進化型の宿泊施設「コンセプトホテル」が急増中！斬新で個性が光る大阪の最先端のホテル3選

訪日旅行者から人気の高い大阪は、全国的に見ても客室稼働率が高い激戦区。そんな大阪に今、斬新な特色を打ち出した「コンセプトホテル」と呼ばれる、従来のカテゴリーには当てはまらない進化型の宿泊施設が増えている。今回は最先端のコンセプトホテルをご紹介！＜※情報は関西ウォーカー2号(2019年1月4日発売号)より＞

ホテル激戦区の大阪で多様化する宿泊のカタチ

「BOOK AND BED TOKYO 心斎橋店」は、2018年12月13日にオープン。“泊まれる本屋(R)”をコンセプトに、読書をしながら寝落ちしてしまう、幸せな体験を提供。

「ふかふかなマットレスも低反発の枕も羽毛布団もない。寝心地のよい環境は、ここにはありません。新しい読書体験ができる場所なので、それぞれの楽しみ方を見付けてほしい。ご友人やご家族のお泊まり会でもご利用いただくことも。近郊にお住まいの方もぜひ」とディレクターの力丸さん。

■BOOK AND BED TOKYO 心斎橋店＜住所：大阪市中央区東心斎橋1-19-11 ウナギダニスクエア3F 電話：非公開 時間：IN16:00～、OUT～11:00 休み：なし 料金：1泊1人5200円から 駐車場：なし アクセス：地下鉄心斎橋駅より徒歩1分 ※部屋数41室＞

さらに2月1日(金)には、同エリアに「変なホテル大阪 心斎橋」のオープンが控えている。名称からワクワクとした気持ちにさせてくれるこちらは、世界初のロボットが働くホテルとしてギネス認定されている。

「フロントにエンタテインメント性の高い恐竜ロボットを配置し、お客様が“楽しい”と感じていただける場所を目指しています。ロボットができる業務は、できるだけロボットにまかせ、最大限の効率化を図っています」と、支配人の他屋敷 忍さんは語る。特に外国人に大好評で、現在、関東に7軒、さらに3月14日(木)には西心斎橋にオープン予定で、今後も全国各地に展開していく予定だという。

■変なホテル大阪 心斎橋＜住所：大阪市中央区南船場3-5-2 電話：050-5576-8350 時間：IN15:00～、OUT～11:00 休み：なし 料金：1泊1人5000円から(2人1室の場合) 駐車場：1台(無料) アクセス：地下鉄心斎橋駅より徒歩3分 ※部屋数90室＞

事業主と連携・提携して商店街丸ごとホテル化

「SEKAI HOTEL布施」は、施設に特色を持たすだけでなく、街ごとホテルにしてしまおうというもの。運営責任者の小林昂太さんは「地域の空き家をリノベートして客室に転換。大浴場や飲食店、アクティビティなどの機能をエリアの事業主と連携・提携し、宿泊客にエリアを回遊しながら利用してもらいます」と語る。

他のホテルと異なるのは、「SEKAI HOTEL」という構想で、空き家問題、若年層の流出、後継者不足、地域コミュニティの希薄化など、街が抱える課題を解決していこうという点。地域によって違う“日常”を体験できるので、都会や観光地に行き慣れた旅行者の目には魅力的かつ新鮮に映るかも知れない。

「観光地へ遊びに行きながら、下町の日常を体験できるという、一挙両得な旅が実現します」と、小林さん。

■SEKAI HOTEL布施＜住所：東大阪市足代1-19-1 電話：06-6748-0750 時間：IN16:00～23:00、OUT～10:00 休み：なし 料金：1泊1人3500円から(ドミトリー)など 駐車場：なし アクセス：近鉄布施駅より徒歩5分 ※部屋数5室＞

どのホテルも単に注目を集めるだけの仕かけでなく、その原点にあるのは、ホスピタリティマインドだ。

数字で見るヒットのポイント

【6軒】「BOOK AND BED TOKYO」は、大阪を含め、東京や京都、福岡など6軒を展開。「CNN」などにも取り上げられ世界的にも注目されている。

【100軒体制】「変なホテル」は、今後も福岡、大阪・西心斎橋、京都、東京・浅草、金沢に続々とオープンする予定で、国内・海外も含め100軒を目指す。

【60年以上】「SEKAI HOTEL布施」があるのは、60年以上の歴史を持つ商店街。提携している店のなかには、100年近く続く、超老舗のパン店も！

関西ウォーカー編集部