大震災後、初めて舞台へ…THE BOOMが被災地への思いを歌に乗せる

東京ウォーカー(全国版)

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「第3回沖縄国際映画祭」7日目となる3月24日、沖縄・宜野湾のトロピカルビーチに特設されたのビーチステージにて、沖縄のアーティストによる音楽ライブイベント「エール,ラフ&ピースSPライブ」が開催された。出演したのは、オキナワポップ・エンターテインメントシンガー 「御花米」としての活動を経て、2009年1月からソロへ転向したいさゆみ、バラエティー番組「クイズ!ヘキサゴンⅡ」(フジ系)でデビューした石垣島出身のシンガーソングライター・RYOEI、そして東日本大震災の後、初めて舞台に立ったというTHE BOOMの3組だ。

沖縄音楽に欠かせない三板(さんば)というリズム楽器を、夕闇のビーチに響かせ、艶やかに歌い上げたいさ、三線の温かい音色に伸びやかな甘い声を響かせたRYOEI、そしてステージのトリを務めたのがTHE BOOMだ。静かにステージ上のスクリーンに「THE BOOM」の文字と写真が映し出された後、ゆっくりと一人一人、ステージを見渡しながらメンバーがそれぞれの楽器の位置についた。

大震災後、初めて舞台に立ったボーカルの宮沢和史は「あの後、とても歌う気になれなくて、家で一人で歌っていました」と現在の心境を告白。続けて「いつまでもこんな気持ちはじゃいけないと思い、今日は素敵な舞台に立たせていただきました。思い切り歌います」と力強く宣言した。

1曲目はニューシングルの「暁月夜~あかつきづくよ」。新たに歌い継がれる"日本の歌"を作りたいという思いで制作したという同曲は、日本らしさを感じさせるミクスチャーミュージックだ。演歌のような歌いまわしとフレーズで、ビーチステージをTHE BOOM独特の空間へと変えていく。

「次の歌は沖縄の悲しみを歌にした曲です。しかし、今夜はその上に東日本への思いを乗せて歌います」というMCで始まったのは名曲「島唄」。時折、ステージのはるか先を見つめながら、歌詞をしっかりと伝えながら歌う宮沢。沖縄から海を越え、遠くの被災地へと声を届けようとしていたのかもしれない。間奏後の「波よー、波よー」のと声を枯らしながらのリフレインが心に突き刺さるようだ。

ラストは観客とサビの大合唱でエンディングへ。宮沢の「日本中のみんながまた笑えるようにみんなで祈りましょう」という優しい言葉が、ビーチステージの観客の心にじんわりと響いていた。【東京ウォーカー】

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