盛況の科学イベント「サイエンスアゴラ2015」レポート
東京ウォーカー
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が主催する科学イベント「サイエンスアゴラ2015」が、11月13日(金)~15日(日)の3日間にわたり、東京・お台場地区の日本科学未来館をはじめとする6施設で開催された。
サイエンスアゴラは、子供向けの理科実験、トップ科学者との対話、市民参加の科学議論など、誰もが参加できる科学と社会の関係作りを目的とした日本最大級の科学イベント。
節目となる10回目の開催となった今回は、「つくろう、科学とともにある社会」というテーマの下、2014年のノーベル物理学賞受賞者である名古屋大学・天野浩教授の特別講演をはじめ、ことしが「国際光年」であることを記念したシンポジウムや、中・高校生を主な対象に地球温暖化とエネルギー利用について考えるトークセッションなど、注目度の高いセッションの数々を連日展開。
また、会場の各ブースでは全国各地から参加した高校や大学、研究所などによる発表、展示、科学実験、体験工作など、科学を切り口に趣向を凝らしたプログラムが繰り広げられた。
開催期間中は大人から子供まで、多くの人々が来場。
メーン会場となる日本科学未来館の入口で、話題のロボット、Pepperの出迎えを受けた来場者たちは、各シンポジウムやトークセッションにおいては登壇者の発言に熱心に耳を傾け、ときには鋭い意見や質問を投げ掛けた。
そして、「113番目の元素を作ろう!~日本発の新元素~(理化学研究所)」「ぐんま☆じゅとく☆kawaii スライム×生糸をつくろう☆(群馬・樹徳高等学校 理科部)」「光が魅せる体の中のアートな世界(理化学研究所)」「Magical Card(Addressable Screen project)」といったユニークな実験や工作、科学者との交流などを通して、科学の世界を存分に満喫した。
最終日となる15日(日)の閉幕セッションでは、「サイエンスアゴラ2015機関賞の授賞式」として、科学と社会をつなぐというサイエンスアゴラの趣旨を具体化した企画提供者が表彰された。その後は、キリン株式会社 執行役員の坪井純子氏や南アフリカ共和国大使館 特命全権大使のモハウ・ペコ氏らをパネリストに迎え「これからのサイエンスアゴラ」をテーマにディスカッションを展開。来年以降も開催されていくサイエンスアゴラの今後の展望について意見を交わし、3日間のイベントを締めくくった。
来年の「サイエンスアゴラ2016」は、11月3日(木)~6日(日)の4日間、今年と同じく東京・お台場地区にて開催される予定。【東京ウォーカー】
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