いま行きたい!福岡の人気エリア・糸島のカフェ3選

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ロースターの人柄が表れる素朴な味わい「Petani coffee」


オーナーの竹田和弘さんはサラリーマンから農家を経て、ロースターになった異色の経歴。屋号の「Petani」はインドネシア語で農家という意味があり、飾らず自然体でいることをモットーに7年前から故郷の糸島で営業を続けている。

Petani coffee / 日々飲み飽きないコーヒーという開業時から変わらないテーマを掲げ、焙煎に励む竹田さん


コーヒー豆の焙煎はほぼ独学。サラリーマン時代に、日々コーヒーを飲んでいたという自身の経験から、毎日飲んでも飽きのこない味を引き出すことに重きを置く。飲む人を選ばないという点も大切に考え、焙煎度合いも中浅から深煎りまで幅広い。季節ごとに登場するシーズナルブレンドもユニークかつ個性的な味わいでおもしろい。

Petani coffee / オーナーの竹田さんとスタッフの桝崎さん


竹田さんは「月並みですが、それぞれの豆の個性を引き出すような焙煎を心がけています。時間と手間はかかりますが、とにかく試し焼きと、テイスティングの繰り返しです」と話す。シンプルだが真摯に向き合う姿勢が同店の一番の魅力かもしれない。

Petani coffee / 室内とは思えないほど緑に囲まれた店内


Petani coffee / ドリッパーやグラインダーなどコーヒーグッズも取り扱う


同観光地としても人気の糸島という土地柄、カフェ利用も多い。店内は天井まで届くほど大きな観葉植物で森のような空間になっており、もともと診療所だったという古い建物ともよくマッチしている。土日祝限定でババロアセット(300円)、あまおうムースセット(350円)など手作りスイーツも用意しているが、やはりここは豆屋。コーヒーのお代わりが150円引きで、違う豆も選べるという点の方が喜ばれているそう。

Petani coffee / 豆が選べるドリップコーヒー(400円)とお菓子セット(+150円)。


[Petani coffee(ペタニ コーヒー)]福岡県糸島市志摩初47-1 / 092-332-8454 / 12:00〜19:00、土・日・祝日10:00〜 / 火曜日休み / 20席 / コーヒー1杯400円〜

思い入れのある生豆の味わいを焙煎で昇華「COFFEE UNIDOS」


08年に糸島の自宅の一角に開いた「タナカフェ プラス コーヒー ロースター」から約8年後の16年11月に、同じ糸島でオープン。

COFFEE UNIDOS / UNIDOSとはスペイン語で「繋がる」の意


カフェスタイルの1号店とはスタイルや考え方から違う姉妹店で、ファクトリーのような雰囲気が漂う。その理由は店舗の約1/3を占める焙煎機だ。SLのように力強い見た目の焙煎機はスイスのビューラー社製で、容量は20㎏と個人店としては福岡随一の大きさ。導入当初は熱風式と、その巨大さゆえ、苦労の連続だったそうだが、「2年間付き合って、やっと仲よくなってきたかな」とオーナー兼ロースターの田中裕之さんは笑う。

「熱風式は雑味が少ないきれいな味に仕上げることができます。それにより豆本来の特徴も顕著に出る」と現在の相棒を評価する。

COFFEE UNIDOS / 豆によって熱風式と半熱風式とを使い分けているそう


同店のコーヒーを語るうえで重要なのが生豆だ。6年前からエルサルバドルとニカラグアにほぼ毎年買い付けに行き、納得した生豆だけを仕入れている。オーソドックスな豆を仕入れることもできるが、選ぶ豆は個性的。

COFFEE UNIDOS / 生産者から直接仕入れた愛着のある豆を日々焙煎


スペシャルティコーヒーは、フルーツのようなフレーバーと表現されるが、同店のコーヒーは“フルーツみたい”というより、完全にフルーツ! 田中さんが「お客様と一緒に好みの味を探っていくために、すべての豆を試飲できるようにしました」と話すように、店頭には試飲ボトルが並ぶ。全種を飲み比べて、各豆の個性を体感してほしい。

COFFEE UNIDOS / 全種の豆を試飲できる


「COFFEE UNIDOS(コーヒー ウニドス)」福岡県糸島市浦志2-14-17 井上ビル1階 / 092-335-3394 / 10:00〜19:00 / 水曜日 / 5席 / コーヒー1杯250円〜

名店で学んだ焙煎技術と挑戦する姿勢「TAISHO COFFEE ROASTER」


「焙煎屋」の警固店で焙煎技術を学び、16年10月に開業。店主の田之畑隆介さんを知る人が「優しい、素直」と口々に話すように、とにかく人がよくて、真面目。田之畑さんが焼いた豆にはその人柄が表れている。

TAISHO COFFEE ROASTER / 優しい人柄が笑顔ににじみ出る田之畑さん


毎日のカッピングなど基礎をおろそかにせず、その豆に一番合う焙煎方法を、修業先で学んだ焙煎理論をベースに見極める。そこに強烈な個性を求めたり、加えたりすることはほとんどない。そこには「毎日無理なく飲んでもらえるような味わいにしたい」という田之畑さんの思いが込められている。

TAISHO COFFEE ROASTER / おすすめのコーヒーを手ごろに楽しめる、本日のホットコーヒー(350円)


一方でオープンから丸2年が経ち、COEの入賞豆や希少種の取り扱いもスタートしている。価格は100g 880円、920円など定番の豆よりはやや割高になるが、「原料の時点で質が高い入賞豆を、焙煎によってどう昇華できるかチャレンジする気持ちと、お客様にこんな豆があるということを知っていただけたらという思いから、取り扱いを始めました」と田之畑さん。

TAISHO COFFEE ROASTER / 風味、香り、味わいのクオリティを維持するため、販売するのは焙煎後10日まで


時には季節やイベントごとに作るシーズナルブレンドにもCOEの豆を使用するなど、お客さんのコーヒーライフをより豊かなものにするため、今までとはひと味違う挑戦にも積極的だ。二丈エリアの町のコーヒー屋として親しまれている同店。コーヒーのお代わりは1杯150円と手ごろなので、ドライブ途中や仕事の合間にひと息つくのにもおすすめだ。

「TAISHO COFFEE ROASTER(タイショウ コーヒー ロースター)」福岡県糸島市二丈深江569-1 / 092-334-3328 / 11:00〜19:00  / 日曜日休み / 8席 / コーヒー1杯350円〜

九州ウォーカー編集部

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