蝉の羽化を表現!アートとファッションが融合したショー開催
東京ウォーカー(全国版)
3月21日、東京・渋谷ストリーム前の稲荷橋広場にて、「第11回 渋谷ファッションウイーク」(3月14日から24日まで開催)のメインイベントであるファッションショー「SHIBUYA RUNWAY」が開催。アンバサダーを務めるアーティストのチョーヒカルが登場し、オリジナルペイントを施した特別な衣装を披露した。

渋谷の大型商業施設が一体となって2014年3月に初開催し、「MADE IN SHIBUYA」をテーマに、各施設の特色を生かしたプロモーションを展開してきた渋谷ファッションウイークは、今回11回目を迎える。
“若手デザイナーの登竜門”としての顔も持つ同イベント。「Tokyo新人デザイナーファッション大賞」「日本アーティストユニオン」「日本写真芸術専門学校」と連携し、さまざまな分野の“次世代の担い手”を育む場を提供している。
そんな同イベントの今回のファッションショーには、新進気鋭のファッションブランド「SHIROMA」が参加。体や物にリアルなペイントをする作品で世界中から注目され、メディアにも多数出演するチョーヒカルによる“渋谷”をイメージしたオリジナルペイントとコラボレーションし、アートとファッションが融合した新しい形のショーを展開した。

学生時代を渋谷で過ごしたというチョーヒカルに、ショーの後、“渋谷への思い”について聞いてみると、「学生時代は、渋谷から原宿までのキャットストリートなど友達とよく歩いていました。ファッションには疎かったんですけど(笑)、歩いている人たちがお洒落の参考になったりしていましたね」とニッコリ。
今回、自身の顔や衣装、モデルたちにペイントしたモチーフについては、「常に変わり続けていく渋谷の街、変化を恐れない街というイメージを、蝉の“羽化”とか“脱皮”と重ねてビジュアル化しました。サナギから羽化する瞬間の羽の美しさみたいなものを表現しています」と説明してくれた。ちなみに衣装は裾部分のペイントだけでなく、全体のイメージも「SHIROMA」と相談しながら作っていったそうで、「脱皮する皮膚の感じを表現しています」とのことだった。

また、渋谷ファッションウイーク実行委員会 委員長の大西賢治氏は「毎回場所が変わったり、天気の心配をしたりといろいろあるんですが、回を重ねる内に、成功していくデザイナーさんも現れたりして、非常にやりがいを感じています」と、同ショーについての思いをコメント。
「プロのモデルも出演されますけど、渋谷の大型商業施設のショップ店員さんたちもランウェイを歩いたりするところが面白いところ。見ている方は身近に楽しめているのではないかと思います」と、他のファッションショーと異なるポイントについても話す。
そして、「やり終えた後、毎回すごかったなと思うんですけど、さらに来年はどうなるのかという楽しみもありますね」と、早くも次回への思いを口にし、「渋谷は100年に1度の大規模な再開発をしている最中ですので、新しいコト・モノが次々と生まれています。今回はアートとコラボしましたが、ネタに恵まれた場所なので、今後もファッションショーはどんどん進化していくと思います」と、ショーの進化に期待を寄せていた。

なお、渋谷ファッションウイークの期間中は、東急百貨店 本店や渋谷ヒカリエ、西武渋谷店にて、チョーヒカルの作品を展示。ミュージアムに仕立てた渋谷の街を歩きながら、展示を楽しむことができる。
平井あゆみ
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