【WEB連載】仮想DJ「昭和歌謡エンドレスリピート」8曲目「桑名さん追悼:夢の大阪ブルース・ブラザース」
関西ウォーカー
みなさんこんにちは。10月26日金曜日。桑名正博さんがお亡くなりになりました。残念すぎる……。このブログを書いている10月30日は告別式。桑名さんを乗せたリンカーン霊柩車が、彼が愛してやまなかったという御堂筋を北から南へ走行するということで、多くのファンが最後のお別れをしようと詰めかけているはず。。私がこの仮想DJで「特別放送:セクシーと哀愁の間 桑名正博」を書かせていただいたのが7月17日。3か月、頑張ったのですよね。
もう本当に、本当にお疲れ様でした。桑名さんご本人はもちろん、ご家族も、そして励まし続けたファンの方々も。
※ ※ ※
桑名さんといえば、実は私には夢があった。それは、大阪を基点として活躍しているアーティストさんで映画「ブルースブラザーズ」を再現する!というものである。「ブルースブラザーズ(The Blues Brothers)」とは、1980年にジョン・ランディス監督がぶっ放した、ナイスすぎる音楽映画!!私はDVDが擦り切れるほど見た。なに、この高揚感。この幸福感!!スマートなダン・エイクロイドと世界一身軽な愛すべきおデブ、ジョン・ベルーシを軸に、ジェームス・ブラウンやらキャブ・キャロウェイやらアレサ・フランクリンやら、「音楽の申し子」のような天才の皆様が跳ね歌い踊るパワーは画面からガンガンはみ出していた。
これを、通天閣を舞台にして、全く同じ設定で、大阪の代表アーティストで再現したい。。。頭の中で勝手にキャスティングする私。ダン・エイクロイドはトータス松本さんしかいないだろう。体中で「フリーダム!」とパワフルに歌うアレサ・フランクリンは大西ユカリ姉さんでキマリ。枯れた声でシブく「オリオリオリオ!」と観客を煽るキャブ・キャロウェイは憂歌団の木村充揮さんか上田正樹さんか迷うっ。バク転ができて、カリスマオーラのある小デブ、ジョン・ベルーシ役が難しいのよね。大阪アーティストではないが芋洗坂係長という手もあるか……。
そして、教会でクレイジーに歌い踊る神父のジェームス・ブラウン。この役こそ、私は「絶対桑名正博さん!!」と思っていたのだ。大阪の濃さがありながらも、ドロ臭さよりあか抜けた「明るく華やかなオーラ」が勝つ存在感は唯一無二。多くの信者を従えて、セクシーかつクレイジーにゲロッパできるアーティストって他にいない!
でも、それも本当に「叶わぬ夢」となってしまった。長生きしてほしかった、といえばキリがない。名曲「月のあかり」の一節が心に響く。「さよならとは違うし。この街、出ていくだけだよ」―。今回の締めの一曲は、彼がバンド「ファニーカンパニー」としてバンドデビューした、デビュー曲にして名曲の「スウィート・ホーム大阪」で。
また次回、お会いいたしましょう。田中稲でした。
【文=田中稲】
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