WEAVER河邉徹が初トークショーを開催!日比谷音楽祭にて“音楽×物語”をテーマに講演

東京ウォーカー(全国版)

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6月1日(土)・2日(日)の2日間、東京都千代田区・日比谷公園で開催された「日比谷音楽祭」。その一環として、3ピースバンド・WEAVERのドラマーであり、小説家としても活躍する河邉徹さんがトークショー「音楽×物語 ~表現の新しい形~」を行った。

音楽と物語が融合した、新しい表現の形について話す河邉徹さん


「日比谷音楽祭」とは、“フリーで誰もが参加できるボーダーレスな音楽祭”をテーマに、このイベントの実行委員長である音楽プロデューサー・亀田誠治さんの呼びかけで実現に至った、新しい形の無料で楽しめる音楽イベント。

野音での亀田さん率いるハウスバンド・The Music Park Orchestraとジャンルを超えたゲストミュージシャンによるスペシャルコラボレーションコンサートをはじめ、公園内では小音楽堂や第二花壇でのライヴ以外にも、さまざまなワークショップやトークショー、音楽マーケットなどが展開し、いずれも大盛況となった。

そんな中、日比谷図書文化館にて実施された河邉さんのトークショーには、大勢のWEAVERファンや、著書をきっかけに河邉さん自身のファンになったという聴講者が殺到。

今年3月に発表した小説『流星コーリング』や、作品の世界観を元にした同名のアルバム、そして、小説と楽曲を融合させた朗読音楽会やライブツアーといった、これまでの取り組みを題材にしつつ、既成の概念にとらわれない“新しい表現の可能性”について、独自の見解を語った。

【写真を見る】まずはWEAVERの活動経歴の説明からスタート


まずはおさらいとして、2009年のメジャーデビュー時から現在に至るまでの“WEAVERの音楽”について言及。

ピアノ、ドラム、ベースという珍しい編成を“ピアノトリオ”と称し、特徴的な曲作りを続けていく中で、当音楽祭の代表でもある亀田さんと出会ったこと。そして様々な出会いや、海外留学を経て、エレクトロサウンドを取り入れるようになったことなどを、各時代の代表的な楽曲のミュージックビデオを流しつつ話してくれた。

ちなみに河邉さんは、WEAVERにおけるほとんどの楽曲で、作詞を担当していることでも知られている。その物語性のある詩は多方面から注目され、ついには小説の執筆に至った。そうして完成したのが、2018年5月に発表された小説家デビュー作『夢工場ラムレス』というわけだ。

こちらのトピックスでは、小説を執筆することになった経緯を説明しつつ、自身が手掛けた楽曲「最終バス」と「マーメイド」の歌詞も披露。実際に詩を目で追いながら、曲を聴いてもらう…という一幕もあり、大勢の聴講者が曲に聴き入っている姿が印象的だった。

歌詞を見ながら楽曲を視聴する一幕もあった


こうして講演も中盤に差し掛かり、いよいよこの度の表題でもある“音楽×物語”についてのトークに突入。『流星コーリング』を執筆することになった経緯や、企画の段階から音楽との連動を想定していたこと、河邉さんのプロットに着想を得て、ボーカル兼ピアノの杉本雄治さんが作曲を行ったことなど、リリースに至るまでの貴重なエピソードが次々に語られた。

さらに同アルバムでは、楽曲に込めた物語性を強調するべく、ふたつの新しい試みにも挑戦したそうで、これらについても言及。ひとつは、作中に登場するヒロインの想いをよりリアルに表現するために、HYの仲宗根泉さんにゲストボーカルとして参加してもらったこと。そしてもうひとつは、人気声優の花澤香菜さんに協力してもらい、あらすじの朗読を収録したこと。

そうした取り組みは、河邉さんはもちろん、WEAVERのメンバーにとっても非常に新鮮だったそうで、朗読劇と演奏が融合した朗読音楽会も提案。3月16日に品川インターシティホールで開催され、こちらも大好評となった。

また、同月に実施されたライブツアー「WEAVER 14th TOUR 2019『I’m Calling You~流星前夜~』」でも、あらかじめレコーディングしておいた朗読を流したり、スクリーンに映像を映し出す演出が話題になり、駆け付けたファンからも「音楽と小説の物語が合わさって、作品の世界観を立体的に感じることができた!」と、好意的な意見が多数寄せられたそうだ。

今年3月に発売された小説『流星コーリング』


こうした秘蔵エピソードに続き、講演の終盤には、河邉さんのプライベートな部分に関するトークも駆け足で展開。さらに、聴講者からの質問に答える質疑応答コーナーまで実施し、約1時間のトークショーは、大盛り上がりのうちに終了した。

イベントの終了後、河邉さんに感想を聞いてみると「いつも応援してくださる皆さんに対して、自分の想いやWEAVERの歴史を話す機会ってなかなかないので、すごく貴重な時間を過ごさせていただきました。今回の講演で、初めて僕たちのことを知ってくださった方もいて、『ぜひ曲を聴きたいので、オススメのアルバムを教えてください』と言ってもらえたのは嬉しかったですね」とコメント。

さらに、講演の内容を考えるうえで苦労したことはありませんか?と質問すると、「最初にお話をいただいたときは、1時間も喋れるかな?と不安に思ったのですが、お越しいただいた皆さんに、少しでも楽しんでいただきたい…という気持ちで、構成を考えました。結果的に、大勢の方に喜んでいただけたみたいでよかったです。またこういう機会があったら、是非、参加したいですね」といった意見を聞かせてもらえた。

WEAVERとしてはもちろん、小説家としても、今後ますますの活躍が期待される河邉徹さん。気になる人は、いますぐアルバムや著書をチェックして、その独創的な世界観を直に体験してみてはいかがだろう。

ソムタム田井

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