【GEAR'S VOICE Vol.23】ノンバーバルパフォーマンス「ギア-GEAR-」演出部・小林顕作インタビュー@『ここら屋』
関西ウォーカー
「こんにちは、大名です。先日、京都の街にも寒波がやって来て雪がちらついていました。みなさま、体調など崩されておりませんでしょうか? 今回は『ギア-GEAR-』演出部の小林顕作さんに、劇場近くの『ここら屋』さんにてお話を伺いました」
大名:本日は『ここら屋』さんにお邪魔しています。選ばれたきっかけは?
小林:所属するダンスカンパニー「コンドルズ」の京都での公演はいつもギアの会場でもあるART COMPLEX 1928で行うのですが、その打ち上げで伺ったことのあるお店なんです。野菜が美味しいお店なんですよ。
大名:普段はどのような活動をされているのでしょうか?
小林:舞台関係の仕事をしています。俳優をしたり、ダンスをしたり、演出をしたり、色んなことをやっています。NHKの番組「みいつけた!」では、オフロスキー役なんかもやってますけど何か?(笑)
大名:ギアにはどのような形で関わっておられるのですか?
小林:演出部として常にいるわけではなくて、あくまでもたまにやって来て、お手伝いをしているようなスタンスですね。ずっと関わっている他のスタッフとは違って、一歩引いた距離感をもってこの作品に関わっています。
大名:ギアという作品について、どのようにお考えですか?
小林:正直言うと、この作品は僕の好みではないんです(笑)。でも、小劇場でのロングラン公演を通して観劇人口の裾野を広げようという(プロデューサーの)小原さんの心意気は大変素晴らしいと思いますし、その試みに対して自分に何かできることがあるなら、ぜひ協力していきたいと思っています。
大名:先日久しぶりに本作品を観られましたが、客観的な視点を持っているからこそ、見えてくる課題もあるのでは?
小林:そうですね。作品全体としては、ようやく形になってきたな、という印象です。ただ、もっとパンチを効かせた作品にできると感じました。パフォーマンスの見せ方や音響効果など、もっともっとシンプルにできる部分はあると思うんです。「お!」と思わせる部分はしっかり残した上で、余計な部分を削っていく。そうすることで、作品性をもっと強調していけるのではないでしょうか。
大名:今年4月のロングラン開始からも、お客様のご意見をもとに徐々に内容は改変され続けています。
小林:小原さんの長期的な構想の中で、ギアという作品はまだまだ産声を上げたばかりだと思うんです。何もないところを耕して、種を植えて、やっと芽が出始めた頃なのでしょう。(小劇場でのロングラン公演という)誰もやらないようなことをやっているわけですから、もちろん雑音もあるでしょうし、なかなか認められないことへの憤りもあるでしょう。でも、それが水となり肥料となり、ギアという作品を育てていくんだと思います。
大名:本作品に対して、小林さんならではのエッセンスを加えるなら?
小林:僕にできることは、やっと0から1になりかけているこの作品に、「笑い」という肥料を与えることです。あくまでも、笑いの部分に関してだけね。あとの部分は、小原さんにお任せします(笑)。今後のギアの更なる発展を楽しみにしています。
【ノンバーバルパフォーマンス『ギア-GEAR-』とは?】
ブロードウェイの『ブルーマン』や韓国の『ナンタ』などで注目を集めた「ノンバーバルパフォーマンス」とは、言葉を全く使わない新しいタイプの舞台公演。『ギア-GEAR-』は、マイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリングの超絶パフォーマンスとプロジェクションマッピングなどのテクノロジーが融合した、日本発・日本初の非言語エンターテイメント。舞台は古びたおもちゃ工場。かつてその商品だった人形「ドール」が、作業を続ける人間型ロボット「ロボロイド」とふれ合い、感情を獲得し、人間に近づいていく感動の物語。2012年4月よりロングラン公演をスタートし、9月より新たにVer.2.00を上演! 大人から子どもまで、日本語がわからない外国の方でも楽しめる、70分100席限定の衝撃体験。
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