小島梨里杏1st写真集『半透明』発売！「この写真集に写っているのは、限りなく小島梨里杏なのでそれを見てほしい」

3月21日、東京・神保町の書店にて、女優やテレビ番組のMCとして活躍する小島梨里杏さんの1st写真集『半透明』の発売記念イベントが開催され、イベント前には会見が行われた。

印象的だったことを聞かれると、「一番はこの写真集を出すにあたって、こんなに大人(制作スタッフ)の方々が、私ももちろん大人なんですけど(笑)、小島梨里杏を映し出すような写真集を作ろうと、私に寄り添ってくださったように感じられたのが印象的でした」と答えた。

また、できあがった写真集を見た感想については、「この瞬間、この瞬間でしか映し出せないような、そんな表情が写っている写真集です。たとえばフェリーのシーンがあるんですけど、フェリーの係の方から、撮影に夢中になり過ぎて怒られたところを切り取られた写真もあったりして。なかなか、そんな怒られた表情って撮られることもないじゃないですか。そんな日常にはあるんだけど、写真には撮らないような、そういうシーンをぜひ見てほしいですね。これ、どういう瞬間の表情なんだろうとか、想像しながら見てほしいです」

とくに見て欲しいカットを質問されると「全部なんですよねー。今回、タイトルにもある『半透明』ということを意識して撮っていて、透明であり過ぎない自分というか、半分が透明で、半分が小島梨里杏みたいな。これから表現者としてやっていきたい私を映し出せた写真集になっていると思いますので、今の25歳の私が見せる等身大の日常と、日常とはちょっと違う、夜の海で撮ったような、ちょっと色っぽい写真とか、そういう差もおもしろいのかなって思います」と答えた。

髪を切るシーンについて聞かれると、「一番最近で、髪の毛をばっさり切ったのが高校生の時なんですけど、その時に結構気持ちが変わったんです。軽快になるというか、なんか前向きに。髪の毛が長い時期はおとなしくて内向的な感じだったんですけど、切ったことで自分の心が変わるみたいな瞬間があって。それで、25歳の節目で写真集が出せるなら、ショートの自分も納めておきたいし、ロングの私も納めておきたいしって、欲張りな感じなんですけど(笑)。私が本当に通っている美容院で、いつもの担当の方にカットしてもらったので、普通にカットしているところにカメラマンさんがひょっこり来たみたいな、そういう感じで不思議でしたね」

大胆な入浴ショットについては、「今回、スタイリストさんもヘアメイクさんも、長い間、いつも一緒にいてくださる方たちとの撮影だったので、アットホームな雰囲気があって、緊張だったり、撮影に向けての構えというものもとくになくさらっとできました。写真も、いわゆる"お色気ショットで撮ります″と構えて撮ったものではなくて、テーマとして旅というものがあって、見てくださる皆さんと旅にでられたらなと思って撮っていたので、その旅の中で"一緒に友達と温泉に来た″みたいな流れで撮れたことで、自然な表情ができたのかなと思います」とコメント。

背中のカットについては、「背中を見てですか(笑）。背中… そうですね、でも、背中には自信があります。自分でも腰からお尻にかけてのラインが好きで、ひゅっと反っているところ。いい反りしてました(笑)。表紙には写ってませんが、中にはその写真があります」と笑顔で話した。

「女優として映像での表現をされてきましたが、写真での表現として難しいところはありましたか」という質問には、「これまでは役を演じたり、写真を撮られる時もお洋服やメイクを主に撮られることが多かったので、自分だけを写される機会がなかなかないというか、"小島梨里杏どうぞ″みたいな感じの時がなくて、どうしようという気持ちはありました。この写真集を作る前に、去年、プライベートで写真を撮ってもらう機会があったんですけど、その時に『普通に小島梨里杏さんでいてください』と言われて、どうすればいいんだろうって。そこから"自分て何だろう″みたいに思いはじめたんです。そんなタイミングで写真集のお話が来たので、この写真集では何かに頼ってではなくて、私自身をちゃんと映し出せる、私が私をちゃんと表現できるような、そんな写真集にしたいなと思いました」

「今回は、どこまで自分を追及できるか、という闘いみたいな感じがあって。素の自分、今も、こうして取材を受けている時も自分なんですけど、いる場所とか、その環境によってぜんぜん違ってくるじゃないですか。この写真集に写っているのは、限りなく小島梨里杏なので、それを見てほしいなと思います。役を演じる時は、演じる楽しさがあるので、どちらかは選べないですね。両方の楽しさを知ったという感じです」

最後に、「結構、ふつうに旅しています(笑)。動物園に行ったり、温泉に入ったり。私がおねーちゃんのように慕っている福岡の知人に会いに行ったり、その再会のシーンも含まれていたりします」と締めくくった。

取材・文＝千葉由知(ribelo visualworks)

ウォーカープラス/野木原晃一