【EURO2012】チーム崩壊を乗り越え、フランスが復活を期す! 今大会最大のサプライズとなる可能性も

東京ウォーカー(全国版)

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グループリーグ序盤から早くも熱戦が続くEURO2012。現地6月11日(日本時間6月11日25:00~)には、最後のグループDが初戦を迎え、出場16ヶ国全てが姿を現す。

そのグループDには、実力伯仲の曲者が集まった。エースのシェフチェンコが代表最後の集大成と意気込む地元ウクライナ、予選最終戦でオランダを破ったスウェーデン、2度のEURO優勝経験を誇るフランス、そしてサッカーの母国イングランドが激突する。なかでも21戦無敗でEURO2012に突入し、一躍優勝候補の一角に躍り出たのがフランスだ。

稀代の名選手ジネディーヌ・ジダンを中心に、自国開催の1998年ワールドカップを制し、世界の強豪国の仲間入りを果たしたフランス。続くEURO2000も優勝、2006年のドイツW杯でも準優勝と黄金期を築いた。しかしその後は、ドメネク前監督の迷采配に加え、チーム内で内紛が絶えず、EURO2008、2010年W杯と立て続けにグループリーグ敗退。黄金期を支えたベテランもピークを過ぎ、長い低迷期に入るかと思われた。

その窮地を救ったのが、2010年10月に就任したローラン・ブラン監督だ。選手として1998年の地元W杯優勝に貢献したブランは、監督としても、前任者とは違う知性を発揮し、規律を与え、卓越した指導力でチームをまとめあげた。世代交代を進めながら戦った今大会の予選10試合では、5試合を完封、総失点は4と、強かった頃の安定感を取り戻すのに成功。21戦無敗の内訳も、グループリーグで対戦するイングランド、ウクライナのほか、強豪のブラジル、ドイツにも勝利するなど、内容も濃い。

守備の安定感に加え、レアル・マドリード(スペイン)で遂に才能が開花したベンゼマ、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)の攻撃を司るリベリー、マンチェスター・シティ(イングランド)のプレミアリーグ優勝に貢献したナスリら勝負を決められる攻撃陣が好調を維持しているのも心強い。

一方、今大会で世界デビューをはたす選手の中にも、注目すべきプレーヤーがいる。世界的には無名ながら、最大のサプライズになる可能性を秘めた攻撃的な右サイドバックのドゥビュシーが、その人だ。攻撃参加のタイミングが秀逸で、スピードに溢れ、正確なクロスを供給する。さらに2月のドイツ戦、5月のアイスランド戦ではゴールも決めた。これまでフランスの攻撃は、リベリーのいる左サイドに偏りがちだったが、ドゥビュシーの登場により、左右両方からチャンスを作れるようになった。26歳にしてようやくつかんだ代表レギュラーの座。EURO2012でフランスが躍進するためには、ドゥビュシーの活躍は不可欠だ。

カリスマ監督が指揮し、有名無名問わず好調な選手が多く、チームの一体感を取り戻したフランス代表。主力に若手が多いのが気がかりだが、逆に調子に乗れば一気に駆け上がる可能性も秘めている。再びフランスがヨーロッパを席巻する日も近いかもしれない。【東京ウォーカー】

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