ドラマ 「日本ボロ宿紀行」主演！　深川麻衣さんにインタビュー

演じる春子は、喜怒哀楽がはっきりしている女の子

　現在放送中のドラマ25「日本ボロ宿紀行」(テレビ東京ほか)に出演中の深川麻衣さん。地上波連続ドラマ初主演となる本作は、実在する宿が使われており、ドキュメンタリー的な要素も含まれている。

「歴史的価値のある古い宿から、驚くほど安い宿まで実在する地方の“ボロ宿”を紹介しながら、そこでさまざまなことが起こるロードムービーのようなドラマです。連続ドラマで主演を務めさせていただけたことがすごくうれしいです」

　深川さんが演じる篠宮春子は、父親の急死により芸能事務所を引き継ぎ、高橋和也さんが演じる売れない歌手・桜庭龍二のマネージャーも担当している。

「春子は喜怒哀楽がはっきりしていて、感情がすぐに表に出る女の子です。そこがチャームポイントだと私は思いました。すごく肝が座っていますが、負けず嫌いなので、龍二さんと対峙する場面も多いです。春子はこれまでに演じてきた役の中でも感情の振り幅が一番大きく、声がかれそうなほどに言い合う場面もあるので、大きな挑戦でもありましたが、とても新鮮で演じていて楽しかったです」

　見どころは？

「1話完結ではありますが、春子と龍二さんの関係性が物語が進むにつれて少しずつ変化していくので、最終話までそちらも注目していただきたいです。監督さんが5人いらっしゃって、その回によって雰囲気が違うので、そういったところも楽しんでもらえると思います。また、実在する多くの宿で撮影しているので、ドラマを見た方にはぜひ泊まりに行っていただきたいなと思います」

　そして、NHK連続テレビ小説「まんぷく」にも新レギュラーとして出演。ヒロイン・福子(安藤サクラ)の姉、克子(松下奈緒)と忠彦(要潤)の次女で、タカ(岸井ゆきの)の妹である香田吉乃を演じている。

「グループ(乃木坂46)を卒業して、女優業を本格的に始めた時から、いつか“朝ドラ”に出演したいと思っていました。安藤サクラさんは尊敬する女優さんです。途中参加の私は、現場の雰囲気に早く溶け込もうと力んでいましたが、それを察してくださったのか、たくさん話しかけていただいて、少しずつ緊張が解けていきました。姉役の岸井ゆきのちゃんは映画『愛がなんだ』(19年4月公開)で仲のいい友人役として共演していたので、一緒にいて安心できる頼もしい存在です」

撮影＝石塚雅人/取材・文＝田中隆信/ベアメイク＝山口朋子(HITOME)/スタイリスト＝稲葉有理奈(KIND)/キャスティング＝千葉由知(ribelo visualworks) /衣装協力＝＜ポーズ1… ブルーグレー＞ MIDDLA(ワンピース)、 ＜ポーズ2… パープル＞ GRL(スカート)

ドラマ25「日本ボロ宿紀行」毎週㊎24:52～翌1:23 テレビ東京ほか

便利さと快適さも大事だが、不便でさびれているよさも大事。その象徴が「ボロ宿」。それは決して悪口ではなく、歴史的価値のある古い宿から、驚くほど安い宿までをひっくるめて、愛情を込めて「ボロ宿」と呼んでいる。主人公・篠宮春子（深川麻衣）は、芸能事務所の社長を務める父親の影響で小さいころから「ボロ宿」が好きだった。父親の急死により、会社と一発屋の売れない歌手・桜庭龍二（高橋和也）のマネージャー業務を引き継いだ春子。大量に売れ残ったCDを売り切るために2人はいろんな場所に営業で回ることを決めた… 。深川麻衣は本作で地上波連続ドラマ初主演。

STAFF＆CAST　原作＝上明戸聡「日本ボロ宿紀行」(鉄人社)　演出＝藤井道人、たかせしゅうほう、逢坂元、原廣利、アベラヒデノブ　脚本＝田口佳宏、和田清人、たかせしゅうほう、佐渡ツムジ　出演＝深川麻衣、高橋和也　ほか

ウォーカープラス/野木原晃一