引きこもりから再生していく兄の深い絆は説得力十分だ。

「最初は“難病モノでキレイごとの映画”と思われるのは嫌でしたけど、いまは“純粋にいい映画でしょ”と胸を張って言えます」(高良)、「純粋に感動して楽しめる映画。私も観て、ボロボロと泣きました(笑)」(谷村)という2人の言葉どおり、観客の胸には感動の花火が咲くだろう。

高良健吾 PROFILE●1987年熊本県生まれ。06年「ハリヨの夏」で映画初出演を果たし、その後「ソラニン」など話題作に多数出演。今後の待機作に「雷桜」(10/22(金)公開)、「ノルウェイの森」(12/11(土)公開)、「白夜行」(11年1/29(土)公開)などがある

谷村美月 PROFILE●1990年大阪府生まれ、「カナリア」('04)で映画デビュー。以降「神様のパズル」('08)や「ボックス!」('10)など話題作に名をつらねる。次回作は東京国際映画祭出品作「海炭市叙景」(12月上旬より全国順次公開)

【取材・文=リワークス/撮影=長谷波ロビン】

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