【WEB連載】田中稲の仮想DJ「昭和歌謡エンドレスリピート」 6曲目「祝☆なかにし礼復活!」

関西ウォーカー

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みなさんこんにちは。ついに10月。今年もあと2か月。なのになんなの、この暑さ。まだ半袖の人がウロウロしとるがな!!

…という愚痴は置いておいて。今回はやはり何を置いても、彼の復活を祝わねばならんでしょう。そう。男と女の業を書かせりゃ日本一の歌謡界の宝、作詞家なかにし礼御大!!食道がんを患い今年3月から休養していたそうですが、10月1日仕事復帰したそうです。おめでとうございます。いやー、よかったよかった。

で、今回はこの機会に彼の名曲を掘り起こし、その偉業を再確認するのがこのブログの使命かと。なかにし礼の描く男女模様は、とにかく面倒臭いこの上なし!(褒めてます、念のため)。もう男も女も欲望の炎をあっちゃこっちゃへ燃やしまくり、飛び火しまくり。相手の立場なんてほったらかしにして暴走する様は、現代のキレイで真面目なJPOPとは一線を画しドラマティックというか、奔放というか。聞いていて唖然とするほどだけれど、そこが面白い!

何は無くとも聞いてほしいのが島津ゆたかの「ホテル」。この歌詞のヒロインが心を寄せる男がサイテー極まりない。なんせ女と約束しておきながら、待ち合わせがホテル。解散もホテル。まずここからちょっと待てぃって話ですよ。失礼千万ですやんか。せーめーて、近くの喫茶店で待ち合わせんか、コラッ!

さらにはヒロイン、電話番号帳に男名前で書かれる始末。ヒドい。酷すぎる。アンタ別れた方がエエって。私、昭和歌謡部長として何百曲といろんな歌を聞きましたが、涙ながらにツッコみを入れた曲はこれだけです。

もう一曲、黒沢年男の「時には娼婦のように」。男が「女にこうやってみだらに誘われたら嬉しいのぅ」と、R18的セキララ願望を軽ーいリズムに乗せて歌う仰天ソングだ。その要望がなんというか、細かくて具体的過ぎてマニアック。真っ赤な口紅塗ってくれー、黒い靴下履いてくれー、素敵だわと大声で叫んでくれーとか。その割に「バカバカしい」とか自虐的に浸り、こぉぉ、面倒臭い!!この期に及んでカッコ付けなさんな。こういう男に限って、小銭にうるさいんだ!(←すいません根拠ないです)

……とまあ、このイライラ感こそ、なかにし礼御大の詞の魅力。歌の世界だという事を忘れてムキになってしまう生々しさと言いましょうか。それなりに波乱万丈の恋愛体験をしてきた人には彼の歌詞はしみるか痛いかどっちかでしょう…。

締めの一曲は、私がなかにし楽曲のなかで一番好きな曲。キャンディーズにはじめて「大人の女性」を感じた名曲「哀愁のシンフォニー」をどうぞ。

また次回、お会いいたしましょう。田中稲でした。

【文=田中稲】

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