チーズ嫌いも絶賛!元広島の小林さんが作るケーキがエースで4番の輝きを放つ旨さだった!

東京ウォーカー(全国版)

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チャンネル登録49万人を超える野球ファン御用達のYoutubeチャンネル「トクサンTV」でおなじみのアニキとトクサン(今回はトクサンの相方のライパチが参戦)が、元プロ野球選手の経営するお店を訪問して本人に直撃インタビュー!現役時代に話せなかったアノ話や、自慢のおすすめメニューを徹底的にしゃぶり尽くす!

ディープな野球談義と、“野球目線”でのユニークな食レポは、ほかでは聞けない!

2-3Cafeのベイクドチーズケーキはエースで4番のうまさ/トクサンTV連載


第2回は、東京・代官山の「2-3Cafe」のオーナー、小林敦司(元広島-千葉ロッテ)さんが登場。自慢のケーキとランチをアニキとライパチが初体験!<前編、後編にわけてお届け!今回は後編>

名店「キルフェボン」でも修業した元広島の投手、小林敦司さん/「2-3Cafe」トクサンTV連載


■小林敦司(こばやし あつし)/1972年東京都生まれ。拓大紅陵高からドラフト5位で広島入団。99年には自己最多の30試合に登板し、防御率2.20と活躍。ロッテに移籍後2001年に現役引退。その後は複数の飲食店で修業を積み、2011年にカフェオーナーとして独立した。

野球を断念し、カフェ経営を目指して修業の道に


小林「ロッテで2度目の戦力外通告を受け、現役の道は事実上閉ざされました。当時のルールでは僕は社会人チームには入れなかったし…。ただ、2001年はトライアウト初開催の年で、僕も参加するつもりで準備はしていました。でも自主練習で肩を痛めて…。ぶっつけ本番で行って、当日はキャッチボールすらできずに、その場で野球を断念したんです」

ライパチ「トライアウトで1球も投げないままに…」

小林「そうです。だからきっぱりと踏ん切りはつきました」

アニキ「投げられなかったのは悔しかったでしょうが…。それから、料理の道を?」

小林「父親が赤坂で割烹料理店をやっていて、『父の店を継ごう』という意識はなんとなくあったんです。でも、料理は職人の世界で、自分には皿洗いくらいしかできない…。経営を勉強して、オーナーの役目に徹することも考えたけど、それはやっぱり甘かったなと…。親子だからと、ド素人のクセに親父にいろいろ口を出しちゃったりもして。自分でも『これじゃまずい』と感じていたんですよ」

ライパチ「あえて後継者の道を放棄したんですね…」

小林「ちょうど母親が『カフェをやりたい』と言い出して、じゃ、そっちを手伝おうと。母はケーキを作れなかったから、僕が一からケーキを勉強することに…」

アニキ「それもまた一大決心ですね。それで、ケーキ修業を?」

小林「タルトケーキで有名なキルフェボンにアルバイトで入りました。じつは僕、大きな勘違いをしていて、あそこのケーキは土台の部分は共通で、上に載せる具材だけをその都度替えているんだと思い込んでいたんですよ」

ライパチ「じつはそうじゃなかった?」

小林「すべてのメニューの行程がそれぞれ異なるんです。入ってからビックリでした。何十種類とケーキがあるのに、全部覚えなきゃいけないのかと…。それに僕は高校からプロに入って社会人経験がなかったことで、大きな戸惑いがあったんです。プロ野球では、後から入ってきた選手でも自分より年齢が上なら敬語を使うでしょ」

アニキ「そうですね。自分のほうが年上なら、基本は呼び捨てでしょう」

小林「ところが、30過ぎのオッサンが、20歳過ぎの女の子に激しく怒られるわけですよ…。その口調の厳しさに最初は戸惑いました。でも、それがしきたりなんだから仕方ないと、自分を納得させて…。そのうち仕事ができるようになれば、あまり言われなくなったし。結局、その店では5年近く働きました」

ライパチ「5年ですか…結構長いですよね」

小林「それで終わりじゃないですよ。カフェがやりたかったので、カフェのことも学ばないといけないから、その後はカフェに入って…。で、パスタの作り方も覚えたけど、それだけじゃ納得できない。だって、本格的にパスタを学ぶならやっぱりイタリアンレストランじゃないとダメでしょ。ケーキ、カフェ、パスタと学んでおけば、速い球も変化球も投げられて、投球の幅が広がると…(笑)」

アニキ「野球では球種が少なくて苦労してますしね(笑)。オーナーに専念するのではなく、あくまで自分で料理を作ることにこだわったんですね」

小林「親父がオーナー板前でしたから。自分で全部やれるオーナーになりたかったんです。あちこちで修業して、その間ずっとアルバイトでしたが、修業期間はトータル10年に及びました。それで、2011年にこの店をオープンできたのです」

