【WEB連載】仮想DJ「昭和歌謡エンドレスリピート」7曲目「ヒデキ60歳で現役引退を阻止する会結成」

みなさんこんにちは。

10月8日、いつものようにヤホーニュースをチェックしていると、とんでもないニュースが！！！

「西城秀樹、60歳で歌手引退プラン…2度の脳梗塞で人生観変化」

ちょっとちょっと！待ったり―なチョチョリーナ！！

パソコン画面をガクガクと揺らし、思わず叫んだですよ…（泣）。

いや、取り乱したのは私だけではあるまい。

アラフォー、アラフィフの皆さんにとってヒデキ・ヒロミ・ゴローは「ザ・青春」のはず。

ヒデキの激情型パフォーマンスに心をブチ抜かれ、「♪君が～望むなら～」「ヒデキ―――ッ！！！」と合いの手を入れ応援したレディーは多かろう。

そんな彼が、どんな事情であろうが「引退」という寂し過ぎる二文字を呟くなんて。

否。絶対否！

みなさん、これは阻止しなくてはいけませんことよッ（←すいませんテンションがヘンです）。

という事で、さっそく彼の名曲を振り返ってみよう。

なにはなくとも「傷だらけのローラ」はハズせんだろう！

今でこそ、モデルのローラが思い浮かび「え？私？オッケー！いいよー！」と頬を手でおさえながらハッピーな返事をしてくれそうなイメージが沸くが、いやいや、この曲の世界観はとんでもなく恐ろしいぞ。

ローラはどうやら前の男からDVされ、お付き合いはトラウマな様子なのである。

それを慰め、「悪いことは忘れておしまい。さあ、僕の愛で！」と言い寄るヒデキ。

だが、ヒデキの迫り方も「ローラあああッ！！」と髪振り乱して絶叫する勢いなもんだから、ローラが余計に怯える、という悲し過ぎる負のサイクル。

…とまあ、人は結局同じタイプに好かれるもんだ、という歌詞なのですね（違う違う！！）

いやさ、ヒデキの愛情はそれだけ深く永遠だという歌詞です…。

しかしヒデキはローラでも懲りず、

「ブーメランストリート」ではヤンデレに手を出す。

カリッと音がするほど小指を噛み「痛いでしょ、痛いでしょ、忘れないでしょう！！」とのたまう女性に恋をするという歌詞なのだが、普通ならドン引きだ！

しかも、去っていった彼女を「帰ってくる」と確信し、その状態をブーメランに例えるというディープな惚れっぷり。どうしてこんな痛いオンナにそこまで入れ込むのか。

とにもかくにも、曲調にも見事なほどブーメランのスピード感が踏襲され聴きごたえ満点の一曲となっている。

冒頭の「シュビビビビビ！！」という効果音からもうノックアウトだ！

（イヤホンで聞くと音が右耳→左耳→右耳に移動するのですごくキモチ悪い！）

締めの一曲は、ヒデキの歌の中でも一番誤解されているであろう曲「ギャランドゥ」をどうぞ。

これ　「Gal and do」をつなげて発音した造語なのだそうで、歌詞も艶めいた言葉が並んでるが、一言で言っちゃうと「すっげーいい女がいる！俺、ちょっくら誘ってくるわ！」ってな内容です。

間違っても「ヘソの下の方の毛」のことを熱く歌った曲ではないッ。

とにもかくにも、まだまだ激しいヒデキの歌を聞きたいので、ぜひとも生涯現役でお願いします！

また次回、お会いいたしましょう。田中稲でした。

【文＝田中稲】