スターバックスが着目した京都・東山のかわいい文化!御所人形×福玉のJIMOTO made Series「縁起物チャーム」のストーリー

東京ウォーカー(全国版)

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祇園の縁起物文化と京都人が語る地元愛


お話を聞かせてくれた、いづ重 北村典生さん。「福玉は何が入っているかわからないので、光に透かしたり、重さをみて選んでました」と教えてくれた撮影=RYUGO SAITO


もう一方は、祇園石段下商店街 理事長で、京寿司の老舗「いづ重」の北村典生さん。「福玉は子供の頃、お年玉としてもらっていましたね。昔は色々なお店で福玉を売っていて、12月に入って、お店の天井に福玉がたくさん下がると、子どもながらに『お正月が来る』と、うれしい気持ちになっていました」と語ってくれた。

天井から福玉が下がる風景は、かつて祇園の年末の風物詩だった(写真は井澤屋さんのもの)


「祇園町は昔からの住民が多く、周りはみな知った人ばかり。伝統を守るという意識も強いのです」と北村さん。祇園は代々続く客商売の土地で、お客さんも代々の人が多いという。「私たちにとって、縁とは当たり前にあるもの。先祖代々のいろいろなつながりがあって、今その人がいるという考え方です」と話す。祇園の人々は、自分たちのルーツを大事にしながら、地域の伝統を継承しているのだ。

「昔はみんな家業として祇園で商売していたのが、最近は地域に住まずに、商売が企業化している部分もある。もっとつながりを濃くしたいですね」と北村さん。今までは意識せずとも存在していた縁が、時代とともに希薄になってきているのだという。

島田耕園人形工房の五世島田耕園さん。今回のコラボレーションについても語ってくれた撮影=RYUGO SAITO


縁起物チャームの制作を担当する、島田耕園人形工房の五世島田耕園さんにもお話を伺った。京都で御所人形を店頭で制作、販売しているのは、現在は島田さんの工房だけだという。「今回のお話をいただいたとき、スターバックスの『人と人とのつながりを大切にする』や『コーヒーを通じて地域や社会とつながり、貢献する』という企業理念に共感しました。この人と人との縁をつなぐということをどうやって商品で表現するかとなり、縁起物チャームを祇園の文化である福玉に入れることを提案させてもらいました」と、福玉カプセルが生まれた経緯を語ってくれた。

御所人形に目を入れる島田さん。目の中に奥行きを出し、視線をどこに向けているのかを墨の濃淡や白で表現する。目で表情がガラッと変わるという撮影=RYUGO SAITO


「伝統工芸だからといって、昔と同じ物を作っても仕方がないと思うのです。ただ技術を継承するだけではなく、その時代の時代性を自分のフィルターを通して表現する。命、誕生、生命力に意識を向けて作っています。時代によって大切にするものは変わってくる。それを未来に向けて、どう表現していくかが大事だと思っています」と語る島田さん。伝統とはそのまま引き継ぐだけではなく、その時代の空気を取り込んで変化させていくことが大事なのだ。

「お客さんに縁起物の文化や、そこに込められた意味をしっかりと伝えてほしい」と、今回の縁起物チャームに込めた思いを語ってくれた。

パートナーに商品のお披露目!福玉のワクワク感を体感


島田さんの作業を見学するパートナーたち。細かい作業に思わず身を乗り出す撮影=RYUGO SAITO


「JIMOTO made Series HIGASHIYAMA」の縁起物チャームを販売する3店舗の店長をはじめとした、近隣のパートナーたちが商品のお披露目に参加する。

今回は島田さんのご自宅と工房で、パートナーツアーを実施。JIMOTO made series HIGASHIYAMAの縁起物チャームを販売する3店舗の店長をはじめとした、近隣のパートナーたちが集合した。まずは工房の見学。御所人形の起源やいわれを聞きながら、実際に御所人形を制作するところを見学。制作風景に期待が高まる。

金を膠(にかわ)と混ぜて金色を作る撮影=RYUGO SAITO


コーヒーを飲みながら、島田さんの貴重な話に耳を傾ける撮影=RYUGO SAITO


次は、御所人形や福玉について話を聞く。実物の福玉も登場し、縁起物をあげたり、もらったりすることで、新しい年のご縁を大事にする祇園の文化が紹介された。

どんなものが出来上がったのか。パートナーたちも興味津々。京都二寧坂ヤサカ茶屋店の招き猫が見守る中、いよいよお披露目撮影=RYUGO SAITO


福玉カプセルに縁起物チャームが1つ入っている。この福玉カプセルには千社札が貼られて、店舗によってデザインが異なる撮影=RYUGO SAITO


商品がお披露目されると、パートナーたちから歓声がもれる撮影=RYUGO SAITO


しっかりとメモを取りながら、縁起物のストーリーを心に刻む撮影=RYUGO SAITO


縁起物チャームのストーリーを知り、ますます愛着が増したパートナーたち。パートナーツアーを終えて「目に見えない部分に隠された縁起物のストーリーを、パートナー全員が同じ温度で共有し、お客様にも伝えたい」、「島田さんの想いやスターバックスのミッションを、店舗のパートナーたちにもしっかりと伝えたい」と興奮気味に話す。「縁起物がもし割れてしまったときは、身代わりになってくれたということです」と奥さんの島田啓子さん。それを聞いたパートナーは「はかなさの中に美しさがある。そういうストーリーもお客様に伝えられれば」と目を輝かせていた。

「福玉も縁起物もたいそうなものではなく、あたり前にあるもの。あまり構えずに祇園町ならではのたわいもない楽しさを、お客さんにも感じてほしい」と島田さん。

最後はみんなで記念撮影。右端のパートナーが持っているのが、祇園町に伝わる福玉


昔ながらの習慣や文化が今も根付く京都では、今もそれを受け継いで伝えていく人たちがいる。地元の産業、素材を取り入れた商品で、地域の素晴らしさを伝える「JIMOTO made Series」。スターバックスでは今回の縁起物チャームを通じて、大切な人に幸せを届ける縁起物や福玉の文化を、たくさんの人に伝えていきたいと考えているのだ。

「文化や習慣が時代に合わせて少しずつ形を変えながら伝わっていくように、スターバックスもこのご縁を大切に、進化しながら東山で100年続けて行けたら」。パートナーからは、そんな声も聞こえてきた。手軽に使える縁起物チャームを通じて、カジュアルに京都の文化を楽しんでほしい。

二木繁美

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