ライパチ「長い下積み期間を経ての開店。ずっと努力をされてきたんですね…」

アニキ「…プロ野球OBだと、経営者に専念して飲食店を開く人のほうが多いのかな。でも、長い目で見れば、自分が作り手であるほうが長続きするかもしれませんね」

今やらなければ、自分の人生は何もないと必死に


小林「オーナーが経営実務に専念したほうが手っ取り早いでしょうね。でも、自分が料理を作ればコストも抑えられるし、現場を人任せにせずに自分が把握できることが重要だと思うんです。修業中は確かに大変でしたが、僕は野球選手として実績を残すことができなかった。今、必死にやらなければ、自分の人生は何もないんだという思いで、ずっとやっていましたね」

アニキ「…なるほど。それも、男としてカッコいい生き方だと思います」

ライパチ「…同感です。そんな苦労があったからこそ、今があるのですね。ところで、代官山で開業されたのはなぜですか?」

小林「たまたま、ここが空き物件で目に入って…。業者に問い合わせたけど、家賃が高過ぎて無理だった。でも、諦めようとしたら絶妙に値下げしてくるんです(笑)。ちょうど、こちらがギリギリ妥協できそうなラインで…」

アニキ「向こうも交渉を含めてプロですしね。それで、ここに決めたのですか? ほかの候補地もなく…?」

小林「そうですね。ほかは見てないです。僕は、そういうところがダメなんです(笑)。代官山は、土日こそ大勢の人が来てくれますが、平日はあまり人通りがないから…。本来は、マーケティングとか戦略をしっかり立て、データ分析をするなどして立地条件を見極めるのですが、まったくの経営者失格です…」

ライパチ「でも、こうして立派にお店を経営されているのですから。胸を張っていただきたいです…」

小林「ありがとうございます。では、そろそろ当店の看板メニューを召し上がっていただきましょう。準備をしますね…」

自慢のカフェメニューをアニキ&ライパチが食レポ


アニキ&ライパチが食レポにチャレンジ! ただし、元プロ野球選手のうまい店を紹介する連載なので、普通に「うまい!」ではこの連載らしくない。そこで、お店のおすすめベスト3を野球の打順のクリーンナップ(3番、4番、5番)で紹介。それも、野球に例えて食レポするという編集担当の無茶ぶりで食レポします!

小林「では、当店の3番打者から。『抹茶のガトーショコラ』(700円)をどうぞ。味・香り・サイズと3拍子そろった看板選手です」

抹茶のガトーショコラ(700円)/「2-3Cafe」トクサンTV連載


アニキ「おおー、抹茶の香りがすごい! そして、いろんな味が一気にきますねぇ。うまいわぁ…。あと味もすっきりしてるし。食感も甘さもちょうどいい。生クリームで味変もできるしね。三拍子どころか、いわゆる5ツールプレイヤーですよ!」

ライパチ「全盛期のトクサンみたいですね(笑)。…うーん。この決して甘過ぎないところが絶妙で、すごく上品な甘さです。バランスがいいし、センスを感じますね」

小林「ありがとうございます。これ、わりと高級な抹茶を使ってるんです。最初は見た目重視で、色がきれいな抹茶にしてました。それがある時、僕の発注ミスで高い抹茶が届いてしまい…見た目はイマイチだけど、仕方なく使ったら断然美味しくなった(笑)。以来、ずっと使っています。自分のミスを自らカバーしましたよ。3連続四球の後、無死満塁からの三者凡退という感じかな(笑)」

野球的観点で食レポするアニキ/「2-3Cafe」トクサンTV連載


アニキ「見事な火消しです(笑)。そんなに高い抹茶なんですか。まあ、時にはお金で解決するパターンもありでしょ(笑)。他球団の4番バッターをFAで獲得みたいな…。このケーキは3番ショートで決定かな。女子にもっともモテるヤツですね」

小林「続いて5番打者は、ランチの『ふわふわ卵のオムライスとあぶりチキン』(ドリンク付き1300円)です。ライスは十六穀米と黒米のブレンドになっています」

ふわふわ卵のオムライスとあぶりチキン(ドリンク付き1300円)/「2-3Cafe」トクサンTV連載


ライパチ「う〜ん。卵のふわふわ感がすごい! 十六穀米なんて、まさに女子感涙でしょう」

アニキ「このチキンの香りがまたいい。なんでこんなに香ばしいんかなぁ…。オムライスは卵のクリーミーな仕上がりと、ケチャップの酸味のバランスが絶妙ですね。お米がスルっと口に入ってくるし、大根のサラダも旨いなぁ…。異なる味をひとつにまとめ上げるこの技巧は、同じスイング軌道ですべての球種を捉えられる感じ。まさに天才打者や(笑)」

