関西ウォーカーWEB新連載【GEAR'S VOICE Vol.02】 ノンバーバルパフォーマンス「ギア-GEAR-」マジシャン新子景視インタビュー@新風館
関西ウォーカー
京都で絶賛公演中のノンバーバルパフォーマンス「ギア-GEAR-」の連載コラム第2回目(毎週木曜日更新)。今回は制作スタッフの大名(だいみょう)氏が、パフォーマーのマジシャン・新子景視さんにインタビューを慣行。
「こんちには、大名です。京都では7月の1か月間をかけて、祇園祭を行ってます。宵山や巡行が有名ですが、実は、祇園祭にも後祭などでお神輿があることはあまり知られていません。ということで、7月に入り街角の提灯の数も増えてきて、いよいよお祭りの雰囲気が漂う京の街からGEAR'S VOICE第2回をお届けいたします。今回はギアに出演している新子景視さんと、京都のファッションモール・新風館のカフェ『ask a giraffe』さんにて、マジックの魅力についてお話ししました」
大名:実は僕は以前、新風館でイベントのお仕事させていただいていたので、このask a giraffeさんでいつもランチをいただいてました。今日のインタビュー場所をうかがった時、ちょっと驚いたのですが、選ばれた理由は?
新子:学生時代に恩師と訪れた思い出のカフェです。マジックの魅力や、可能性について話し合っていました。今日もマジックの話をここでできる事にご縁を感じます。新しい視野が開ける時にいつも訪れる場所なのかも知れません。
大名:まずは、マジックを始められたきっかけは?
新子:小学生の頃に母親がカードマジックを見せてくれたのがきっかけです。小さな頃から好奇心が旺盛で、超常現象なども大好きでした。つまりはその好奇心を元に、マジックの魅力に取りつかれて、最初は見せてもらってばかりだったマジックを、今度は自分成りに分析をして両親や友人にマジックをするようになりました。そうすると今度はマジックを見る人の驚いた顔や、喜んでもらえる事にやりがいを感じ、どんどんいろんなマジックを覚えるようになりました。鏡の前で一人で練習をして、実践しての繰り返し。
大名:既にプロ意識を感じますね。その後、実際にプロになられた経緯は?
新子:父の仕事の関係で、障害のあるお子さんがいる施設や、難病を抱えておられる方の施設へ出かけて、マジックをさせてもらいました。そのときは父がアシスタントで、僕がマジックをして、皆さんに喜んでもらえた事がすごく励みになりました。その時にお小遣いをいただいたんですが、もらった瞬間に、次にどのマジックのアイテムを買うかの算段をすぐしてました。当時はMr.マリックやトランプマンなどのマジシャンがTVでは有名で、魅力的なマジックに興味はとてもありましたが、「マジシャンになりたい」とか、そんな目標はありませんでした。僕がマジックをする事で喜んでくれる人がいる事が全てでした。大学生の時に恩師と接する中で、卒業後の進路として、自分にはマジシャンの道もあるのかもしれない、と考えるようになり、沢山のマジックの大会に出るようになりました。その後、お仕事としてマジックをする機会をいただいて、プロとしての活動が始まりました。
大名:ギアとの出会いは?
新子:母親が新聞広告で「ギア」(初演)の出演者募集の告知を見つけて僕に知らせてくれました。当時、既にいくつかマジシャンとしてのお仕事をしていましたが、日本でのショーマジックや、マジシャン一人で得られるお客様の喜びに限界を感じていました。「ギア」の事を知り、今後のショービジネスへの可能性を感じ、オーディションを受ける事にしました。僕にとって生まれて初めてのオーディション経験でした。オーディションを通過し、お互いの考え方やパフォーマンスに触発されながら、「ギア」に出演しています。
大名:ロングラン公演が始まり、5月以降からは毎週日曜日にマジックレッスンも行ってますが、お子さんにマジックを教えられる時の姿勢に、すごく真に迫る力強い印象を覚えます。何か思い入れがあるのでしょうか?
新子:こどもが大好きなんですが、それ以上に自分のマジックを始めた経緯とクロスオーバーするような感覚があって、僕との出会いがきっかけで、マジックを始めてもらえたらいいな、と思っています。マジックレッスンでは、お子さんだけではなく、マジックに興味のある方に、マジックの成り立ちから簡単なマジックをできるところまでを、ダイジェストでお伝えしています。マジックに興味を持って、日常生活や家庭にもっとマジックが広がってほしい、そして驚きや、喜びが広がればいいな、との思いで開講してます。
大名:ギアを通して、新子さんの活動展開はどのように考えておられますか?
新子:初心は何も変わりません。より多くの方の喜ぶ顔に出会いたい。そのために、「ギア」では一人のマジシャンではできないお互いのジャンルをコンプレックスしたパフォーマンスでお客さんを魅了していきます。多ジャンルのパフォーマーとの共演は本当に得るものが大きいし、お互いの能力をさらに引き出しながらパフォーマー自身も進化していると思います。そして、ノンバーバルである事の意味。本来手品は“手が一つに口三つ”と言われるぐらい、トークでお客様を魅了するところもあるのですが、「ギア」ではその能力は使えません。しかし受け取り方次第では、自分の知らない言語を使う海外の方であっても、あるいは聴覚障害の方であっても、それぞれの壁を取りのぞいて、一緒に楽しむ事ができます。これからも様々な壁を取り除いて、より多くの方の喜びに出会えるよう願っております。
※※次回は映像演出の吉光清隆さんにインタビュー予定。どうぞお楽しみに!※※
【ギア情報】7月公演は女性限定「浴衣割引キャンペーン」を開催中。京都の夏の風物「祇園祭り」の期間に、お得にギアが楽しめます。詳しくは公式サイトのチケット、割引プランをチェック!
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