<ごほうびディナー>名店の伝統と風格、味を受け継ぎ 江戸前寿司の古典を伝え続ける「鮨 なか澤」|名古屋・伏見

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伏見で46年続き、江戸前寿司の名店とうたわれた「寿し銀」が、大将の逝去により閉店したのは2016年末のこと。その大将のもとで26年間を過ごした中澤和夫さんが、翌年4月、同じ場所に開いたのが「鮨 なか澤」(名古屋市中区)だ。

付け台を塗り直し、華やかな雰囲気に。中澤さんの無駄のない所作も美しい


「師匠が残したものはあまりにも大きい。最後の弟子として受け継いだものを私が守り、伝えていかなければなりません」こう話す中澤さんが大切にしている財産の一つが、つめダレ。「寿し銀」の大将が、修業先だった東京・銀座の寿司店から譲り受けたもので、100年近くつぎ足しされている。これを長崎・対馬産のアナゴのにぎりにのせてほおばると、舌の上でスッととろける食感とともに、つめダレの芳醇な香りとコク深い甘味が口いっぱいに広がる。

3店にわたり、100年近くつぎ足しされている貴重なつめダレ


寿司店のかなめとも言える魚の仕入れルートも、そのまま引き継ぐ。一方で、一品料理を増やし、店の雰囲気を柔らかく華やかにするなど、挑戦と進化は随所に。名店の伝統と風格、江戸前寿司の古典の中に光る中澤さんらしさにも注目したい。

【写真を見る】本マグロの大トロ、サバの酢締め、車エビやヒラメなど(単品はすべて時価)。おまかせは、10貫8000円~。内容は、時期や日により異なる


天然の真鯛、富山のブリ、篠島のタコのお造り。「江戸前寿司の伝統は守りつつ、寿司店での楽しみ方を増やし、素晴らしさを伝えたい」との思いから、一品料理を増やした


「鮨 なか澤」住所:愛知県名古屋市中区栄1-6-7 / 電話:052-212-7568 / 時間:11:30~14:00(LO13:30)、17:00~21:30(LO21:00) / 休み:日曜、祝日不定休 / 予算:昼3000円~、夜8000円~※予約がおすすめ

東海ウォーカー編集部

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