【姫路城ウォーカー通信3】美白の天守たち

関西ウォーカー

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いよいよ3/27(金)のグランドオープンが迫ってきた姫路城。絶賛発売中の「姫路城ウォーカー」より見どころを紹介していく姫路城ウォーカー通信の3回目は、平成の大修理の目玉でもある真っ白な天守をフィーチャー。

【巧みに造られた天守の秘密。大天守は実は7階建て!】

天守群は、最も城郭建築の技術が成熟した戦国期の慶長年代に完成した。大天守に対して3基の小天守が並立し、中庭を囲むように渡櫓でロの字型につなぐ構造は、連立式天守と呼ばれる。現存する壮大な天守群は、羽柴秀吉が築いた3重天守を壊し、池田輝政が造り上げたもので、外観には気品や意匠の巧みさが光る。一見、大天守の外観は5重だが、実は地階を合わせた7階層で構成。地上6階のほか、地階は東・南面が石垣の裏側に隠れ、西・北面が中庭に面している。外観は白漆喰総塗籠の城壁で、5重目のみ柱や舟肘木、長押が浮き出た真壁造になっていて、下層とは趣が異なるのも特徴だ。

【籠城戦のために設けられた、技ありの仕掛けにうなる】

領主の権威や権力を示す目的や、戦の時の指令塔として使われてきた天守。敵兵に攻められた時の最後の砦としても使われてきた。姫路城の天守自体の高さは約31.5m。天守の内部には戦乱の世で生き抜くために考えられた様々な仕掛けが点在している。鉄砲などの武器で敵兵をねらい撃つ狭間や、大きな破風の裏にある攻撃用の部屋のほか、不意の狙撃を可能にする石落としなど隠された仕掛けばかり。石垣で造られた天守台は、中方がへこみ地下室にもなっている。敵軍に囲まれても、援軍が来るまで少しでも長く持ちこたえることができるよう、工夫をこらして築城された背景がうかがえる。

現在、日本で天守が残る城は姫路城を含め、わずか12のみ。天守に登り、戦の知恵と歴史を感じてみよう。

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