影山貴彦のテレビのホンネ。「関西を代表する新番組 19年中に是非実現を!」
関西ウォーカー

テレビ番組は時代を映す鏡だ。この1年だからこそ実現できる番組を!
平成最後の正月が終わったと思ったら、年が明けて早や2週間あまり。成人の日まで過ぎてしまった。ちなみに成人の日と聞いて、いまだ1月15日を想起する人は、ある一定以上の年齢の方であろうか。成人の日が1月の第2月曜日になったのは、2000年からのことだ。4月には2000年生まれの新入生たちが大学のキャンパスにやってくる。しみじみと感慨深い。年を取るはずである。
関西のテレビ界に目を移してみると、今年は「おはよう朝日です」(ABCテレビ)が10月で放送40周年となる。「ちちんぷいぷい」(MBS)も同じく10月で20周年だ。関西テレビの「よ〜いドン!」は昨年6月に10周年を迎えた。関西を代表する人気ローカル帯番組は、いずれも快調だ。
そして読売テレビが、大阪市中央区の大阪ビジネスパーク(OBP)内に地上17階、地下1階、延べ50850㎡の新社屋を新設することは大きなニュースだ。8月に開局する予定だという。先日足を運んだが、外観はほぼ出来上がっていた。かなり、いやとてもデカかった!
在阪テレビ各局の長寿番組が元気なことは素晴らしいし、新社屋が誕生するニュースもめでたいことである。でもまだ何かが足りない。そう思うのは私だけだろうか。それは、「大型新番組」の誕生である。関西のこれからをけん引してくれるような、新しい番組をぜひとも平成が終わるまでに、それが無理だとしても、2019年中にはスタートさせて欲しいのだ。
もちろん元号が変わるからといって、それに合わせて社会が大きく変わるかどうかは判らない。けれど年が明けたことで、私たちの心の内にも、これまでなかったものがじわりと芽生えはじめているように思う。テレビ番組は時代を映す鏡だ。今しかできないことがある。この1年だからこそ実現できる番組がある。思いっきり期待している。

【著者プロフィール】影山貴彦(かげやまたかひこ)同志社女子大学 学芸学部 メディア創造学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。「カンテレ通信」コメンテーター、ABCラジオ番組審議会委員長、上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「テレビのゆくえ」(世界思想社)など。
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