【GEAR'S VOICE Vol.28 PART2】ノンバーバルパフォーマンス「ギア-GEAR-」ダンサー・KATSUインタビュー@『カフェ ショコラ』
関西ウォーカー
【GEAR'S VOICE Vol.28 PART1】の続き。
ゆうじ:では、KATSUさんにとって、表現することの理由とは?何のために表現をするのでしょうか?
KATSU:僕、自分のことが大好きなんです。たぶん世界で一番。そんな自分に、他のみんなにも注目してほしいんでしょうね。僕と付き合いが長いNARUMI(現在もギアに出演中)なんかはよく知っているんですが、僕、道を歩いていて急に倒れたりするんですよ(笑)。これは別に体調が悪いからとかではなくて、ただ単に注目されたいからなんです(笑)。人に注目してもらうことによって、自分の存在意義を感じることができる。本当はすごく弱い人間なので、そうして自分の存在をアピールしていないと不安なんです。これは舞台に立つ時も同じで「俺だけを見ろ!」って思います。
ゆうじ:そんなKATSUさんにとって、ギアという作品はかなり異質なものなのでは?
KATSU:そうなんです。ギアに参加することは、僕にとって大きなチャレンジでした。5人の出演者がいて、誰かだけが目立ちすぎるということがあってはいけない。ある時は表現を爆発させるけれど、ある時はそれを抑制しないといけない。抑制するということを今までほとんどしたことが無かったので、とてつもない葛藤がありました。でも、ギアでの経験を積むうちに「抑制あってこその爆発だ」ということに気づいたんです。それを知って、今までの自分がどれだけ好き勝手にやってきたかを実感しました。爆発という引き出ししか無かった自分に新しい引き出しを作ってくれたギアには、本当に感謝しています。
ゆうじ:表現の方法にも変化が出たりしましたか?
KATSU:そうですね。これまでの自分を燃え盛る赤い炎だとすれば、今は青い炎をじわじわ、という感じ。やっぱり踊り方って人生に比例してくるんですよ。特に30代になって、色んな経験をして、ギアにも出会って、壁にもぶち当たって、どんどん変わってきています。例えば、アスファルトの隙間から懸命に生えている花なんかを見ると、すごく心が動かされて、無性に踊りたくなるんです。こんなこと、20代の自分ではありえなかったはずです。
ゆうじ:たぶんこれからもKATSUさんのダンスは変化し続けていくんでしょうね。ギアでは、普段はなかなか関わらないようなジャンルのパフォーマーたちと一緒に作品を作り上げていくわけですが、そのあたりはいかがですか?
KATSU:正直、最初はうまくいきませんでした(笑)。演技に関して思うところがあって、腹が立ったりもしました。でも、それは単純にコミュニケーションが足りなかったことが原因だったんです。ちゃんと向き合って話をしてみると「みんなえぇやつばっかりやん!」ってなったんですよね!意見をぶつけ合うことは当然ありますが、最終的に「ギアを良くしたい」という気持ちだけは絶対にみんなが共通して持っている部分なので、最後はちゃんと分かり合えるんです。これだけのチームワークがある集団は、どこの社会に行ってもなかなか無いと思います。だから、今後はギア以外の場所でもぜひみんなと共演してみたいと思っているんです。
ゆうじ:それは楽しみですね。今後の更なる広がりにも期待しています。本日はありがとうございました。
【ノンバーバルパフォーマンス『ギア-GEAR-』とは?】
ブロードウェイの『ブルーマン』や韓国の『ナンタ』などで注目を集めた「ノンバーバルパフォーマンス」とは、言葉を全く使わない新しいタイプの舞台公演。『ギア-GEAR-』は、マイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリングの超絶パフォーマンスとプロジェクションマッピングなどのテクノロジーが融合した、日本発・日本初の非言語エンターテイメント。舞台は古びたおもちゃ工場。かつてその商品だった人形「ドール」が、作業を続ける人間型ロボット「ロボロイド」とふれ合い、感情を獲得し、人間に近づいていく感動の物語。
2月11日、大盛況のうちにVer.2.00が終幕!2013年春のオープンを目標に、目下大改訂中!大人から子どもまで、日本語がわからない外国の方でも楽しめる70分100席限定の衝撃体験から、今後も目が離せない!
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