【GEAR'S VOICE Vol.35】ノンバーバルパフォーマンス「ギア-GEAR-」照明効果・松谷將弘さんインタビュー@『Bar Lowo=Tar=Voga』

2013年6月13日 16:10更新

関西ウォーカー

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京都で絶賛ロングラン公演中のノンバーバルパフォーマンス『ギア-GEAR-』の連載コラム第35回目(隔週木曜日更新)。今回は、照明効果の松谷將弘さんのインタビューをお届けします。「みなさまこんにちは、『ギア-GEAR-』制作スタッフのゆうじです。6月も半ばに差し掛かり、蒸し暑い夜が続く京都ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?今回は、『ギア-GEAR-』の空間を様々な灯りで彩る照明効果の松谷將弘さんにお話を伺いました!」

ゆうじ:今回は「Bar Lowo=Tar=Voga」さんにお邪魔しています。選ばれたきっかけは?

松谷:昔からの友人が最近オープンしたバーなんです。今回初めて寄せていただいたのですが、落ち着いた雰囲気で、素敵なお店ですね。

ゆうじ:おしゃれだけど、どこかアットホームな感じがいいですね。さて、まずは照明の道に進まれたきっかけからお伺いします。

松谷:大学で演劇芸能専攻というところにたまたま入って、そこでたまたま照明班に在籍していたんです。

ゆうじ:たまたまばっかりですね(笑)。

松谷:本当に、友達が入ったから自分も入った、みたいな感じだったんですよ(笑)。

ゆうじ:当時から将来は照明の道に進もうと思っていたのですか?

松谷:いや、その時は全然そんなこと考えてなかったですね。でも、何だかんだで今も続けていますし、結局は照明が楽しくてハマってしまったんだと思います。

ゆうじ:照明の面白さって何なのでしょうか?

松谷:何かと言われるとすごく難しいんですけど、常に客席側から作品が見れて、お客さんの反応がダイレクトに感じられて、舞台の出来もダイレクトに分かるのは面白さのひとつですね。

ゆうじ:一口に照明と言っても、建築物の照明や舞台照明など、色々あると思います。松谷さんはやはり舞台照明がお好きなのですか?

松谷:そうですね。既に出来上がっているもののライトアップよりは、お芝居やダンスなど、ライブ感のあるものが好きです。そういうものって、刻一刻と状況が変化していくじゃないですか?それに伴って照明も変化していく様子がすごく綺麗だと思うんですよね。

ゆうじ:最近はプロジェクターを使っての演出も増えてきて、ギアでもプロジェクションマッピングを多用していますが、プロジェクターでの演出は既存の照明効果に取って替わると思われますか?

松谷:どうでしょう。でも、明確に違うのは角度ですかね。照明器具だと一つの物を照らすのにも、色んな角度から照らす事があるんです。角度の変化によって大きく印象が変わってきますし、多角的に照らす事で、より立体的にライトアップすることができる。プロジェクターだと、照射する角度が決まってしまうので、それだけではやっぱり限界があるし、お客さんは飽きてしまうと思うんです。そういった点で、照明器具の価値は失われることはないと思っています。

ゆうじ:照明をする時に気をつけていることは?

松谷:“時間軸”を大切にしています。お芝居の中には必ず時間の流れがあって、例えばこのシーンは朝とか、このシーンは夜とか、照明的にテーマを決めて、それによって照明をあてる角度を変えたりしているんです。あとは、なるべく照明が意識されないようにしようと気を配っています。

ゆうじ:と言うと?

松谷:ギアでも、アンケートに「照明が綺麗だった」って書いていただくことがあるのですが、それって裏を返すと照明が目立ってしまっているということじゃないですか?もちろん綺麗だったという意見をいただくのは嬉しいし光栄なことなのですが、できれば意識せずにスーっとシーンに溶け込むような灯りを作りたいと思っています。

ゆうじ:ギアでの照明の難しいところは?

松谷:バランスを取ることですかね。例えば、ブレイクダンスのシーンで、音や動きにあわせて照明を作って、そこだけ見るとしっくり来ていても、全体の流れの中でそのシーンを見てみると、どこか浮いている感じになってしまうことがあるんです。なので、最近はどのシーンの照明を作る時も全体としてのバランスを保つことを心掛けるようにしています。あとは、徐々にバージョンが変わっていくのは結構大変ですね(笑)。でもそれは、大変でもあるけれど良い方向に変えていくきっかけにもなっています。普段ずっと同じ照明でやっていると「これでいいんだろう」と思ってしまうことがあるのですが、バージョンが変わると、どうしても変えないといけないところは出てくるし、それによって、それまでのダメだった部分が見えてきたりもするんです。

ゆうじ:Ver.3.00になるにあたって一番大変だったことは?

松谷:Ver.3.00では、プロジェクターの映像をより見えやすくするために舞台の床の一部が白色に変わったのですが、それが実は照明的には結構大変なことなんです。黒と白では全然照明の見え方が違いますし、根本的に変えないといけないところが多かったですね。

ゆうじ:なかなか他の人には伝わりづらい苦労ですね(笑)。その苦労の成果をぜひ観に来てもらいたいですね!

松谷:その苦労の跡が見えるようではダメなんですけどね(笑)。でも、すごく楽しい作品なので、ぜひたくさんの方に劇場に足を運んでいただきたいと思っています。

【ノンバーバルパフォーマンス『ギア-GEAR-』とは?】

ブロードウェイの『ブルーマン』や韓国の『ナンタ』などで注目を集めた「ノンバーバルパフォーマンス」とは、言葉を全く使わない新しいタイプの舞台公演。『ギア-GEAR-』は、マイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリングの超絶パフォーマンスとプロジェクションマッピングなどのテクノロジーが融合した、日本発・日本初の非言語エンターテイメント。舞台は古びたおもちゃ工場。かつてその商品だった人形「ドール」が、作業を続ける人間型ロボット「ロボロイド」とふれ合い、感情を獲得し、人間に近づいていく感動の物語。進化をし続ける本作品は、新バージョンとなるVer.3.00が絶賛公演中!大人から子どもまで、日本語がわからない外国の方でも楽しめる70分100席限定の衝撃体験を、ぜひ劇場で!

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