【WEB連載】田中稲の仮想DJ「昭和歌謡エンドレスリピート」 10曲目「紅白歌合戦出場歌手決定!」
関西ウォーカー
みなさんこんにちは。実は私、昭和歌謡をこよなくすると同時に、紅白歌合戦もこよなく愛しております!いや、そもそも昭和歌謡と紅白歌合戦は仲の良い姉妹のようなモノである。マナカナのマナが好きな人はたいていカナにも好意を持つのと同じで、昭和歌謡好きは紅白も絶対好きなはず。この両者を切り離してなど考えられないのだ!
紅白歌合戦は「今年ヒットした曲を称える」以外に、もう一つ大きな役割を担っている。それは、後世に語り継ぐべき昭和の超名曲を、年に一度ダメ出しの如く紹介し人々の記憶に刷り込むという偉大かつ重要な任務である。
従って、サブちゃんが何度「まつり」で雄たけびをあげつつ紙吹雪を鼻息で飛ばそうが、和田アッコさんが何度「あの鐘」を鳴らそうが、石川さゆりさんが何度「天城越え」をしようが、中村美津子さんが何度「河内おとこ節」でベタベタの関西弁を披露しようが、それは「アリ」なのだ。「ヒット曲が無いのに同じ曲ばかり歌っておかしいじゃん」と紅白出場歌手に物申すコメントをよく見かけるが、サブちゃん達は「紅白永久出場権」を手にした“別枠”と考え、笑ってその存在を認めるのが粋というものだ。
しかし、この理屈から言うと、小林幸子さんも今年出場を許すべきだったのである。これはあくまでも「舞台装置衣装幸子タイムLOVE」な私の偏った意見として聞き流していただいていいのだが、紅白が勢いを無くしている(と言われる)ここ数年でも、「これだけは見なければ!」と幸子タイムだけチャンネルをNHKに合わせた人も多いはず。いわば彼女は紅白の隠れた(いや全然隠れちゃいないけれども!)功労者。事務所トラブルやら新曲がヒットしなかったからやらコスい事を言わず、ほれ、そこは「おもいで酒」で出演して頂いて!!(私は誰を説得しているのだろうか)もし今年小林幸子さんが出ていれば、間違いなくお台場ガンダムレベルの最強コスチュームを用意してくれたに違いない。そう考えると彼女の不在が残念でたまらない…!
と言っても、決まったものはもう仕方がないので、その分きゃりーぱみゅぱみゅ嬢とももクロちゃんに期待。奇をてらって逆に「普段着で出演」なんてオバチャン許しませんよッ!!
白組のハデパフォーマンスに期待がかかるゴールデンボンバーは、別の意味でヒヤヒヤさせてくれそうだが、まあそれも紅白の醍醐味。さっそく放送禁止用語をぶっ放した彼らが、モードを切り替え紳士的に舞台を盛り上げるか、失言キャラを貫き通してNHKのお偉いさんを氷河期のマンモス状態にするかは当日しか分からない。彼らの起用についても賛否両論あるが、「ノーリスク・ノーリターン」。これくらいの爆弾を抱えてこそ、観る方はワクワク度が増えるというものである。
そして、最後に勝手に「トリ」候補予想を!
紅組は由紀さおり&ピンク・マルティーニで間違いない、と言い切ってしまおう! 正直、ブームの兆しが見えていた去年の時点で出場してもおかしくなかった。できれば2.3曲歌ってほしいくらいだ!
そして白組のトリ……。出場歌手発表があるまでは、今年お亡くなりになった日本きっての音楽プロデューサー長良じゅんさん追悼の意味でも、歌唱力の意味でも、間違いなく氷川きよしさんだと思っていたのだが。
…まさかの美輪明宏様、君臨(仰天)。
殿VSオーラの泉。悩む。悩むが、ととと殿に一票……。どちらにしても今年の紅白が見応え抜群なのは間違いない。
今回の締めの一曲は、先日お亡くなりになった宮史郎さん&ぴんからトリオ時代の名曲「女のみち」で。ご冥福をお祈りします。
また次回、お会いいたしましょう。田中稲でした。
【文=田中稲】
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