3/23(土)~「超・大河原邦男展-レジェンド・オブ・メカデザイン-」を開催するメカデザイナー・大河原邦男氏にスペシャルインタビュー!

関西ウォーカー

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『機動戦士ガンダム』や『タイムボカンシリーズ』など、40年に渡ってメカアニメの第一線で活躍してきた大河原邦男。その彼の過去作品を集めた展覧会「超・大河原邦男展-レジェンド・オブ・メカデザイン-」が3/23(土)~開幕。門外不出とされている設定資料も約400点ほど展示されるという今回の貴重な企画の見どころについて、本人にたっぷり語ってもらった。

――大河原さんの作品展はこれまでも全国で開催されていましたが、今回の『超・大河原邦男展』は最大規模になるそうですね。

「最初は会場の大きさを聞いて、自分の作品だけで埋まるのか不安でした(笑)。でも、作品だけじゃなく、設定資料も展開されると聞いて、それは面白い企画だなと思いましたね」

――そもそも設定資料とは具体的にどういったものなんでしょう?

「アニメが生まれる前の企画書や、それを元に私がデザインしたメカのラフ、それにアニメーターに渡す最終稿などです。ですから、これらを見ればメカデザインがどういう仕事か、その裏側を知ってもらえると思います」

――本来は厳重に保管され、持ち出し禁止だと聞きました。

「今はそうですね。でも私が仕事を始めた70〜80年代は、ここまでアニメが重宝されるとは思ってなかったんです。最終的に完成したアニメ映像だけ残っていればいいという考えでしたから。なかには会社に見学に来た子供にあげちゃったりして(笑)、失くなったものも多いですね」

――そうした中、大河原さんの代表作である『科学忍者隊ガッチャマン』や『機動戦士ガンダム』など、初期の貴重な資料はかなり見ごたえがあると思います。

「昔の仕事を丸裸にされてるようで恥ずかしいですけどね。『ガンダム』だって、こんなにも愛され続けるなら、もっと真剣に仕事をしておけばよかったなと思いますし(笑)。それに『ガッチャマン』の頃なんて、メカデザインという言葉もなく、私自身、どういった仕事なのか分からずに作業していましたから。ただその意味では、今回の展覧会では私の作品を通してメカアニメの変遷をたどるという見方もできますので、いろんな視点で楽しんでいただきたいですね」

――デザインをされる時はかなり悩まれるんですか?

「いえ、実は悩んだことがないんですよ。70年代後半から80年代はメカが変形したり、合体するものが多く、かなり無茶な企画書を渡されたこともあったんですが、かえってそれをクリアすることに喜びを感じていて(笑)。課題を出してくれた相手を驚かそうという気持ちが強くて、仕事が面白かったですね」

――今回の展覧会では、そういった企画書からキャラクターが生まれるまでの過程を見ることができますね。

「特に企画書なんて門外不出のものですからね。私にとっても懐かしいものが多いので、とても楽しみにしています」

――世代を越え、親子で詰めかける来場者も多いと思います。

「そうですね。アニメに興味を持っている若い方はもちろん、『ガンダム』で育ったお父さんや08年の『ヤッターマン』を見ていたお子さんなど、いろんな方に来ていただけると嬉しいです。それに、会場では限定のガンプラ(「MG 1/100 ガンダム Ver.2.0 リアルタイプカラー」)も販売されますが、これほどおおっぴらにガンプラを買えることってあまりないと思いますからね。ぜひこの機会をお見逃しなく!」

【文=倉田モトキ】

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