【WEB連載】田中稲の仮想DJ「昭和歌謡エンドレスリピート」3曲目「夕暮れソングに涙する」
関西ウォーカー
トワイライトは涙色
夏の思い出と実らぬ恋が海に沈む切ないひととき
みなさんこんにちは。お盆休みも明け、もうすぐ秋。猛暑に負けず、若さと熱いパッションを炸裂させたそこの君。残暑はぜひとも波音が切ない夕日の美しい砂浜に体育座りし、しっとりと思い出に浸ってほしい。
夕日が美しい場所? それは8月21日発売の関西ウォーカーを見れば一目瞭然!しかもベストタイムまで下調べ済みだあああぁーーッ!!(CM入りまーす)。……とまあそういうわけで(汗)、今回は「夏の終わりの夕景ソング」なのであるが。
さっそく、泣いていただきましょう。「琥珀色の日々」(菅原進)。
昔、サントリーのCMで子犬がポテポテ歩く映像とともに流れていた「♪ダディダディダーディーダー」の曲、といえば「ああ、あれ!」と思い出す方も多かろう。菅原進さんという名前ではピンとこないだろうが、実はこの人、兄弟デュオ、ビリーバンバンの弟さんの方。静かな旋律にふんわりと乗る癒しボイスが優し過ぎて胸が苦しゅうてもう(号泣)。夕暮れ、これを1人で聞くと「たまらんっ」と体をクネクネさせてしまう、もしくはいきなり声を上げて泣いてしまう可能性があるので、周りに人がいないか確認した方が賢明だろう。
そして、夏の終わりの夕暮れソングとして外せないのが、アイドルのロリータ声によって紡がれた名曲。特に中森明菜の「トワイライト~夕暮れ便り」は「切ない気分爆発率」が高過ぎて、元カレに未練がある人は危険。夕日に照らされこの曲を聴くと、「まだあなたが好き」と絵葉書にしたため送りつけたくなるという副作用が私の友人数人によって確認されている。
そして「ロリータ夕暮れ歌謡」(←“ろりーたた暮れ歌謡”と読まないように。ロリータ・夕暮れ歌謡である)として私がもう一曲大プッシュしたいのが、伊藤つかさの「夕暮れ物語」だ。デビューシングル「少女人形」に隠れてしまっている感があるが、ザ・フォーククルセダーズの加藤和彦さん作曲の名曲。彼女の吐息のような囁き歌唱はガンガン大音量で流すのは許せませんっ! 「つかさボイス」は内耳の奥の奥で聞くべし。ヘッドホン推奨ですッ!
あと一曲。揺れ揺れの音程が過ぎゆく夏の切なさを余すところなく表現するというビックリ効果を醸し出した田原トシちゃんの名曲「さらば…夏」。これ、まさか、まーさーかーの世界的スター、ポール・アンカの書き下ろし作品! 私も今回このブログを書くにあたって調べ、はじめて知ったが、仰天のあまり飲んでいたコーヒーをブハッと拭いてしまった。なんでポール・アンカがトシちゃんに??という疑問は抱く方が無粋だ。私もサッパリわからない! そして、きっと深い理由は無い。あるのか? 情報、待つ!深い。あまりにも深い、昭和アイドルの世界…。
締めの一曲は、ちょいと時期がずれましたが(しかも昭和歌謡ではないですが)、去りゆく夏と帰っていく先祖はこの曲で送りたい。「盆ダンス」(橋幸夫)をどうぞ。
また次回、お会いいたしましょう。田中稲でした。
【文=田中稲】
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