ライパチ「ストレートを待ってて変化球が来ても、対応できそう(笑)。じつに頼もしい5番ですね」

小林「これは、卵のふわふわがポイントなんだけど、生クリームを入れるのがコツなんです。腕のなさをカバーするトリックみたいなもので、自分で考えて工夫したんですよ。まさに抜け球からのスライダー的なヤツです(笑)」

アニキ「いやいや、さすがは元技巧派投手。これ、外見はあまりふわふわそうに見えないのに、食べると驚きがある。軽く振ってるのに、めっちゃ飛ばすタイプや(笑)」

チーズ嫌いのアニキも絶賛するベイクドチーズ


小林「さて、最後はエースで4番。大黒柱の『ベイクドチーズケーキ』(700円)をどうぞ。オーブンでじっくり焼き上げてます。チーズが苦手な方にも好評なんですよ」

【写真を見る】2-3Cafeのベイクドチーズケーキ/トクサンTV連載


アニキ「…オレ、まさにチーズが苦手なんですけど…。でも、苦手なオレが食べたほうがレポートとしては望ましいですよね」

小林「いやいや、無理しないでいいですよ…」

ライパチ「じゃ、まずは僕がいただきますね。おお〜、これは絶妙です! 甘いけど甘過ぎず、チーズ感も程よいです! ああ、最高なんだけど、表現が難しい…」

ベイクドチーズケーキを平らげるライパチ/「2-3Cafe」トクサンTV連載


アニキ「ちゃんと言葉にせえや(笑)。仕方ない、オレもイキます…。あ、これは全然イケますね。甘さと酸味がまろやかで、チーズ苦手だけど、これなら大丈夫です! いや、大丈夫ってのは失礼やな…うまいです。香ばしいし、優しい…」

小林「…やっぱり女性に優しくしないと、モテないから(笑)。生クリームを多めにして、チーズと酸味は前面に出してないんです」

アニキ「4番もいろいろいるけど、これは性格も最高なパターンや。すごい素質を持ちながらも天狗にならない。ホームラン打ってもドヤ顔せず、涼しい顔で『たまたまや』とベンチに帰ってくるような…。ぜひ、キャプテンも任せたい選手」

ライパチ「人望もありそうだし、文句なしの4番ですね。これ、素材の良さをすごく感じます」

アニキ「どのメニューも、まさに代官山らしい味やね。代官山以外で食べても、″代官山感”が出そうなものばかり(笑)」

小林「ホントですか? 基本ひとりでやっている店なのでメニューは増やせないけど、その分、手作りにこだわって丁寧に作っていますから…」

アニキ「メニューは少なくてもいいと…。さすが、球種ふたつでプロまで行かれた方です(笑)。でも、ホントに見事な味でした」

ライパチ「美味しかったです。思わず、たくさんいただいてしまいました!」

アニキ「お前、ホントによう平らげたなぁ…(笑)」

アニキ・ライパチ「素晴らしい味でした。どうもありがとうございました!」

元広島・小林敦司さんのお店「2-3Cafe」/トクサンTV連載


■2-3Cafe(ツースリーカフェ)

オシャレな若者が集う代官山にあり、自家製ベイクドチーズケーキが名物。フードにも定評があり、生パスタやトマト鍋(通称、カープ鍋)などで、女性客を中心に人気を集めている。

カープのグッズも並ぶ、元広島・小林敦司さんのお店「2-3Cafe」/トクサンTV連載


■2-3Cafe(ツースリーカフェ)/住所:東京都渋谷区猿楽町24-1 ROOB 2 1F 電話:03-3464-8023 営業時間:11:45~20:00(ランチ11:45〜16:00) ※16:00以降は要予約 休み:不定 席数:17席<禁煙> アクセス:東急東横線代官山駅徒歩3分

■トクサンTV/チャンネル登録者数49万人、再生回数3億回超を誇る驚異的人気のYouTubeの野球チャンネル。トクサン、ライパチ、アニキの3人が、野球がうまくなる練習法をはじめ、元プロ野球選手との対戦や野球グッズレビュー、自身が所属する草野球チームの試合などを配信。https://www.youtube.com/channel/UCfkM3u-0uSKADDitZLpXcfA

■ライパチ/1987年新潟県出身。「トクサンTV」の前身「ライパチボーイTV」の主役。「トクサンTV」では相方的存在として動画を盛り上げる。程よい筋肉と多すぎる脂肪の体格を持ち「天晴」の選手としても急成長中

■アニキ(平山勝雄)/1978年大阪府出身。神戸大のエースとして活躍。テレビマンとして数多くの番組を手がける傍ら、トクサンTVを立ち上げ。トクサンも所属する草野球チーム「天晴」のエースを務める

渡辺敏樹

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