独創的な“麺バー”たちが登場!九州の個性派麺4選
九州ウォーカー
スープと具材に野菜を使うベジラーメンを筆頭に、肉でスープを取るなどオリジナリティあふれる麺をを出す店が18~19年にかけて続々とオープン。エビの風味やスパイスが香る一杯も登場!
動物系素材は一切なし!“福岡ベジラーメン”の最前線「野菜党ラーメン」
動物系素材と油を使わず、野菜だけでスープを取るベジラーメンの専門店。スープは味噌、醤油、トマトの3種類。一番人気の味噌は、ペースト状にした野菜と飯塚の「ヱビス味噌」を溶かし込む。彩りを添える季節野菜は、北九州から仕入れたもの。野菜とスープのみを楽しむ「“麺なし”」(756円)も注文できる。同店を手がける桂川町「かほラーメン」も、19年7月に「野菜党×かほ」と屋号を変え、ベジラーメンを出すスタイルにリニューアルした。

「野菜党ラーメン 味噌 レギュラー」(864円)は味噌のまろやかさの中に、野菜の味わいをしっかりと感じられる。ナスやレンコンなどは素揚げしたものをトッピング。スープと具材とで、約350gの野菜がとれる。

[野菜党ラーメン]福岡県北九州市小倉北区魚町3-1-11 クロスロード魚町1F / 070-4804-2101 / 11:00~20:00 / 火曜休み
豚肉×魚介のダブルスープを焼豚増しの“上”で堪能「三佳庵」
東京・大田区にあったラーメン店「遠州(えんしゅう)」が前身。6時間炊いた三元豚のバラ肉“旨とろ焼豚”や、茎ワカメなどの具材、豚骨ではなく“豚肉”と魚介で取るダブルスープが、九州では珍しい。スープは鮮度を重視するため、作り置きはしていない。タレは福島・会津坂下町の濃口、薄口醤油をブレンド。直火にかけた専用の鉄板で丼を温め、木の底敷を付けるなど、スープが冷めないための配慮がうれしい。焼豚がのるラーメンは700円~ある。

「旨とろ焼豚麺(上)」(1500円)は約220gのチャーシューがのる。醤油ダレで煮込まれた三枚肉は柔らかい食感で、噛むと口内に旨味がじわり。「並」(1000円・約120g)、「特上」(2000円・約320g)もある。

[三佳庵(さんけいあん)]鹿児島県伊佐市大口里541-1 / 070-1416-3746 / 11:00~16:00 / 月曜休み(祝日の場合翌日)
“エビっぷり”が見事!甘く濃厚な味に白飯もススム「大大商店」
甘辛い豚バラスライスをのせた、“白飯に合う肉そば”を掲げる店。選べるスープは鶏油が浮かぶ豚骨醤油が定番だが、エビペーストを溶かし込んだ「えびえびラーメン」の人気もジワリと上がってきている。エビペーストは厨房で煎ったエビをすり鉢で潰して作る自家製のため、風味がしっかり主張。「よりガッツリと食べてほしい」という思いから、チキンカツ、唐揚げ、アジフライなどラーメンとのセット(+250円~)も豊富にそろえる。

「えびえびラーメン」(800円)はすり潰したエビに味噌を合わせたエビペーストを、豚骨スープとブレンド。福岡産醤油と味噌の甘味、エビの香ばしさが溶け合う。中太縮れ麺か細ストレート麺かを選べる。

[大大商店(だいだいしょうてん)]福岡県福岡市西区今宿東1-6-18 / 092-707-7739 / 11:00~21:00(LO) / 不定休
注文後に打つ麺は形状自在!牛の旨味凝縮の優しいスープ「功夫 蘭州牛肉麺」
留学生として来日し、鹿児島の企業に勤めていた崔 明(さい めい)さんが、一念発起し自身の店を開業。脱サラ後に中国へ戻り、「蘭州牛肉麺」の麺打ちとスープ作りの技を習得した。麺は注文後に小麦の塊から手打ち、手延べし、好みの太さの麺を作ってくれるのが醍醐味。太さ約2㎜の細麺から5㎝の幅広麺まで対応する。スープの素材は牛の骨と肉。20種類以上のスパイスも混ぜ込み、奥深いコクを出す。自家製ラー油による、優しい辛味もアクセントに。

「蘭州牛肉麺」(880円)の牛骨と共に煮込んだ牛肉は、具材のチャーシューにもなる。柔らかくなった肉を塩コショウで味付け。麺の太さは好みに合わせて選ぼう。写真は一番人気の平打ち麺。

[功夫(カンフー) 蘭州牛肉麺]鹿児島県鹿児島市東千石町2-18 千綿ビル1F / 080-4272-0337 / 11:30~15:00、21:00~翌2:00、土曜・日曜の夜は~翌3:00 / 不定休
【料金の表記について】当記事に掲載している価格は、2019年9月時点の消費税8%込みのものです。消費税率の改定なや店舗などの都合により、各種料金が変更されている場合があります。
九州ウォーカー編集部
この記事の画像一覧(全12枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介