【11/8(土)公開!】映画「最後の命」の主演・柳楽優弥にインタビュー

関西ウォーカー

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芥川賞作家・中村文則の同名小説「最後の命」を「まだ、人間」の新鋭・松本准平監督が映画化。幼いころに凄惨な事件に巻き込まれ、その記憶を抱えながら生きる明瀬桂人(あかせけいと)が葛藤しながらも生きる希望を見いだしていく姿を描く。事件以降、他人と深くかかわることを避け、静かに暮らす桂人を演じるのは、舞台「金閣寺」やドラマ「アオイホノヲ」で主演を務め、勢いに乗る若手実力派・柳楽優弥。4年ぶりに映画の主演を務めた柳楽に本作への思いを聞いた。

―最初に映画のお話をいただいたときの率直な感想をお聞かせください。

柳楽:松本監督から最初に手紙でお話をいただいて、直接お会いするまでは文通でやり取りをしてました。正式にオファーをいただいた後、すぐに原作を読んだんですが、暗い話の中にも光を感じられる部分が多く、とても惹かれるものがあったので、ぜひお願いしますと伝えました。すごくインパクトの強い作品なので、どうやって映画になっていくんだろうっていう期待感もありました。

―初めて松本監督とお会いした時、どんなお話をされましたか?

柳楽:“なんで僕なんですか?”って聞きましたね。オファーをもらっておいて失礼なんですが、生や死をテーマにしているので、監督が僕に何を求めているのか聞きたかったんです。監督は元々、僕が原案で出している「止まない雨」という本を読んでくれてたみたいで“この原案を書ける柳楽さんは、桂人を演じることができる。柳楽さんしかいない”って言ってくださったんです。

―柳楽さんから見て桂人はどのようなキャラクターですか?

柳楽:一見すると普通にその辺りを歩いていそうな、キャラクターですね。ただ、いろんなことを内に溜め込むタイプなので、時おり発言することすら躊躇してしまうんです。そういうところは僕と似ているかもしれないですね。

―桂人を演じる際にどういったところに気をつけて演じられましたか?

柳楽:桂人はあまり自分の気持ちを言葉にしないので、態度や表情にその時々の感情が表れるように意識して演じました。キャラクターを作っていく時に監督からも桂人らしさを出すために“ちょっと目を動かしてみて”というような指示がありました。

―かつて桂人と共に事件に巻き込まれ、今は別の事件で全国指名手配中の冴木裕一役を演じる矢野聖人さん。心を病んで、入院生活を送る桂人の彼女・かおり役の比留川 游さん。お2人と初共演してみていかがでしたか?

柳楽:僕は冴木に振り回される役でもあるんですが、矢野さんが演じる冴木のキャラが確立されたので、こちらも自然に演じることができました。比留川さんは、現場でのインスピレーションで演技をされていましたね。彼女とはキスシーンもあったんですが、雰囲気をリードして作ってくださってとてもやりやすかったです。

―現場の雰囲気はいかがでした?

柳楽:最初は探り探りだったんですが、何日か撮影をやるうちに軌道に乗りましたね。現場の空気も良く、みんなで作品を作り上げたという思いが強いです。特に不安もなく、信頼して撮影に集中できましたね。

―撮影で大変だったことはありますか?

柳楽:やっぱり幼少期の事件のシーンはかなりキツかったですね。(大人になった桂人が過去を思い出して)事件現場を冴木と見ているシーンだったんですが、あのシーンでは演じる僕ら自身もキツイと思わなきゃダメだと思うんです。それくらいインパクトのあるシーンだったと思いますね。

―柳楽さんが本作で伝えたいこととは?

柳楽:生と死という深いテーマを題材にしているんですが、最後には光を感じられるような作品になっています。桂人たちの繊細な感情にも注目してもらえるとうれしいです。ぜひ劇場でご覧ください!

【取材・文=リワークス】

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