【GEAR'S VOICE Vol.30】ノンバーバルパフォーマンス「ギア-GEAR-」舞台裏スタッフ・河原岳史インタビュー@『藤一番 三条堺町店』

関西ウォーカー

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京都の街で絶賛公演中(現在は改訂期間中のため休演しています)のノンバーバルパフォーマンス『ギア-GEAR-』の連載コラム第30回目(隔週木曜日更新)。今回は、『ギア-GEAR-』舞台裏スタッフの河原岳史さんにお話を伺いました。「みなさまこんにちは、『ギア-GEAR-』制作スタッフのゆうじです。日に日に暖かくなり、週末ともなると鴨川でたくさんの人が日向ぼっこをしています。京都の春の代表的な風景のひとつです。今回は、舞台裏スタッフの河原岳史さんとお話をさせていただきました。縁の下で公演を支える彼のお話は、かなり貴重ですよ!」

ゆうじ:さて、今回は『藤一番 三条堺町点』さんにお邪魔しています。ここを選ばれたきっかけは?

河原:ギアのVer.1.00の頃、ほぼ週に一回は必ず他のスタッフの皆さんと一緒に来ていたんです。辛いもの好きな方には、四川麻辣麺がオススメです!

ゆうじ:夜遅くまで開いてるのもいいですよね。ではまず、ギアの舞台裏スタッフになられた経緯からお伺いします。

河原:ギアを初めて観たのは、大阪のクリエイティブセンター大阪でのトライアウト公演です。僕は、現在もギアに出演中のHIDEさんにダンスを教えてもらっていて、彼が出演していることがきっかけで観に行ったんです。

ゆうじ:そうだったんですね。初めて観てみて、どんな感想を持たれましたか?

河原:すごく面白かったです。それでスタッフとして関わろうと思ったのですが、実はその前に一度ブレイクダンスパートのオーディションにチャレンジしてみたんです。当時はまだ実力が足りず、残念ながら不合格だったのですが、技術を更に磨いて、いつか出演者として舞台に立ちたいと思っています。

ゆうじ:河原さんのようにパフォーマーを志す人達にとって、間近ですごいパフォーマーの技を勉強しながらお仕事ができるというのは、すごく良い環境なのでしょうね。

河原:はい。ギアはロングラン公演を行っているので、長い期間に渡ってこのようなお仕事ができるのは本当に素晴らしいことだと思います。

ゆうじ:実際に、ギアの舞台裏のスタッフには、自身もパフォーマンスをしている人が多いですよね。

河原:そうですね。僕自身はダンスとお芝居を勉強していますし、他にもジャグリングをしている人、マイムをしている人、ロープスキッピング(縄跳び)をしている人、役者をしている人と、すごく濃いメンバーが集まっています。

ゆうじ:舞台裏スタッフVer.のギアができそうですね(笑)。

河原:ギアは出会いの場でもあるんですよ。出演者さんも、舞台裏スタッフのみんなも、本当に色んなジャンルの人がいます。僕の場合、マイムパートで出演中の大熊(隆太郎)さんに出会って、彼の主宰する劇団・壱劇屋に入らせていただくことになったんです。

ゆうじ:なぜ入ろうと思ったのですか?

河原:僕は将来、ブレイクダンスとお芝居を融合させたような作品を作りたいと思っていて、動きとお芝居を見事に両立させているこの劇団なら、目標に向かって成長できる環境だと思ったんです。

ゆうじ: ブレイクダンスとお芝居の融合ですか。やっぱりそれって難しいことなのでしょうか?

河原:はい。ブレイクダンスとお芝居はかけ離れた位置にあるもので、両者をうまく引き合わせるのはとても大変なことなんです。ギアではそれを当たり前のようにやっていますが、実はすごいことで、ギア独自の要素なんですよ。

ゆうじ:確かにそういう作品って、ギア以外ではあまり見かけたことがないですね。

河原:でも僕は、両者には「感情で動く」という共通点があると思っていて、実はすごく相性がいいんじゃないか、とも考えているんです。

ゆうじ:将来、河原さんがどんな作品を作られるのか、すごく楽しみです。

では、ギアの舞台裏の秘密についてもちょっとお話しちゃいましょうか。

河原:どこまで話してOKなのか微妙なところですけどね(笑)

ゆうじ:まず、舞台裏スタッフはどんな仕事をしているのですか?

河原:公演中は舞台上の物を動かしたりしていますし、公演の前後には舞台のメンテナンスなどを行っています。

ゆうじ:お客様からはよく「あの舞台上の歯車は電動で回っているんですよね?」と聞かれます(笑)。

河原:あれを回しているのも、実は僕たち舞台裏スタッフなんです(笑)。でも、電動で動いているかのように回すのが僕たちの使命だと思っているので、とても嬉しい勘違いです!

ゆうじ:舞台装置を操作する時、特に気をつけていることはありますか?

河原:物に芝居をさせるような気持ちで操作するよう心がけています。動かすタイミングが来たから動かす、という風に機械的にやればいいということでもないんです。あとは、何かミスをすると出演者の演技とは別の部分でお客様の気持ちを冷めさせてしまうじゃないですか?だから「絶対に失敗しない」というのが大前提としてあるので、非常に緊張感があります。

ゆうじ:当たり前のように思えることの裏側に、ものすごい苦労があるんですね。ギアを観に来られる際には、ぜひ一つ一つの舞台装置の動きにも注目してほしいですね。

ところで、次に出演される舞台が決まっているそうですね。

河原:劇団壱劇屋の第20回公演「SQUARE AREA」という作品に出演させていただきます。ギアのマイムパート・大熊隆太郎さんももちろん出演される舞台です。こちらもぜひ観に来てください!

【ノンバーバルパフォーマンス『ギア-GEAR-』とは?】


ブロードウェイの『ブルーマン』や韓国の『ナンタ』などで注目を集めた「ノンバーバルパフォーマンス」とは、言葉を全く使わない新しいタイプの舞台公演。『ギア-GEAR-』は、マイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリングの超絶パフォーマンスとプロジェクションマッピングなどのテクノロジーが融合した、日本発・日本初の非言語エンターテイメント。舞台は古びたおもちゃ工場。かつてその商品だった人形「ドール」が、作業を続ける人間型ロボット「ロボロイド」とふれ合い、感情を獲得し、人間に近づいていく感動の物語。

待望のVer.3.00が5月3日にスタートします!チケットは絶賛発売中!

大人から子どもまで、日本語がわからない外国の方でも楽しめる70分100席限定の衝撃体験を、ぜひ劇場で!

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